日本語版
最新ニュース
日本

東大次期学長に藤垣裕子教授を選出、意向投票2位からの選出に学内から妥当性を問う声

東京大学の学長選考・監察会議は9月29日、次期学長に大学院総合文化研究科の藤垣裕子教授(64)を選出した。教職員による意向投票で1位だった候補を退け、2位の藤垣氏を選出する「逆転劇」に対し、学内からは選考プロセスの妥当性を問う声が上がっている。 意向投票2位の藤垣氏が次期学長に選出 東京大学の次期学長選考を巡り、9月28日に実施された教職員による意向投票の結果が覆る事態となった。毎日新聞によると、2回目の意向投票では工学系研究科の染谷隆夫教授が1107票を獲得し、553票の藤垣裕子教授に大差をつけていた。しかし、学内外の委員で構成される「学長選考・監察会議」は、最終協議を経て藤垣氏を次期学長に選出した。この選考結果は、意向投票の翌日である9月29日午後9時半過ぎにプレスリリースで発表された。 【会見ノーカット】東大次期総長に藤垣裕子教授「日本及び世界の学術をけん引すること」 学内投票2位からの選出については… 選考会議議長は「意向投票は一つの情報」と説明 選考会議の議長を務めた東京芸術大理事の国谷裕子氏は、9月29日の記者会見で、意向投票の結果と最終選考の乖離について見解を示した。東大新聞オンラインによると、国谷氏は「意向投票はあくまで選考資料の一つ」と述べ、会議として責任を持って選考を行ったと強調した。また、意向投票とのズレについて「批判は予想されるが、大きな問題は生じない」との認識を示している。選考会議は、候補者の面接や資料、所信表明などを総合的に考慮し、判断に至ったという。 藤垣氏が語る「文理融合」と学内対話 次期学長に選ばれた藤垣裕子氏は、意向投票での得票数について「4分の1にはメッセージが届いていると自信になった」と毎日新聞の取材に対し語った。藤垣氏は専門の科学技術社会論の知見を活かし、縦割り組織の弊害を打破する姿勢を示している。東大新聞オンラインの報道によると、藤垣氏は「文理融合」や「学内外のコミュニケーションの充実」を掲げ、藤井輝夫現学長が推進した改革を継承・発展させる意向を表明した。また、来年創立150周年を迎える東大で初の女性学長となることについては、社会へのメッセージ性が大きいと述べている。 Instagram 文部科学相が注視する説明責任の行方 今回の選考結果を受け、政府側からも対応を求める声が出ている。大分合同新聞によると、関芳弘文部科学相は10月6日の閣議後記者会見で、東大の学長選について「さまざまな意見が出ていると承知している」と述べた。その上で、選考会議が「丁寧に説明責任を果たすことが重要」であり、今後の対応を注視していく考えを示した。学内では「何のために投票をやったのか」といった反発の声も上がっており、選考の透明性をどう確保するかが課題となっている。

東大次期学長に藤垣裕子教授を選出、意向投票2位からの選出に学内から妥当性を問う声

東京大学の学長選考・監察会議は9月29日、次期学長に大学院総合文化研究科の藤垣裕子教授(64)を選出した。教職員による意向投票で1位だった候補を退け、2位の藤垣氏を選出する「逆転劇」に対し、学内からは選考プロセスの妥当性を問う声が上がっている。

意向投票2位の藤垣氏が次期学長に選出

東京大学の次期学長選考を巡り、9月28日に実施された教職員による意向投票の結果が覆る事態となった。毎日新聞によると、2回目の意向投票では工学系研究科の染谷隆夫教授が1107票を獲得し、553票の藤垣裕子教授に大差をつけていた。しかし、学内外の委員で構成される「学長選考・監察会議」は、最終協議を経て藤垣氏を次期学長に選出した。この選考結果は、意向投票の翌日である9月29日午後9時半過ぎにプレスリリースで発表された。

【会見ノーカット】東大次期総長に藤垣裕子教授「日本及び世界の学術をけん引すること」 学内投票2位からの選出については…

選考会議議長は「意向投票は一つの情報」と説明

選考会議の議長を務めた東京芸術大理事の国谷裕子氏は、9月29日の記者会見で、意向投票の結果と最終選考の乖離について見解を示した。東大新聞オンラインによると、国谷氏は「意向投票はあくまで選考資料の一つ」と述べ、会議として責任を持って選考を行ったと強調した。また、意向投票とのズレについて「批判は予想されるが、大きな問題は生じない」との認識を示している。選考会議は、候補者の面接や資料、所信表明などを総合的に考慮し、判断に至ったという。

藤垣氏が語る「文理融合」と学内対話

次期学長に選ばれた藤垣裕子氏は、意向投票での得票数について「4分の1にはメッセージが届いていると自信になった」と毎日新聞の取材に対し語った。藤垣氏は専門の科学技術社会論の知見を活かし、縦割り組織の弊害を打破する姿勢を示している。東大新聞オンラインの報道によると、藤垣氏は「文理融合」や「学内外のコミュニケーションの充実」を掲げ、藤井輝夫現学長が推進した改革を継承・発展させる意向を表明した。また、来年創立150周年を迎える東大で初の女性学長となることについては、社会へのメッセージ性が大きいと述べている。

文部科学相が注視する説明責任の行方

今回の選考結果を受け、政府側からも対応を求める声が出ている。大分合同新聞によると、関芳弘文部科学相は10月6日の閣議後記者会見で、東大の学長選について「さまざまな意見が出ていると承知している」と述べた。その上で、選考会議が「丁寧に説明責任を果たすことが重要」であり、今後の対応を注視していく考えを示した。学内では「何のために投票をやったのか」といった反発の声も上がっており、選考の透明性をどう確保するかが課題となっている。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。