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更年期で昇進辞退、女性の約50%──伊藤忠、パナソニックが変える働き方の常識 | Business Insider Japan

「これまでの社員による“過去の苦労をそのままにしない”ことで、安心して働ける環境が整いつつあるのだと思っています。ただ、“すべて整った”とは言えません。時代や状況に合わせて、永久にアップデートしていく必要があります」(古賀氏)伊藤忠商事が働き方改革で目指すのは「厳しくとも働きがいのある会社」。その理念のもと、社内制度だけでなく、事業開発にも力を入れている。古賀氏が所属する第8カンパニーは、新しい市場に挑み、商いを創り、大きくすることをミッションとする組織。フェムテックを中軸とした事業認可に向けて、日々邁進している。その取り組みは多岐にわたり、フェムテック製品を扱う自動販売機の設置、朝型勤務者への軽食配布、更年期セミナーの開催、生理用品ディスペンサーの実証事業、そしてSDGsスタジオでの企画展「ピリオドミュージアム」など、社内外への発信にも積極的だ。「商社は“モノ”を持たないからこそ、ヒト・モノ・カネをつなぎ、新しい価値を創造することが求められます。社外連携、対外発信、そして事業開発——この3つの軸を大切にしながら、女性が更に活躍できる社会に貢献していきたい」(古賀氏)“おしゃれでかっこいい”「Team ROSE」の挑戦慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員で、女性健康科学者の本田由香氏。画像提供:パナソニック慶應大学のSFC研究所には、産官学医連携のラボやコンソーシアムが約70あり、その中のひとつ「健康情報コンソーシアム」では、人と地域、国、地球、そして宇宙までを“まるっと幸せにする”ことを目指している。パナソニックくらしアプライアンス社もこのコンソーシアムに参画し、連携を深めている。その中で活動しているのが、本田氏も所属し女性の健康課題をテクノロジーで解決することを目指す「Team ROSE」だ。貧血や痩せすぎなどの課題に対して、2030年までに貧血を10%減らし、20〜30代女性の痩せの割合を15%以下にすることを掲げている。さらに、プレコンセプションケア(妊娠前の健康管理)、更年期、フレイル(健常な状態から要介護状態に陥る中間的な段階)、骨粗しょう症など、ライフステージに応じた健康課題にも取り組み、自治体や企業と連携したプロジェクトを展開中だ。「女性の健康課題といえば月経が注目されることが多いですが、それだけではなく睡眠や体調(倦怠感)管理なども、長期的に生産性高く働くためには必要な要素です。企業が注目すべき健康指標はもっと広くあるべきです」(本田氏)また、メディアとの連携にも力を入れており、NHK「あさイチ」で制作協力したフェムテック特集は、年間260本の放送の中で視聴率5位を記録するなど、大きな反響を呼んだという。「みんなでテクノロジーを知って使って、女性の健康課題を解決していく。女性の健康支援経営は、“守り”から“攻め”の時代になっています」(本田氏)女性だけでなく、“人”が生きやすくなるための基盤づくりをパナソニック くらしアプライアンス社 CHROの塔之岡康雄氏(右)。撮影:Mashing Up今回のイベントの主催者であるパナソニック くらしアプライアンス社は、フェムテックを活用した実証事業を通じて、職場のあり方そのものを問い直そうとしている。2025年10月にサービス開始予定の「RizMo(リズモ)」は、月経リズムに連動して体調をナビゲートする機能を持ち、社員の健康行動を支援するだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にもつながる可能性を秘めている。この取り組みは経済産業省の「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択され、ファミワンとの連携によって、オンライン相談やセミナーなど多面的な支援を展開していく。パナソニックでは、DEI推進を「社内風土の醸成」と「事業戦略の一環」という二つの軸で捉えている。「DEIだけでなく、DEI+B(ビロンギング:帰属意識)という言葉を加えて展開していますが、それは社員一人ひとりが安心して自分らしく働ける環境を整えることで、組織全体の創造性や生産性を高めたいという思いがあるからです」(塔之岡氏)さらに、ビューティーパーソナルケア領域の知見を活かし、フェムテック領域への本格参入としてRizMoをリリースした背景についてもこう語る。「フェムテックは、女性だけのものではなく、“人”が生きやすくなるための基盤だと考えています。社員一人ひとりの働きやすさを支えるものとして、まずは社内でしっかりと利活用を進め、その価値を組織全体で認知・共感していくことが大切です」(塔之岡氏)今回の取り組みを通じて、パナソニックはDEIやフェムテックの意義を、単なる制度や製品にとどめず、組織カルチャーの変革へとつなげていく姿勢を示している。「製品やサービスを通じて社会に価値を届けることを本業としてきた私たちだからこそ、フェムテックを通じて人的資本経営と企業の持続的な発展を実現していきたい」(塔之岡氏)今回のイベントを取材した私は、最近就職活動を始めた大学生でもある。伊藤忠商事やパナソニックの、フェムテックを通じて人的資本経営や企業の持続的な発展を目指す取り組みは、「自分らしく働きたい」と考える就活生の私にも響くものだった。これから就職活動が本格化する中、給与やネームバリューだけでなく、企業がDEIにどう取り組み、“社員一人一人の働きやすさ”をどう考えているかも、私にとって大切な軸になりそうだ。(執筆:伊與田彩夏、編集:中島日和[Mashing Up])「それっぽい」だけのDEIは終わりにしよう。パナソニックに入って感じる、日本企業の課題と打開策 | Business Insider Japan生理が辛くても出社、会議でトイレを我慢──IMALUとパナソニックが向き合う、働く女性の“言えない悩み” | Business Insider Japan #更年期で昇進辞退女性の約50伊藤忠パナソニックが変える働き方の常識 #Business #Insider #Japan

更年期で昇進辞退、女性の約50%──伊藤忠、パナソニックが変える働き方の常識 | Business Insider Japan

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2025-09-19 06:00:00

「これまでの社員による“過去の苦労をそのままにしない”ことで、安心して働ける環境が整いつつあるのだと思っています。ただ、“すべて整った”とは言えません。時代や状況に合わせて、永久にアップデートしていく必要があります」(古賀氏)

伊藤忠商事が働き方改革で目指すのは「厳しくとも働きがいのある会社」。その理念のもと、社内制度だけでなく、事業開発にも力を入れている。

古賀氏が所属する第8カンパニーは、新しい市場に挑み、商いを創り、大きくすることをミッションとする組織。フェムテックを中軸とした事業認可に向けて、日々邁進している。

その取り組みは多岐にわたり、フェムテック製品を扱う自動販売機の設置、朝型勤務者への軽食配布、更年期セミナーの開催、生理用品ディスペンサーの実証事業、そしてSDGsスタジオでの企画展「ピリオドミュージアム」など、社内外への発信にも積極的だ。

「商社は“モノ”を持たないからこそ、ヒト・モノ・カネをつなぎ、新しい価値を創造することが求められます。社外連携、対外発信、そして事業開発——この3つの軸を大切にしながら、女性が更に活躍できる社会に貢献していきたい」(古賀氏)

“おしゃれでかっこいい”「Team ROSE」の挑戦

慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員で、女性健康科学者の本田由香氏。
画像提供:パナソニック

慶應大学のSFC研究所には、産官学医連携のラボやコンソーシアムが約70あり、その中のひとつ「健康情報コンソーシアム」では、人と地域、国、地球、そして宇宙までを“まるっと幸せにする”ことを目指している。パナソニックくらしアプライアンス社もこのコンソーシアムに参画し、連携を深めている。

その中で活動しているのが、本田氏も所属し女性の健康課題をテクノロジーで解決することを目指す「Team ROSE」だ。

貧血や痩せすぎなどの課題に対して、2030年までに貧血を10%減らし、20〜30代女性の痩せの割合を15%以下にすることを掲げている。

さらに、プレコンセプションケア(妊娠前の健康管理)、更年期、フレイル(健常な状態から要介護状態に陥る中間的な段階)、骨粗しょう症など、ライフステージに応じた健康課題にも取り組み、自治体や企業と連携したプロジェクトを展開中だ。

「女性の健康課題といえば月経が注目されることが多いですが、それだけではなく睡眠や体調(倦怠感)管理なども、長期的に生産性高く働くためには必要な要素です。

企業が注目すべき健康指標はもっと広くあるべきです」(本田氏)

また、メディアとの連携にも力を入れており、NHK「あさイチ」で制作協力したフェムテック特集は、年間260本の放送の中で視聴率5位を記録するなど、大きな反響を呼んだという。

「みんなでテクノロジーを知って使って、女性の健康課題を解決していく。女性の健康支援経営は、“守り”から“攻め”の時代になっています」(本田氏)

女性だけでなく、“人”が生きやすくなるための基盤づくりを

塔之岡康雄氏
パナソニック くらしアプライアンス社 CHROの塔之岡康雄氏(右)。
撮影:Mashing Up

今回のイベントの主催者であるパナソニック くらしアプライアンス社は、フェムテックを活用した実証事業を通じて、職場のあり方そのものを問い直そうとしている。

2025年10月にサービス開始予定の「RizMo(リズモ)」は、月経リズムに連動して体調をナビゲートする機能を持ち、社員の健康行動を支援するだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にもつながる可能性を秘めている。

この取り組みは経済産業省の「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択され、ファミワンとの連携によって、オンライン相談やセミナーなど多面的な支援を展開していく。

パナソニックでは、DEI推進を「社内風土の醸成」と「事業戦略の一環」という二つの軸で捉えている。

「DEIだけでなく、DEI+B(ビロンギング:帰属意識)という言葉を加えて展開していますが、それは社員一人ひとりが安心して自分らしく働ける環境を整えることで、組織全体の創造性や生産性を高めたいという思いがあるからです」(塔之岡氏)

さらに、ビューティーパーソナルケア領域の知見を活かし、フェムテック領域への本格参入としてRizMoをリリースした背景についてもこう語る。

「フェムテックは、女性だけのものではなく、“人”が生きやすくなるための基盤だと考えています。社員一人ひとりの働きやすさを支えるものとして、まずは社内でしっかりと利活用を進め、その価値を組織全体で認知・共感していくことが大切です」(塔之岡氏)

今回の取り組みを通じて、パナソニックはDEIやフェムテックの意義を、単なる制度や製品にとどめず、組織カルチャーの変革へとつなげていく姿勢を示している。

「製品やサービスを通じて社会に価値を届けることを本業としてきた私たちだからこそ、フェムテックを通じて人的資本経営と企業の持続的な発展を実現していきたい」(塔之岡氏)

今回のイベントを取材した私は、最近就職活動を始めた大学生でもある。

伊藤忠商事やパナソニックの、フェムテックを通じて人的資本経営や企業の持続的な発展を目指す取り組みは、「自分らしく働きたい」と考える就活生の私にも響くものだった。

これから就職活動が本格化する中、給与やネームバリューだけでなく、企業がDEIにどう取り組み、“社員一人一人の働きやすさ”をどう考えているかも、私にとって大切な軸になりそうだ。

(執筆:伊與田彩夏、編集:中島日和[Mashing Up])

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#更年期で昇進辞退女性の約50伊藤忠パナソニックが変える働き方の常識 #Business #Insider #Japan

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