日本語版
最新ニュース
日本

日本全国の古書店で古本の大量注文が相次ぐ、AI学習用データとして海外企業が買い集めている可能性が浮上

日本全国の古書店で、今年7月ごろから古本の大量注文が相次いで発生しています。アメリカへ50トン以上の書籍が輸出された記録もあり、海外企業がAI(人工知能)の学習用データとして日本の古本を買い集めている可能性が浮上しました。各地の書店では、これまでにない規模の注文に困惑が広がっています。 長崎県で確認された異例の大口発注 長崎県内で30年以上古書店を営む店主のもとに、今月中旬、都内の企業からメールで注文リストが送られてきました。リストには153冊の書籍が記載されており、最終的に116冊を納品したといいます。店主は「いままでない。初めてです」と、これほど大規模な発注は経験がないと語りました。注文された書籍は「日本の歴史」や「がんを治すチカラ」、「富士山の秘密がわかる本」など、特定のジャンルに偏らず多岐にわたります。しかし、注文には「資料的な欠損があるものはダメだが、汚れていても構わない」という明確な条件が付されていました。 全国11地域で把握された謎の注文 こうした大量注文は長崎県だけでなく、全国規模で発生していることが判明しました。バンキシャ!が古書店の組合を取材したところ、少なくとも全国11の地域で同様の動きが確認されています。福岡県の古書店では、7月中旬から毎日5冊から10冊程度の注文が継続して入るようになり、20年以上の営業経験を持つ店主も初めての事態だと明かしました。茨城県の店舗では、政治関連の書籍を中心に1000冊以上の注文があったと報告されています。 Photo: news.yahoo.co.jp 宛先に浮かぶ外国人名とAI学習の可能性 注文の背景には、海外からの需要が深く関わっているとみられます。福岡県の古書店主は、注文者の名前に違和感を覚えたといいます。「宛先を見たら外国人の名前だった。アメリカやカナダのファーストネームのような感じ」と話し、長崎県の古書店でも外国人とみられる人物からの注文が入っていたことが確認されました。日本からアメリカへ50トン以上の本が輸出された記録もあり、専門家の間では、海外企業がAIに日本語を学習させるための教材として、紙の書籍を大量に買い集めている可能性が指摘されています。 古書店が直面する初めての経験 兵庫県内でも少なくとも7軒の古書店で、同様の大量注文が確認されました。どの店舗でも今年7月ごろから一斉に注文が始まっており、突如として発生したこの現象に、古書業界全体が戸惑いを隠せません。これまで古書店は、特定の希少本を求める熱心な収集家や研究者への対応が中心でした。しかし、今回の注文は「資料的価値」よりも「内容の網羅性」が重視されているように見受けられ、これまでの商習慣とは明らかに異なる動きとなっています。なぜ、これほどまでに日本の古本が海外から求められているのでしょうか。 今後の流通と古書市場の行方 AI開発において、膨大なテキストデータが必要となる中、日本語の書籍は貴重な学習資源として注目されている状況です。今回の大量注文が一時的なものなのか、あるいは今後も継続して日本の古書が海外へ流出していくのか、その動向を注視する必要があります。古書店側では、資料としての欠損がない限りは注文に応じる姿勢を示していますが、市場の在庫が急速に減少することで、国内の古書ファンへの影響が出る可能性も否定できません。今後の注文の推移と、海外企業による買い占めの実態について、さらなる調査が待たれます。

日本全国の古書店で古本の大量注文が相次ぐ、AI学習用データとして海外企業が買い集めている可能性が浮上

日本全国の古書店で、今年7月ごろから古本の大量注文が相次いで発生しています。アメリカへ50トン以上の書籍が輸出された記録もあり、海外企業がAI(人工知能)の学習用データとして日本の古本を買い集めている可能性が浮上しました。各地の書店では、これまでにない規模の注文に困惑が広がっています。

長崎県で確認された異例の大口発注

長崎県内で30年以上古書店を営む店主のもとに、今月中旬、都内の企業からメールで注文リストが送られてきました。リストには153冊の書籍が記載されており、最終的に116冊を納品したといいます。店主は「いままでない。初めてです」と、これほど大規模な発注は経験がないと語りました。注文された書籍は「日本の歴史」や「がんを治すチカラ」、「富士山の秘密がわかる本」など、特定のジャンルに偏らず多岐にわたります。しかし、注文には「資料的な欠損があるものはダメだが、汚れていても構わない」という明確な条件が付されていました。

全国11地域で把握された謎の注文

こうした大量注文は長崎県だけでなく、全国規模で発生していることが判明しました。バンキシャ!が古書店の組合を取材したところ、少なくとも全国11の地域で同様の動きが確認されています。福岡県の古書店では、7月中旬から毎日5冊から10冊程度の注文が継続して入るようになり、20年以上の営業経験を持つ店主も初めての事態だと明かしました。茨城県の店舗では、政治関連の書籍を中心に1000冊以上の注文があったと報告されています。

日本全国の古書店で古本の大量注文が相次ぐ、AI学習用データとして海外企業が買い集めている可能性が浮上
Photo: news.yahoo.co.jp

宛先に浮かぶ外国人名とAI学習の可能性

注文の背景には、海外からの需要が深く関わっているとみられます。福岡県の古書店主は、注文者の名前に違和感を覚えたといいます。「宛先を見たら外国人の名前だった。アメリカやカナダのファーストネームのような感じ」と話し、長崎県の古書店でも外国人とみられる人物からの注文が入っていたことが確認されました。日本からアメリカへ50トン以上の本が輸出された記録もあり、専門家の間では、海外企業がAIに日本語を学習させるための教材として、紙の書籍を大量に買い集めている可能性が指摘されています。

古書店が直面する初めての経験

兵庫県内でも少なくとも7軒の古書店で、同様の大量注文が確認されました。どの店舗でも今年7月ごろから一斉に注文が始まっており、突如として発生したこの現象に、古書業界全体が戸惑いを隠せません。これまで古書店は、特定の希少本を求める熱心な収集家や研究者への対応が中心でした。しかし、今回の注文は「資料的価値」よりも「内容の網羅性」が重視されているように見受けられ、これまでの商習慣とは明らかに異なる動きとなっています。なぜ、これほどまでに日本の古本が海外から求められているのでしょうか。

今後の流通と古書市場の行方

AI開発において、膨大なテキストデータが必要となる中、日本語の書籍は貴重な学習資源として注目されている状況です。今回の大量注文が一時的なものなのか、あるいは今後も継続して日本の古書が海外へ流出していくのか、その動向を注視する必要があります。古書店側では、資料としての欠損がない限りは注文に応じる姿勢を示していますが、市場の在庫が急速に減少することで、国内の古書ファンへの影響が出る可能性も否定できません。今後の注文の推移と、海外企業による買い占めの実態について、さらなる調査が待たれます。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。