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2025-11-04 01:30:00
- ニュースと知識を提供するメディア企業の1440は、イノベーションと社員満足度を高めることを目的とした、四半期ごとに、「シンキング・ウィーク」、つまり「考える週間」を導入した。
- シンキング・ウィークの期間中、社員はほとんどの会議を中止し、創造的な問題解決に集中することができる。
- シンキング・ウィークの取り組みによって、広告エンゲージメント率の向上や、新たな社員向け福利厚生の導入といった成果が生まれているという。
この記事は、ニュースと知識を提供するプラットフォーム「1440」の共同創業者でCEOのティム・ヒュールスキャンプ(Tim Huelskamp)氏へのインタビューに基づいている。彼の会社では、四半期ごとに1週間を特別な期間としており、その間はほとんどの会議を中止し、事業をより良くするためのアイデアを考える時間に充てている。文章は長さと読みやすさを考慮して編集している。
我々が最初に「シンキング・ウィーク(Thinking Week、考える週間)」を実施したのは、2023年12月だった。人が心身をリフレッシュするために休暇を必要とするように、会社にも時には休暇が必要だ。
会社で働いていると、「会議の予定が続き、仕事をこなすだけの毎日」になってしまうことがある。だからこそ、一度立ち止まって頭をリセットする時間を持つことはとても大切だ。
そこで私は2023年に社員に提案した。「この新しいシンキング・ウィークを試す時間を社員全員に与えてみてはどうだろう。もしうまくいかなければそれでもいい。効果があれば続けていこう」と。もちろん、顧客への対応は続けなければならない。しかし、社内の会議はすべて中止して、外部との会議も重要でないものはすべて取りやめた。
全社員がこのシンキング・ウィークを本当に気に入ってくれ、大きな価値をもたらしてくれた。実際、毎回、私を本当に驚かせるような事例が必ず出てくるのだ。
最初のシンキング・ウィークでは、「我々の広告は、本当に効果的に機能する形になっているだろうか」と実際に立ち止まって考える時間を持てた。この考えは営業担当バイスプレジデントから生まれたものだ。彼女は自由に考える時間が生まれたことから、自社データだけでなく他の広告主の事例も調べ、実際にリサーチを行っていた。
彼女がアイデアを考えた後、通常業務に戻ったとき、我々はそのアイデアを実行に移した。その結果、広告のエンゲージメント率は39%増加した。もしこの効果を年間ベースに換算すれば、実質的に社員全員の年間給与を賄えるほどの効果があった。
ハイキングや自然散策に出かけてみる
シンキング・ウィークを実際に体験すると、その価値がよく理解できる。しかし、新入社員の多くは、最初のうちはこの時間をどのように過ごすべきか分からず、少し戸惑ってしまうこともある。
社員の中には、「えっ、1週間まったく何もしないの? それってどういうこと?」と戸惑う者もいる。しかし、実際に体験してみると、その意味が理解できるようになる。そして復帰してきた社員はこう言うだろう。「素晴らしいアイデアが浮かんだ」「たまっていた仕事を片付けられた」「AIや成長戦略について学べたので、新しいプロジェクトに取り組む準備ができた」と。
私は社員に、シンキング・ウィークを最大限に活かすには、スマートフォンを持たずにハイキングや散歩に出かけるのが最良だと伝えている。体を動かし、血の巡りが良くなることで、心も自由に思考を巡らせることができるからだ。
我々は通常、シンキング・ウィークを四半期の終わりに実施している。なかには、これがあることを知っていて、作業を先延ばしにして、「10時間じっくり考える必要があるから、第3四半期のシンキング・ウィークで取り組もう」と考える人までいる。
最初のころに行ったシンキング・ウィークで、私は、「もし我々が世界で最高の福利厚生を提供したいのならば、斬新でユニークなアイデアにはどのようなものがあるのだろうか」と考えた。その結果、社員とそのパートナー向けに全身の医療スキャン(画像検査)の提供という発想が生まれたのだ。
私は、「家族もこの会社をともに歩んでくれる存在だ」と考えていた。では、我々は社員の家族をどうやって支えることができるのだろうか。そう考えて新しい福利厚生を導入することにした。社員の子どもが誕生日を迎えるたびに、その子どもの529口座(教育費を貯めるための税制面で優遇された貯蓄口座)に500ドル(約7万5000円)を会社が拠出するというものだ。これが私のシンキング・ウィークでのプロジェクトのひとつだった。
これら2つの取り組みという投資が、利益に直接つながったと証明できるかと聞かれても、正確な数字を示すことはできないと思う。だが、社員の定着率がほぼ100%という状態を維持できていること自体が、将来、必ず大きな価値になって戻ってくると私は確信している。
シンキング・ウィークは四半期単位で
私が学んだ最大の教訓は、リーダーは言うだけでなく行動で示さなければならないということである。つまり、シンキング・ウィークを推奨しても、リーダー自身が実践していなければ、社員は本気で取り組まないのだ。だからこそ、私は毎回のシンキング・ウィークで自分自身の行動で示すようにしている。
シンキング・ウィークの後の月曜日にチーム全員でミーティングを行っている。その際、社員にはどのように時間を過ごしたかを共有することを私は勧めている。それによって自然と社員の間に新しい取り組みへの意欲や勢いが生まれるのだ。
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