東京市場の株式相場は1日、前日までの大幅な上昇を受けた利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は前日比643円安の68,313円で反落して寄り付いた。マネックス証券フィナンシャル・インテリジェンス部の山口慧太氏が報じたところによると、序盤は下げ渋る場面があったものの総じて軟調な推移となり、後場も68,300円前後の水準で一進一退の展開が続いた。
日経平均株価は利益確定売りで反落
前日までの2営業日でおよそ3,400円上昇していた反動から、幅広い銘柄で利益確定の売りが広がった。市場では今晩に予定されている米国9月分雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強まり、積極的な買い手は限られた。日経平均株価は最終的に647円安の68,309円で取引を終えた。東証株価指数(TOPIX)は40ポイント安の4,091ポイント、新興市場の東証グロース250指数は4ポイント安の798ポイントとなり、ともに3営業日ぶりの反落を記録している。
ソフトバンクグループは材料出尽くし感で下落
個別銘柄では、ソフトバンクグループが5.8%安の6,310円をつけ、3営業日ぶりに反落した。同社は1日、米オープンAIへ100億ドル、日本円でおよそ1兆5,800億円の払い込みを実行したと発表している。この発表を受けて目先の材料出尽くし感が意識されたほか、直近の株価上昇に対する反動から売り注文が優勢となった。一方でINPEXは2.4%高の3,696円をつけ、5営業日ぶりに反発した。中東情勢の悪化懸念を背景に1日のニューヨーク原油先物が上昇したことから、資源価格の上昇が業績を押し上げるとの思惑買いが入った。
三井金属とクスリのアオキに見る明暗
三井金属は3.6%高の2,553.5円をつけ、3日続伸となった。1日を基準日として1株を10株に分割する株式分割の効力が発生しており、投資単位あたりの金額が引き下げられたことを好感した買いが続いている。対照的に、西松屋チェーンは2.4%安の1,920円で3営業日ぶりの反落となった。1日に発表した2026年2月期の中間決算で、営業利益が前年同期比4%減の70億円にとどまったことが嫌気された。会社の従来計画である74億円、同2%増を下回る減益着地が売り材料視されている。他方で、クスリのアオキホールディングスはストップ高水準となる18.9%高の4,411円をつけ、大幅な続伸を記録した。
クスリのアオキが市場予想を上回る増益
クスリのアオキホールディングスが1日に発表した2027年5月期の第1四半期決算は、営業利益が前年同期比16%増の84億円となった。野菜や魚などの生鮮食品の強化に加え、店舗への調剤薬局併設や地場スーパーのM&Aを進めた施策が奏功した。市場予想を上回る好決算が伝わると、買い注文が殺到する展開となった。個別企業の戦略や決算内容によって買いと売りが鮮明に分かれる市場環境となっている。
来週に控える米国雇用統計と国内政治の動向
前日に大きく上昇した日経平均は終日、利益確定の売りが優勢で0.9%安で取引を終えた。今晩の米雇用統計の発表も、積極的な買いを控える要因となった。来週に向けては、雇用統計のほかにも重要イベントが控えている。マネックス証券の山口慧太氏によると、来週5日夜にはISM非製造業景気指数の発表が予定されている。国内では5日から臨時国会が召集され、来年4月からの飲食料品における消費税率の引き下げなどが審議される見通しだ。