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2025-12-10 10:00:00
- 脳には幼少期から老年期まで5つのライフステージがあることを科学者が特定した。
- その中には、9歳から32歳頃までの「長い思春期」もある。
- 「非常にすばらしい研究」だと、別の脳科学者は評価している。
年齢を重ねるにつれ、脳は5つのライフステージを経過する。9歳から32歳のステージは「長い思春期」に当たる。
ケンブリッジ大学の認知・脳科学ユニットの科学者は、誕生から90歳までの神経学的な脳の画像約3800枚を用いて、成長して年を重ね、最終的に衰えるまで、脳のかたちが変わり、異なる機能を持つようになるそれらのターニングポイントを特定した。
大まかに言うと、我々の脳はその働きにおいて、9歳、32歳、66歳、83歳で重要なシフトが起きる。
「この研究は、人の一生を通して脳の回路の主要なライフステージを特定した初めてのものだ」と、この研究を率いたアレクサ・モーズリー(Alexa Mousley)博士はプレスリリースの中で述べた。この研究では、MRIトラクトグラフィーを使用し、生涯で神経線維がどう変化し、成長して、死ぬのかをマッピングした。
モーズリーは「この発見が、異なる発達をする脳がある理由を理解するのに役立つかもしれない」とし、認知症などの神経変性疾患の深い理解に繋がる可能性があると述べた。
科学者は、子どもから大人へ、そして健康から衰退への脳の移行の正確なタイムラインをマッピングした

幼少期:0歳-9歳

誕生から9歳までは、脳は成長期にあたる。数十億もの接続が生まれる。
重要な脳の接続が強化され、神経科学者が「剪定」と呼ぶ統合が大量にある。弱いシナプスは死滅していくのだ。
画像の色はニューロンが伸びる異なる方向(上下、左右、前後)を示しており、脳のどの部分が接続を形成しているかわかる。
思春期:9歳-32歳

思春期は、9歳から32歳頃まで続く、数十年にわたるプロセスだ。この期間、脳の内部や異なる部位との情報交換がより改善される。我々の脳は、効率的で統合された状態へと進化するのだ。
「20代後半の人々が10代のように振る舞うとか、脳が10代と同じであると言っているわけではない」と、モーズリーはThe Guardianに説明している。こうした脳の構造の変化は、時間をかけてより効率的になるもので、30代前半まで続く。
成人期:32歳-66歳

我々の脳は、32歳までに成人になる。脳の構造において、30代前半は大きなターミングポイントだ。知性と人格が安定して効率性はピークに近づき、ダイナミックさが少なく区分化され、ビジネスライクなライフステージに落ち着き、これが30年以上続く。
「脳の構造的変化は着実な進行の問題ではなく、いくつかの大きな転換点の一つであるということを理解すれば、脳の配線がいつ、どのように混乱に陥りやすいかを特定するのに役立つ」と、この研究論文をまとめたリーダーであり、ケンブリッジ大学神経情報科学のダンカン・アストル(Duncan Astle)教授は、プレスリリースの中で述べた。
老年期(前期):66歳-83歳

66歳頃になると、科学者が「初期の老化」と呼ぶ衰えが始まる。
脳はわずかに縮小するが、脳のネットワークは「少しずつ再編される」と、モーズリーは説明した。脳の異なる領域との接続が減り、血流も減ることで、病気のリスクが高まる。
老年期(後期):83歳以上

そして最後に、83歳になると、脳の接続は急激に衰える。脳の異なる領域との多用な接続を作るために非常に重要な白質が子どものときは豊富だったが、少なくなり、特定の領域への依存度が高まる。
エディンバラ大学脳科学発見センターのタラ・スパイアー・ジョーンズ(Tara Spires-Jones)教授(この研究には関与していない)は、脳の老化に関してすでに神経科学者が理解していることと合致するとし、「非常に素晴らしい研究だ」とBBCに語った。だが、彼女は「誰もが、まったく同じ年齢で、このネットワークの変更が行われるわけではない」と話した。
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