18日投開票の横浜市長選に立候補した無所属新人の前衆院議員、中谷一馬氏が11日、横浜橋通商店街で街頭演説を行い、選挙戦の手応えや過去の出馬見送りに対する後悔を語った。共同通信の情勢調査では原沢敦美氏が優位に立ち、山中竹春前市長と中谷氏が追う展開となっている。
横浜市長選の中谷一馬氏が語る選挙戦の手応えと現在の立ち位置
18日投開票の横浜市長選に立候補している無所属新人の前衆院議員、中谷一馬氏(43)は11日、産経新聞の取材に対し、選挙戦の状況について語った。「今まで戦った選挙戦の中で、最も良いと感じるくらい、反応が良い」と強調し、手応えを明かした。
共同通信が10、11両日に実施した情勢調査によれば、原沢敦美氏(59)が優位に立ち、山中竹春前市長(54)と中谷氏が激しく追う展開となっている。これに対し中谷氏は、「挑戦者の立場。追いついて追い越せるように全力を尽くす」と述べ、残る期間での逆転へ意欲を示した。
5年前の不出馬に対する後悔と山中前市長の辞職をめぐる思い
中谷氏は11日、南区のアーケード商店街である横浜橋通商店街で街頭演説を行い、5年前の市長選で出馬を打診されながら見送った過去を明かした。当時は市長の重責を担う準備ができているか深く悩んだとし、「今でも後悔をしている」と述べた。
さらに、自らが当時立候補していれば、山中前市長のパワハラ問題による辞職という「このような事態は起こっていなかったかもしれない」と訴えた。山中氏の辞職に伴う今回の選挙に際し、中谷氏は取材に対して「今回は自分が横浜市長になるということで、責任を取らせていただきたい」と改めて決意を語った。
衆院選落選前から視野に入れた出馬と「天地人」の時機
横浜市長選への出馬については、今年2月の衆院選で落選する前からすでに視野に入れていたという。中谷氏は、出馬のタイミングについて「天地人」がそろい、仲間から求められる時機をずっと待っていたと説明した。
相手候補への姿勢についても言及し、「人の文句を言うとか、相手を下げるとかと一線を画し、真正面から政策で勝負したい」と強調した。批判合戦に終始するのではなく、政策の実現性や財源を住民に比較して選んでほしいと訴え、自らが掲げる37の重点政策に理解を求めた。
37の重点施策と具体的な政策論争へのこだわり
街頭演説では、友人から「37はいくらなんでも多すぎる。3つぐらいにしては」と助言を受けたエピソードも紹介した。これに対し、横浜市の事務事業が4000以上に上る現状を挙げ、「37ということは1%前後」と反論し、市長には幅広い政策分野の知識と判断力が必要だと訴えた。
自身が市長に就任した場合の具体的な変化について、中谷氏は取材に対して「まず子育て世代」と述べた。出産費用への最大10万円の助成、保育料の無償化、温かい中学校給食の実現を挙げたほか、介護離職の解消、カジノ禁止条例の制定、ハラスメント対策を列挙した。
激戦が続く横浜市長選の今後の展望と投票日への行方
選挙戦は終盤に向けて各候補の動きが活発化しており、原沢氏が優位に立つ中、山中氏と中谷氏が猛追する構図となっている。中谷氏は37個に及ぶ重点施策を掲げ、政策本位の選挙戦を展開しながら支持の拡大を図る方針だ。
有権者の選択がどのように表れるか、18日の投開票日に向けて各陣営の最終盤の訴えが注目されている。