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2025-12-30 21:40:00
AI(人工知能)がコンサルタント業界に史上最大の人材刷新を迫っている。
企業が大規模なAI主導の変革プロジェクトへ移行する中、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)やマッキンゼー(McKinsey)、PwCといったコンサルティング会社における理想的なコンサルタント像は変わりつつある。
デロイト(Deloitte)米国法人の元AI責任者、ガート・デ・ゲイター(Gert De Geyter)氏はBusiness Insiderに対し、「クライアントに単なるコンサルタントの大群の派遣を提案する手法はもはや通用しません」と語った。
7月に同社を退社しAIスタートアップのテラゴニア(Teragonia)に参画したデ・ゲイター氏によれば、企業は「純粋な従来型コンサルタント」ではなく、「ジェネラリストと技術の専門家」が融合した人材を求めているという。
Business Insiderは、コンサルティング企業がこの状況に対応するため、人材の採用・再教育・再定義をどう進めているかを理解するため、9人の経営幹部と業界関係者に話を聞いた。
技術者にとっては好機
コンサルタントの仕事は変化している。純粋なアドバイザリー業務は、企業向けのツール構築・導入・保守業務に取って代わられつつあり、調査スキルよりも技術的な専門性が求められる。
採用データは、トップ企業が技術者の陣容をいかに積極的に拡大しているかを示している。アクセンチュア(Accenture)の最新年次報告書によれば、同社は過去2年間でAI・データ専門家を約4万人増員し、グローバル従業員数の約10%を占めるようになった。EYの最新年次報告書によれば、2023年以降、6万1000人の技術者を追加で採用している。
人材分析企業のレベリオ・ラボ(Revelio Labs)のデータでは、マッキンゼーにおいて「AIエンジニア」がエントリー職以外で最も成長著しい職種であり、調達担当者、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニアがそれに続く。
BCGでは、ソフトウェアエンジニア、フロントエンド開発者、Python開発者が最も成長が速いエントリー職だ。
2024年に1000人の従業員を採用したBCGは、2022年末に技術・AI部門「BCG X」を立ち上げて以来、技術者の採用を加速させている。
BCG Xのグローバルリーダー、シルヴァン・デュラントン(Sylvain Duranton)氏は「我々はコンサルティング企業内にテック企業を構築しているのです」と語る。
企業の変革支援が我々の使命です。しかし、変革に技術が不可欠となったため、自ら技術を掌握する必要がありました。
通常のコンサルティング部門も技術中心の姿勢を強化している。
BCGのパートナー兼マネージングディレクターであるスコット・ワイルダー(Scott Wilder)氏はBusiness Insiderに対し、「前線配置コンサルタント」と呼ばれる新チームが台頭していると語った。ワイルダー氏によれば、このチームはパランティア(Palantir)で普及したソフトウェアエンジニアリングの役割に着想を得ているという。
これらのコンサルタントは、クライアントプロジェクトにおいてクライアントのプロジェクトでバイブコーディングを行い、ツールを開発しているという。そのツールがヒットすると、研究開発チームに送り返され、誰もが使える汎用ツールへと進化するのだ。
異なる世界を行き来する
マッキンゼーやBCGのような企業にとってAI時代に必要な人材は、純粋なエンジニアでも純粋なコンサルタントでもない。両方の世界を行き来できる人材だ。
「我々が求めているのは、優れたマッキンゼーのコンサルタントにも、優れた技術者にもなれる素質を持つ人材を見つけ出し、両方の能力を育成することだ」と、マッキンゼーのシニアパートナーでAI部門クオンタムブラック(QuantumBlack)の共同責任者であるアレックス・シングラ(Alex Singla)はBusiness Insiderに語った。
彼はまた、応募者もハイブリッドな役割を求めていると付け加えた。多くの人は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のようなクラウド企業で何年も製品開発に費やすことも、従来のコンサルタントになることも望んでいないのだ。

シングラ氏は、マッキンゼーが「5X人材、つまり1つの分野に深く精通しているが、3つか4つの異なる分野でも高い能力を発揮できる人材」を求めていると述べた。
1700人のチームを擁するクオンタムブラックは、マッキンゼーのすべてのAIの取り組みを推進しており、これは同社の業務の40%を占める。しかしシングラ氏によれば、マッキンゼーの技術系人材は同グループに限定されないという。マッキンゼーの内部技術開発に携わる社員は約3500人おり、さらに4000~5000人のコンサルタントがビジネスサイドから技術業務を主導しているが、必ずしも技術的専門知識を持っているわけではない。
スキル向上の必要性
パンデミック以降、コンサルティング業界の人材情勢は流動的だ。需要急増で大手企業が積極的に採用を拡大したが、そのブームが去り、アドバイザリー業務の需要が減速すると、多くの企業が過剰人員を抱える事態に陥った。その結果、人員削減と採用の選別化が進んだ。
市場の変化の中で、若手コンサルタントの大規模な集団を基盤とする従来のピラミッド型モデルは、人手よりも価値を提供する役割に焦点を当てる企業が増えるにつれ、再調整され始めている。この傾向はAIの台頭により一層強まり、企業は既存の従業員のスキル向上に多額の投資を行うよう促されている。
「AIが爆発的に台頭した事実は誰もが認識しています」とPwCのAI責任者、サウラブ・サルバリヤ(Saurabh Sarbaliya)氏は語った。
企業内でAIを機能させられる人材の需要は増す一方です。しかし、専門家は不足しています。だから既存人材のスキル向上に注力せざるを得ないのです。

KPMGのグローバルAI責任者であるサム・グローデ(Sam Gloede)氏も、採用よりもスキルアップを優先していると述べている。
「従業員数に大きな変化はありません」とグローデ氏は言う。
単純に、スキル、リテラシー、学習に焦点を当てているだけです。
EYも同様のアプローチを取っており、従業員のAI能力向上を優先していると、同社のグローバル人材獲得責任者、イムガルド・ノーディン・テン・カテ(Imgard Naudin ten Cate)氏がBusiness Insiderに語った。
EYは10月に、日常業務で活用するAIエージェントの構築方法を従業員に教える2週間の学習イベントを開催した。また、AIエンジニアリング、応用AI、AIコンプライアンスなどを含む15時間のコースも展開している。
EYのグローバル学習・開発責任者、サイモン・ブラウン(Simon Brown)氏によれば、全従業員の約4分の1に当たる約10万人がコースを修了して、デジタル「AIバッジ」を獲得したという。同氏は「大規模なAI知識構築において驚異的な手法と言えるでしょう」と付け加えた。
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