千葉県松戸市の医療法人徳洲会千葉西総合病院は2026年10月8日、病院内で患者が映り込んだショート動画が個人のSNSアカウントに無断で投稿されていたと公式サイトで公表し、謝罪した。Yahoo!ニュースなどが報じた。
千葉西総合病院が職員による無断動画投稿を公表
千葉西総合病院が2026年10月8日に公開した「当院職員によるSNSへの不適切な動画投稿に関するお詫び」によると、同日を第1報として事案が発覚した。同院は、院内で患者が映り込んだショート動画を職員が個人のSNSアカウントに無断で投稿していたと報告している。患者や家族、関係者に対して多大な不安と迷惑をかけているとして深く謝罪した。
拡散された動画の撮影手法と具体的な内容
J-CASTニュースの報道によると、拡散されたのは韓国発のSNSアプリ「Setlog(セットログ)」で作成されたとみられる動画である。このアプリは1時間ごとに数秒の動画を撮影して1日のVlogを自動生成する仕組みで、院内の勤務風景や患者の姿が収められていた。病院の遠景に「地獄の館」と記載したり、勤務中の自撮り映像に「つまんねえ」「まーじやることねえ」といった文字を添えたりするなどの不適切な演出が確認されている。さらに、入院患者が映り込んだ映像には「うんこしすぎや」「デブすぎ臭すぎ嗚咽祭りバカ楽しかった!! 」などの表現で患者をやゆする文言が添えられていた。

病院側の現在の対応と今後の調査方針
同院は対応として、まず当該投稿の削除を行ったうえで、当該職員に対する聞き取りを含めた事実関係の詳細な調査を急ピッチで進めている。プライバシーを侵害された患者に対する誠心誠意の謝罪と対応に全力を尽くす構えだ。事実関係が確認でき次第、速やかに詳細の報告と再発防止策を公表する方針を示している。患者の信頼回復に向け、全職員のコンプライアンス意識の徹底と個人情報保護の管理強化に努めるとしている。
相次ぐ情報流出とSNS利用の背景
週刊女性PRIMEの報道では、こうしたSNSを通じた情報流出事案が他業界でも相次いでいることが指摘されている。2025年3月には福岡山王病院で看護師による電子カルテ画面の投稿が公表され、4月には西日本シティ銀行で顧客情報が映り込んだ動画が拡散、5月には飲食チェーンの店舗で応募者の履歴書が外部に公開される事案が発生した。ITジャーナリストは、SNSの利用が日常に浸透したことで投稿への心理的ハードルが下がり、想定した公開範囲を超えて不特定多数に広がるリスクがあると分析している。職員個人の問題として処理するだけでなく、勤務先での撮影ルールや管理体制の検証が求められている。

病院側が迫られる信頼回復と再発防止の行方
職員によるコンプライアンス違反や個人情報保護の管理不備が問われる中、千葉西総合病院は詳細な事実関係の調査結果と具体的な再発防止策の公表を控えている。患者や家族の信頼をいかにして取り戻すのか、今後の発表と管理体制の見直しが注目される。