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ドイツ連立政権の労働・社会大臣を務めるベアベル・バス氏が辞任を表明

フリードリヒ・メルツ首相が率いるドイツの連立政権が、主要閣僚の突然の辞任によって新たな危機に直面しています。中心人物であるベアベル・バス労働・社会大臣は、個人的な悲しみの最中にある中で浴びせられた政治的批判に耐えかね、その職を退く決断を下しました。…

ドイツ連立政権の労働・社会大臣を務めるベアベル・バス氏が辞任を表明

フリードリヒ・メルツ首相が率いるドイツの連立政権が、主要閣僚の突然の辞任によって新たな危機に直面しています。中心人物であるベアベル・バス労働・社会大臣は、個人的な悲しみの最中にある中で浴びせられた政治的批判に耐えかね、その職を退く決断を下しました。

ベアベル・バス労働相の辞任表明と重なる悲劇

58歳のバス氏は10月12日、自身の義理の娘が亡くなったことを受け、政界の第一線から身を引く意向を党員向けの声明で明らかにしました。連邦議会の前議長であり、2025年5月から労働・社会大臣を務めてきた同氏は、辞任の理由として十分な喪失期間の必要性を挙げています。

「義理の娘が亡くなった後、私には悲しみに向き合う時間が必要だと気づきました。これに十分な時間を割きたいのです。」

ベアベル・バス、労働・社会大臣(当時)

しかし、その決定を早めたのは私的な悲しみだけではありませんでした。連立政権のパートナー陣営からの激しい公的批判が、この困難な時期にさらに激化していたとバス氏は訴えています。

連立政権内部の亀裂と保守派からの圧力

中道左派の社会民主党(SPD)と、メルツ首相率いる保守派のキリスト教民主同盟(CDU)・キリスト教社会同盟(CSU)による連立政権のなかで、バス氏は党の共同党首も務めていました。しかし、高齢化に伴う労働市場改革や社会保障、年金改革のペースをめぐり、保守派ブロックの下位組織などから不満や辞任を求める声が上がっていました。SPDの共同党首を務めるラース・クリングバイル副首相兼財務相は、こうした中で浴びせられた批判について「容認できない」と強い不快感を示し、自身のインド訪問予定を急きょ中止して国内の事態収拾にあたる構えを見せています。

ドイツ連立政権の労働・社会大臣を務めるベアベル・バス氏が辞任を表明
写真:The Guardian

一方、メルツ首相はX(旧ツイッター)上でバス氏の貢献に謝意を述べるとともに、個人的な喪失の痛みに寄り添う姿勢を示しました。また、ラインラント=プファルツ州のCDUを率いるゴードン・シュナイダー氏などは、政策に対する批判が生じるのは自然なことであるとの見解を示しています。

SPDの対応とアレクサンダー・シュヴァイツァー氏の起用

バス氏の辞任を受け、SPDは今年末から来年初頭にかけて開催される党大会で、党指導部全体を選び直す方針を固めました。党の共同党首モデルは維持されるものの、クリングバイル氏自身が再び立候補するかどうかについては明言を避けています。なお、バス氏は閣僚職および共同党首からは退くものの、ノルトライン=ヴェストファーレン州デュースブルク選挙区の連邦議会議員(MP)としての議席は維持する方針を示しています。

ドイツ連立政権の労働・社会大臣を務めるベアベル・バス氏が辞任を表明
写真:Anadolu Ajansı

また、労働・社会大臣の後任には、ラインラント=プファルツ州の前首相であるアレクサンダー・シュヴァイツァー氏が指名されました。53歳のシュヴァイツァー氏は同州で労働・社会政策に携わってきた実績を持ち、連邦政府の閣僚として新たな役割を担うことになります。

執筆者について: nipponese

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