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2024-10-04 12:00:00
ライフインサイダー
ジョン・レノンや三島由紀夫など数々の著名人に愛された、軽井沢のクラシックホテル・万平ホテル。
創業130年を迎える今年2024年、大規模な改修工事を経て、再出発を果たした。
クラシックホテルの風格はそのままに、新たな進化を遂げたその全貌を見て行こう。

多くの著名人に愛された万平ホテルのポスターたち。
万平ホテルの前身は、江戸時代後期に創業した旅籠屋「亀屋」。宿場町として栄えた軽井沢は、明治に入ると在日外国人の避暑地として賑わいを見せる。
こうして、1894年(明治27年)には西洋建築に姿を変え、万平ホテルの歴史は始まった。

昭和11年に建てられたアルプス館。
万平ホテルの顔となるアルプス館は、1936年(昭和11年)のもので、登録有形文化財にも指定されている。
ドイツやスイスでよく見られる骨組みが露出したハーフ・ティンバー様式は、改修後もそのまま受け継いだ。

特徴的な三角屋根の赤色は、軽井沢の条例で本来禁止とされているカラーだが、登録有形文化財という理由から特別に許可を得ているという。
正面玄関の「MANPEI HOTEL」のプレートや重厚なドアは、当時のものをそのまま利用した。

左手前のついたてにはめ込まれたステンドグラスも建築当時のものだ。
中に入ると出迎えるのは、クラシカルな吹き抜けのロビー。昭和11年からある暖炉を中心に、改修前も使われていた家具を配置し、当時の雰囲気を味わえる空間に。
視界を占めるカーペットの赤色は、改修前の色をそのまま抽出したという。

レセプション。
さらに、ベルデスクや荷物置きの軽井沢彫、レセプションカウンター置かれた筆箱やキャッシュトレーまでもを改修前のものを使用し、細部までその再現の徹底ぶりが見られる。

万平ホテルの前身・旅籠屋「亀屋」を思い出させる亀のステンドグラス。
ロビーに太陽の光を鮮やかに届ける階段部分のステンドグラスは、前身の「亀屋」の亀のデザイン。ロビーのステンドグラスは全て昭和11年から変わらないものだ。
伝統と進化が融合した客室
早速、気になるお部屋も見ていこう。客室部分はアルプス館の他に、全面改築となった愛宕館と碓氷館の計3棟からなる。
実は、改修前は冬季休業の期間を設けていた万平ホテル。今回の改修では、断熱と暖房設備を取り入れ、これまでなかったエレベーターを設置することでバリアフリー対応となった。
アルプス館

アルプス館の部屋は、建築時から続く和洋折衷のデザインをそのまま受け継ぐ。

特に注目したいのが、間仕切りの万平格子に嵌め込まれたガラスだ。 ところどころ通常のガラスも見られるが、印象的なデザインのすりガラスはもう生産されていない貴重なものだ。

猫足バスタブの雰囲気を楽しめるのもクラシックホテルならでは。改修前のものをそのまま利用する。

旅館を彷彿とさせる窓も、改修前のものを再利用。よく見ると昔懐かしいねじ式の鍵が採用されている。
愛宕館

アルプス館と打って変わったモダンに寄せた客室。写真はホテル最大面積の「万平スイート」(1泊20万7460円〜)。

普段は外資系ラグジュアリーホテルに宿泊するような外国人観光客や若者も客層に取り込む。

愛宕館では全室塩沢温泉の湯を楽しめる内風呂付きだ。
碓氷館

緑を楽しめる碓氷館は、アルプス館の雰囲気をより現代風に楽しめる。緑を基調とした落ち着いたカラーリングだ。

碓氷スイートは1室16万4450円〜。

一部ベランダ付きの客室もある。
ジョン・レノンが愛した名物ミルクティー

ホテル1階のメインダイニングルーム。手入れされた中庭を眺めながらポーチで料理を楽しむこともできる。
最後は宿泊客以外も楽しめるグルメも見ていこう。
ここは、黄色のテーブルクロスにベルベットの赤い椅子が華やかなメインダイニングルーム。
格子の天井は一部当時のものを再利用しながらも、汚れたり剥がれていたりした部分は新しく生まれ変わった。

ロビーからも見えるステンドグラス。
昭和11年建築時からあるステンドグラスは、浅間山を背景に当時の昭和初期と江戸時代を比べた今昔模様を描いている。

ディナーコース「けやき」、税込 2万1000 円
コース料理は、伝統のレシピを受け継ぎながらも、モダンなエッセンスも取り入れてリニューアルした。

左の文「飯時を告げる鈴が響き渡る」とあるように、今でもディナーの始まりにはチャイムを鳴らす慣習が残っている。
当時は時計が全室になかった時代、ホテルのロビーには夕食時を知らせるチャイムが鳴り響いていた。
現在もこの慣習は残っているそうだ。

右手前:ロイヤルミルクティー、税込1300円、左奥:伝統のアップルパイ、税込1100円
カフェテラスは、ジョン・レノン直伝のロイヤルミルクティーを味わいに軽井沢を訪れた多くの観光客が足を運ぶ。
実は当時メニューにはなかったロイヤルミルクティーだが、ジョン・レノンの強い希望でレシピを共有してもらい、定番化されたものだ。

開放感あるカフェテラス。テラス席はペット連れも利用できる。写真右奥の窓側が、ジョン・レノンお気に入りの席だった。
ジョンレノンの座った角の席には、連日待ちが出るほどの人気ぶりだ。

万平ホテルが樽買いした限定のサントリー・白州(1杯6900円)も楽しめる。
周辺の別荘地に住む利用客も多いバー。扉を開ければタイムスリップしたかのような非日常が待っている。
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