2026年10月12日放送のテレビ朝日「グッド!モーニング」によると、東京・銀座の路上や店舗前で外国人観光客らが座り込む「地べた族」が急増し、街の景観や通行への影響をめぐり問題となっている。秋晴れの3連休中日に起きた現地の実態と、関係者の受け止めについて報じられた。
銀座の路上で目立つ「地べた族」の実態
高級ブランド店や老舗百貨店が並び、多くの外国人観光客が訪れる東京・銀座で、路上や店舗の前に座り込む人々が相次いで確認されている。秋晴れに恵まれた3連休中日、熱々の鉄板で焼かれた肉にビールを楽しむ行楽客でにぎわう一方で、街の真ん中では異なる光景も見られた。外国人が地面に直接座って食事をとったり、靴を脱いでいる女性の姿もあったりするなど、通行人や街の住民の間で困惑の声が広がっている。
街の住民が抱く戸惑いとブランドイメージ
この状況について、テレビ朝日「グッド!モーニング」の取材に対し、街の人々からは様々な意見が聞かれた。50代と70代の住民からは「ちょっと嫌だな。きれいな街並みに対して座ってて汚らしい」「座って食べるような所ではないので」「銀座というネームブランドを考えると、座ってほしくないな」と厳しい声が上がった。一方で、60代の住民からは「文化の違いというか、海外に行けば世界遺産とか階段とかでも皆さん座ってたりするので、そういう文化なのかなと」と受け止める意見も出ている。
路上に座る観光客の言い分と文化的背景
実際に路上に座り込んでいた外国人に理由を聞いたところ、ヨーロッパのコソボ出身だという20代の男性は「景色を楽しんで、次に何をするか考えている」と答えた。「ここに座るのをよくないと思う人もいるが?」との問いに対しては、「知らなかった。車が走っていないので、私は大丈夫だと思った」と説明した上で、「ヨーロッパの文化では、道に座る文化もありますが、日本にいるから、日本の文化を尊重しなければいけないですね」と語っている。
休憩場所の不足とベンチ設置の難しさ
路上に座り込む背景には、文化の違いだけでなく物理的な事情もある。マレーシア出身の30代の観光客は、大阪から東京へ移動し、1時間ほど歩いたことで「足がとても痛いです。ベンチがあったらうれしい。いっぱいあったら、休憩ができるので」と窮状を訴えた。周辺のカフェやレストランが満席であることに加え、気軽に休憩できるベンチの数が少ないことも要因となっている。これに対し、築地警察署は「銀座は商店街や街の方が景観やブランディングを大切にしているエリアなので、駐車場やベンチは街の景観やスペースを考えると作るのは難しいでしょう」と説明している。
警察の見解と今後の状況
警察によると、路上に座ること自体が直ちに違反になるわけではないという。ただ、店舗の営業を妨げたり、通行の支障になったりした場合には、状況によって違反となる可能性があるとされている。国際的な観光地としての賑わいを見せる一方で、景観の保持と限られたインフラの間で、今後どのような対応が取られていくのか注目される。