ルルレモン創業者であるデニス・チップ・ウィルソン氏と妻のシャノン・サマー・ウィルソン氏が、結婚20年以上の歳月を経て離婚手続きに入ったことが報じられました。カップルの間には婚前契約が存在せず、資産の分け方を巡ってカナダ・ブリティッシュコロンビア州の裁判所で法的手続きが進行しています。
ブリティッシュコロンビア州で進む夫婦の法的手続き
アスレジャー市場のパイオニアとして知られるルルレモン・アスレティカの創業者デニス・チップ・ウィルソン氏と妻のシャノン・サマー・ウィルソン氏が、20年以上にわたる結婚生活に終止符を打つことになりました。夫妻をめぐる家族法上の訴訟は、4月にブリティッシュコロンビア州最高裁判所に提起されたことが明らかになっています。
資産分与とカナダの法律がもたらす影響
結婚時の契約がない場合、保有資産の分割は現地の法律に従うことになります。現地のエキスパートによれば、ブリティッシュコロンビア州の法制度の下では、結婚前に持ち込んだ資産そのものは共有財産の対象外となるものの、その後の増加分については夫婦の共有財産とみなされる仕組みになっています。
MacLean LawのキングズカウンセルであるLorne MacLean氏は、ブリティッシュコロンビア州では結婚時に持ち込まれた資産の価値は分割対象にならないが、その増加分は家族財産と呼ばれ、原則として50対50で分割されると述べています。

バンクーバーのマクリーン法律事務所を率いるローン・マクリーン氏は、獲得した利益について一律で折半される原則があると指摘しています。また、別の専門家であるバンクーバーの離婚弁護士ジョージアリー・ラング氏も、プレヌプがないことで妻側が広範な共有財産の半分を主張する権利を持つ可能性に言及しています。
Georgialee Lang離婚弁護士兼仲裁人氏は、婚前契約がなければ、妻側には家族財産の50%を受け取る権利があると述べています。
ただし、夫であるチップ氏側が婚姻関係の開始時点に所有していた財産の価値を証明できれば、その当時における価値分については保持できる可能性も残されています。
ブランド創業期を支えたパートナーシップの軌跡
チップ氏が1998年に創立したブランドにおいて、妻のサマー氏は創業期の主要デザイナーを務め、初期の製品開発で重要な役割を果たしました。2002年に結婚したふたりはビジネスの場でも長年協力を続け、のちに高級小売ブランドの立ち上げや慈善財団の設立にも関わっています。

高額資産をめぐる今後の動向と類似の事例
こうした超高額資産を持つ経営者らの離婚は近年相次いでおり、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏がマッケンジー・スコット氏と離婚した際に巨額の株式が移転された事例や、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏の離婚などが広く知られています。ウィルソン夫妻の訴訟が今後どのような合意や決定に着地するのか、引き続き動向が注目されています。