台風25号の直撃により越智高架橋が約15mにわたって崩落するなど甚大な被害を受けた旧千葉外房有料道路について、千葉市は2026年10月9日、県道生実本納線の誉田IC~大木戸IC間において県管理区間も含めた復旧工事を実施すると発表した。trafficnews.jpが報じた。
越智高架橋で発生した連続被災と崩落の全貌
2023年に無料化され県道生実本納線となった旧千葉外房有料道路は、千葉市と外房の大網白里、茂原方面を結び圏央道にも連絡する高規格道路である。同路線は2026年8月の千葉豪雨で大きく被災し、21日後の9月3日に全線復旧を果たしたばかりだった。しかし、それから1か月も経たない9月21日、台風25号が襲来した。本納IC~大木戸IC間の越智高架橋が崩落するなど、千葉豪雨よりも甚大な被害が発生し、同区間で通行止めが続いているとtrafficnews.jpは伝えている。
8月の豪雨と台風25号がもたらした構造的な被害
越智高架橋は8月の千葉豪雨でも下部工の洗堀に見舞われていた。豪雨や河川の増水によって地盤が削られ、橋を支える土が失われる現象である。さらに、追い打ちをかけるように襲来した台風25号により、橋台と道路をつなぐ取付部が約15mにわたって崩落した。現地調査の進行中ではあるものの、市によると「道路が完全に分断され、地形が変化するほどの激甚な被害」が確認されている。単なる応急的な復旧にとどまらず、再度の被災を防ぐため必要な補強も含めた本格的な復旧方法の検討が進められている。

千葉市と千葉県による一体的な復旧工事の決定
この路線は大部分で千葉市を通るが、一部、市原市が食い込む区間がある。越智高架橋は市原市と千葉市の境界に位置しており、管理協定に基づき崩落した道路部分が千葉県、橋梁本体が千葉市と分かれている。千葉市は8月の豪雨被害を受け、すでに市が管理する橋梁部分の早期復旧に向けた設計を進めていた。隣接する県管理区間でも大規模な被災が確認されたことから、千葉県と協議のうえ、市が一体的に復旧工事を行うことになったとtrafficnews.jpは報じている。
印旛沼の堤防決壊と歴史的な治水背景への注目
一方、同じく台風25号の影響で堤防が決壊し、周辺に多大な被害をもたらした印旛沼(千葉県)については、別の視点からの報道もある。dメニューニュースによると、SNS上でこの被害の遠因となったとされる徳川幕府の施策に再び注目が集まっている。江戸幕府は江戸の町を水害から守り水運を整備するため、本来は江戸湾に注いでいた利根川を銚子方面に付け替える利根川東遷事業を行った。その結果、印旛沼周辺では水害が頻発する歴史的経緯があり、今回の豪雨被害をめぐって歴史的な治水事情への議論が広がっている。
通行止め解除に向けた今後の見通し
旧千葉外房有料道路の復旧工事については、地形が変化するほどの激甚な被害が確認されていることから、通行止め解除まで長期化する可能性がある。千葉市による本格的な復旧方法の検討や工事の進捗が注視される状況である。