アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、6日に行われたベナン代表戦をもって代表チームから引退した。2005年のデビューから歴代最多の208試合に出場し、126ゴールを記録した背番号10は、大歓声に包まれて代表キャリアに幕を下ろした。
感動的な別れとなったベナン戦の舞台裏
試合前にはレジェンドであるメッシへの敬意を表した特別演出が実施された。国歌斉唱の際には、メッシ本人だけでなくスカローニ監督も大粒の涙を流す姿が見られ、スタジアムはキックオフ前から感動的な空気に包まれた。試合はアルゼンチンが3-0で勝利を収めている。メッシは先発フル出場を果たし、前半から果敢にゴールを狙い続けた。前半23分にはデ・ポールの浮き球パスに飛び込み、26分には直接フリーキックを放つなど、最後まで自身の力をピッチで証明しようとする姿勢が際立っていた。
盟友オタメンディとの絆と若手の台頭
後半に入ると、長年チームを支えてきた選手たちのドラマが展開された。48分、メッシのコーナーキックに合わせたのは、盟友のオタメンディだった。得点直後、二人は抱き合って喜びを分かち合った。その直後の51分、38歳のオタメンディは交代を告げられる。チームメイト全員と抱擁を交わし、スタンドからの大歓声を受けながら、彼はピッチを退いた。また、61分には22歳のニコ・パスがメッシのパスから見事なミドルシュートを突き刺し、次世代の台頭を印象付ける追加点を挙げている。
PKで刻んだ代表ラストゴールの瞬間
メッシ自身も、最後の試合で得点という形で自身のキャリアを締めくくった。69分、ボックス内でジャイが倒されて得たペナルティキックのキッカーを、背番号10が務めた。冷静かつ鋭くシュートを突き刺すと、チームメイトが一斉に駆け寄り、歓喜の輪が広がった。試合終盤にはポストを直撃するシュートを放つなど、最後までゴールへの執念を見せた。
- 2005年:アルゼンチン代表デビュー(18歳)
- 通算成績:208試合出場、126ゴール
- 主な功績:ワールドカップ優勝、コパ・アメリカ2度制覇
鳴り止まない「メッシ」コールと未来
試合終了のホイッスルが鳴ると、スタジアムには鳴り止まない「メッシ」コールが響き渡った。アルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)のユニフォームを身にまとい、長年チームを牽引してきた偉大なレジェンドは、多くのファンとチームメイトに見送られながらピッチを去った。今後は代表チームを離れ、新たなキャリアの段階へと進むことになる。アルゼンチン代表は、メッシという絶対的な象徴を欠いた状態で、新たな時代を歩み始める。