FIFAランキング17位の日本代表は、5日にMUFG国立で行われたキリン杯決勝で同86位のニュージーランドを2―1で下し、15年ぶりの優勝を果たした。結婚発表後初の試合となったMF久保建英が先制点を演出するなど攻守を牽引し、6万1812人の観客を魅了した。
久保建英が結婚発表後初の試合で躍動
2日に女優の福原遥との結婚を電撃発表したMF久保建英が、発表後初めての公式戦に先発出場した。スタンドには、久保の背番号20のユニホームを身に着けた福原が駆けつけ、笑顔で応援する姿が見られた。久保は試合後、妻が観戦していることは「もちろん分かっていた」と明かした上で、次のように語った。
「(福原が)試合を見に来てくれるのは初めてではないけど、より責任感を持ってプレーしたいと思っていた。(スタンドも)普段とは違った形で応援をしてくれて、ありがたいと思った」
サポーターからは「タケクボ結婚おめでとう」と記されたボードが掲げられるなど、国立競技場は祝福ムードに包まれた。
布陣変更と先制点の起点
日本は近年のベースとなっていた3―6―1から、4―5―1へとシステムを変更して臨んだ。久保はトップ下で起用され、前半28分に右サイド深い位置で相手DFを引き付けると、DF中野へパスを供給。これがFW上田の先制点につながった。久保は「久しぶりの4バックで難しさもあったが、前半からやれていて収穫があった」と振り返っている。
世界との差を埋めるための歩み
久保にとって、今回の大舞台は自身のキャリアを見つめ直す機会とも重なる。北中米3カ国大会では、初戦のオランダ戦で左膝を負傷し、チームは決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた。同大会で優勝したのは、久保が10歳でバルセロナの下部組織に所属し、18歳から再びプレーした“第2の母国”スペインだった。所属クラブの同僚が優勝の立役者となる姿を目の当たりにし、久保は世界との差をより強く実感したと語っている。
次なる戦いに向けたチームの課題
今回のキリン杯優勝は、システム変更という新たな試みを成功させた点で大きな成果となった。今後は、強豪国との対戦を通じて4バックの完成度を高め、個人としても責任感を持ってプレーを続けることが求められる。結婚という人生の大きな節目を迎え、公私ともに充実した久保が、今後どのような成長を見せるのか注目される。