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2025-03-17 22:30:00
- ウォーレン・バフェットは、市場の調整局面を前にアップル株を手放して現金を手にしたことで賞賛されている。
- 市場低迷に関するバフェットの言葉や彼を取り上げる投稿が、SNSにあふれている。
- バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイは、2024年に1340億ドル分の株式を売却し、記録的な現金を積み上げた。
伝説の投資家、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)が先日の市場暴落が起きる前に、彼が保有していた大量のアップル(Apple)株の大半を売却して記録的な現金を蓄えたことで、SNS上には彼の発言や彼に関する投稿が溢れ、注目を集めている。
ウォーレン・バフェットは94歳にして、数年ぶりの最悪の下落となる前にアップル株を売り、3000億ドルの短期国債を蓄えた。
バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は2024年、現金、国債、その他の流動資産の残高が3340億ドル(約50兆円)と2倍近くになった(財務省証券購入による支払債務を差し引くと3210億ドル、約48兆円)。
バフェットは3200億ドルの現金を手にしている
同社の現金残高が大きく膨らんだ理由は、2024年に1340億ドル(約20兆円)相当の株式を売却し、自社株買いは30億ドル(約4500億円)未満で、下半期には自社株買いを停止したためだ。比較のために紹介すると、同社は2023年に240億ドル(約3兆6000億円)相当の保有株式を売却し、90億ドル(約1兆3500億円)以上の自社株を買い戻した。
株価が弱気相場に向かう中、ウォーレン・バフェットはバークシャー・ハサウェイに3340億ドルの現金と短期国債を保有している。その3分の1は2024年に追加された。
「バークシャーの現在の現金残高について異常と見る専門家も一部にいるが、あなたの資金の大半は株式に残っている」とバフェットは2月の株主への年次書簡で、同社が所有する株式と事業の両方について言及し、株主を安心させた。
バフェットにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
売却、売却、売却
バークシャーは2024年初めに、1740億ドル(約26兆円)相当のアップル株、約9億6000万株を保有しており、バークシャーの株式ポートフォリオの49%を占めていた。しかし、その後の9カ月間で67%減らして、12月末時点では3億株、750億ドル(約11兆2500億円)となった。
バフェットと彼のチームは、2番目に保有率の高いバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)の株式についても、2024年後半に34%減らして6億8000万株とし、その価値を410億ドル(約6兆1500億円)から300億ドル(約4兆5000億円)以下まで減らした。
3月11日の取引終了時点で、アップルとバンク・オブ・アメリカの株価は、11月の高値からそれぞれ15%、20%下落した。
ウォーレン・バフェット、3000億ドルの国庫短期証券を保有しながら株式市場の崩壊を見守る。
アップルについては、依然として2024年初めから9%上昇しており、バフェットは売却したことで利益を逃したことになる。2024年を通して保有し続けていたら、その価値は約1900億ドル(約28兆5000億円)になる。
バンク・オブ・アメリカについては、2024年6月末と同程度の40ドル前後で取り引きされており、おそらくバフェットは売却によって大きな利益も損失も出していないだろう。
トランプ政権の政策によって引き続き景気悪化の恐れが増しており、2月19日の最高値からS&P500指数を9%、ナスダック総合指数を13%下落させた市場の売りが悪化しないという保証はない。
ウォーレン・バフェットは3000億ドルの短期国債を保有しながら株式市場の崩壊を見つめている。
さらに、バフェットが売却益を投じた先について考えることも重要だ。国債の保有は以前より利益が出る。1年国債の利回りは、過去3年で1%未満から4%以上に急上昇した。その理由は、インフレ率の上昇で連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを行い、物価上昇への圧力を緩和しようとしたためだ。
「現在の状況では、現金を貯めることにまったく抵抗はない」と、バフェットは2024年のバークシャーの年次総会で述べていた。
「株式市場で利用可能な選択肢と、世界で起きていることに目を向けると、(現金は)非常に魅力的なことに気づくと思う」
バフェットは、コカ・コーラ(Coca-Cola)やアメリカン・エキスプレス(American Express)などの株式を数十年も保有する長期投資家だ。おそらく、彼は市場が暴落することを予期して、現金を増やしたのではないだろう。数カ月の株式動向についてもあまり気にしないはずだ。
彼は公の場で銀行への否定的な見解を示し、債権利回りの上昇とキャピタルゲイン課税の強化の可能性を、アップルによる利益の一部を国債購入に充てる理由として挙げている。さらに、現金が増えたことは非上場企業と上場企業の両方が高値で取り引きされていて、割安感のある銘柄が不足していることを反映していると説明した。
今朝、バフェット氏が3000億ドルの米国債を携えてオマハのオフィスに入ってきた…
四半期毎に提出されるポートフォリオでは、彼の戦略について限られたことしかわからないという点も注意が必要だ。これは、6週間のタイムラグがある、特定の1日の保有状況のスナップショットであり、空売りされた株式や外国で上場されている株式、非公開株への投資、株式以外の資産は除かれたものだ。
仮にバフェットが市場の下落を予想して株式を売却して現金を積み増しているわけではないとしても、この状態が続けば、彼の弱気な姿勢は、結局、彼を勝者にする可能性がある。
この戦略は彼の株式ポートフォリオへの影響を和らげるだけでなく、金融危機のときに行ったように、値下げされた事業や割安になっている株に投資する十分な資金を持つことになることを意味する。
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