テネシー州クラークスビルで10日、ドナルド・トランプ米大統領が11月3日のトランプ大統領自身の名前の記載されない中間選挙を前に共和党候補への支持を訴える大規模な演説を行い、その中で大規模な減税政策や物価高対策を強調するとともに、共和党が上下両院で過半数を失った場合の責任論や将来の経済危機について言及しました。
テネシー州クラークスビルにあるF&Mバンク・アリーナで10日に開催された集会には、ミュージシャン Kid Rock も出演し、会場周辺には雨の中をパレスチナ国旗や「ガソリン価格は下がったか」「ICE OUT」などのプラカードを掲げた約3ダースの抗議参加者も集まりました。
上下両院の選挙結果と自身の政治的責任をめぐる発言
中間選挙において現職大統領の政党が議席を減らすという歴史的傾向がある中、トランプ大統領は共和党が敗北した場合にはすべての責任が自分に向けられるとの見方を示しました。
NBC Newsの報道によると、ドナルド・トランプ米大統領は「中間選挙に勝てなければ、連中は私を非難するだろう。お前らも分かっているはずだ。だが勝ったとしても、私への評価は一切ない。本当だ。何もないさ」と述べた。
年間5000ドルの配当公約とテネシー州への巨額投資
経済面での最大の目玉として、共和党が上下両院を制した場合には全米の成人の米国市民に対して5000ドルの小切手を支給するという大胆な公約を掲げました。財源には巨額の関税収入を充てる方針を示しており、総額は1兆3000億ドル規模に上ると推計されています。
また、ホワイトハウスが発表した事実確認シートでは、共和党主導の税制政策によって州内で230億ドル規模の経済活動が維持されたと主張されています。韓国の亜鉛大手・高麗亜鉛(Korea Zinc)がモンゴメリー郡とスミス郡での新生産施設建設に向けて60億ドル以上を投資し、740人の雇用を創出する計画についても言及されました。この工場は1979年以降で米国内初となる新鉱石製錬所になると強調されています。
州内の主要選挙区と共和党候補への影響
一方で、テネシー州民主党は声明を発表し、生活コストの高騰や医療保険の削減、ガソリン価格の上昇に苦しむ労働者階級の現実から目を背けるパフォーマンスに過ぎないと強く反発しました。

11月3日の本投票と今後の日程
テネシー州における中間選挙の期日前投票が間近に迫る中、11月3日の本投票に向けて手続きが進められます。今回のクラークスビルでの集会が、有権者の投票率や激戦区の議席争いにどのような結果をもたらすのか、引き続き注目が集まっています。