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2025-11-04 10:00:00
- ロシアのインフレとの戦いは、政策立案者を経済成長という大きな問題から遠ざけている可能性がある。
- 経済成長は労働生産性と雇用に依存するが、どちらも圧力にされている。
- ロシアの銀行家は、ロシアが競争力を維持するためには、海外の熟練した専門家を惹きつける必要があると語った。
ロシアの政策立案者はインフレ対策に固執し、全体像を見失っていると、同国の有力な銀行家が述べている。
「我々は近頃、インフレ対策に注力するあまり、経済成長について忘れている。経済成長なくして、何も始まらない。我々は社会問題も何も解決できない」とロシア貯蓄銀行(Sberbank)のゲルマン・グレフ(German Gref)CEOは先日、人口と家族政策に関する政府の評議会で語った。
「すべての経済成長は、2つのファクターに依存する。労働生産性と雇用だ」と2000年から2007年までロシアの経済大臣を務めたグレフは語った。
だが、その2つの柱には圧力がかかっている。
「原理的には、AI(人工知能)やロボットなどあらゆる新技術を積極的に使い始めれば達成できるが、それにはかなりの投資と教育、科学などへの取り組みが必要だ」と、彼は話した。
「現在の資本不足と高い金利を考えると、達成は難しいだろう」と彼は付け加えた。
グレフのコメントは、ロシア連邦中央銀行が10月24日に金利を50ベーシスポイントを引き下げ、16.5%にする前のものだ。
ビジネス界の幹部たちは、高騰する借入コストが融資や投資に影響をもたらしていると主張し、中央銀行の金融引き締め政策に反対している。中央銀行は、高金利が第3四半期に約6.4%になったインフレ率の抑制に必要であるとし、その姿勢を保っている。
グレフは、今後2年間のロシアのGDP成長率は1%から5%で推移し、その結果、2025年の成長率は0.8%まで下落し、2024年のGDP成長率4.3%を大きく下回ると予測している。
10月上旬、ロシア実業界の幹部たちは、急騰する防衛、安全保障、社会保障の費用をまかなう能力を危機にさらすほど、同国の経済の成長ペースが遅れていることを警告した。
労働力の縮小
ロシアは深刻な人口危機に直面しており、2030年までに1100万人近くの労働力が不足しかねないとロシアのアントン・コチャコフ(Anton Kotyakov)労働大臣は7月に語った。
ウクライナとの戦争が戦場で犠牲者を出し、若い専門職が大量に国外に流出してロシアの労働年齢人口は減少しており、問題をさらに悪化させている。
ロシアは労働力不足を補うため、主に中央アジアなどからの外国人労働者に頼っているが、グレフは同国が「負の選択」にはまっていると述べた。
「我々は最も低いスキルの労働力を惹きつけ、その一方で高い技術を持ったプロフェッショナルを失っている」と彼は語り、ロシアが積極的に海外からスキルを持った専門家を惹きつけ、同国にとどまる海外からの大学卒業生にインセンティブを与えるよう求めている。
「国家安全保障と国家存続の問題だ」と彼は指摘した。
ロシアの人口縮小はすでに経済のゆがみを生じさせ、失業率は2.1%前後まで低くなり、急速な賃金上昇のなか、インフレ圧力を加速させている。
企業はすでにその対処に苦戦している。戦時支出によって経済がゆがむなか、企業は人手不足を補うために、引退した人や10代の雇用を増やしている。
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は人口増加を同国の最優先事項とし、「民族の存続」の問題であると呼び、女性に8人の子どもを産むように促している。
ロシア政府のデータによると、2024年のロシアの出生数は122万人まで減少した。これは1999年以降で最低で、一方、死者数は182万人に増加している。
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