広島市の松井一実市長が2日に臨時のオンライン記者会見を開き、悪性の脳腫瘍と診断されたことを明らかにしました。今後は治療を受けながらリモートで執務を行い、10月下旬の復帰を目指す方針です。病院から15分間の時間限定で行われた緊急会見では、自身の病状や今後の公務対応について説明が行われました。
9月18日の人間ドックで判明した頭部病変
松井市長は9月20日から市議会本会議などの公務欠席が続いており、会見の冒頭で「ご心配をおかけし、心からおわび申し上げる」と述べました。松井市長の説明によると、同18日に受けた人間ドックで頭部に病変の疑いが見つかりました。さらに同24日の検査を経て、悪性の脳腫瘍と診断されたという経緯があります。
診断結果を受け、病院側からは悪性の腫瘍であると告げられたことを明らかにしています。今後は近いうちに放射線治療と投薬による治療を開始する予定です。主治医の指示のもとでしっかりと治療に専念しながら、市長としての職務を果たしていく考えを示しています。
職務代理者は置かずにリモートで執務を継続
治療期間中の公務対応について、松井市長は職務代理者を置かない方針を明らかにしました。「市政運営に支障が生じないよう、万全の対応を行う」と強調しています。具体的には、リモートでの協議などを活用して執務を行う構えです。
副市長や幹部職員の代理出席などを組み合わせることで、通常の市政運営に支障が生じるとは考えていないと説明しました。また、2024年から務めている全国市長会会長としての業務についても言及しています。これまでも自身が出席できない場合は代理出席で対応してきたため、当分は副会長などに代理をお願いすることになると述べています。
来春の市長選へ向けて立候補の意欲を表明
来春に予定されている統一地方選の市長選に関し、松井市長は5選を目指して立候補する意向を改めて示しました。「気持ちに変わりはない」と述べ、病状が判明した現在も出馬への意欲に揺るぎがないことを強調しています。
松井市長は広島市出身で、1976年に旧労働省へ入省しました。厚生労働省大臣官房総括審議官などを歴任し、2011年の広島市長選で初当選を果たしています。
10月下旬の復帰へ向けた治療と今後の見通し
入院先の病院からオンラインで説明を行った松井市長は、放射線と投薬による治療を控えながら、10月下旬の復帰を目指して調整を進めています。当面は遠隔での協議や幹部職員による代理対応を軸に市政を維持しつつ、来春の市長選に向けた動きを見据えることになります。