2026年9月11日、ペンタゴンで開催された9/11の25周年追悼式典において、ドナルド・トランプ大統領とピート・ヘグセス国防長官は、現在進行中のイランとの戦争を同テロ事件のレガシーに結びつけて正当化した。
2026年9月11日、アメリカ全土が同時多発テロから25年を迎えるなか、国防総省(ペンタゴン)で執り行われた追悼式典は、異例の政治的メッセージの場となった。2001年の犠牲者を悼む従来の追悼の枠組みを超え、政権高官らは半年以上にわたって続くイランとの戦争を前面に押し出した。
ペンタゴンの式典で示されたイラン戦争の正当化
ペンタゴンで執り行われた式典は、2001年9月11日にハイジャックされた旅客機が衝突し、機上の64名全員と建物内の125名、合わせて184名が死亡した場所で行われた。トランプ大統領はこの式典で、「テロとの戦い」に従事した米軍全メンバーに敬意を表すると述べた。
ドナルド・トランプ大統領は、「テロとの戦い」に従事した米軍の全隊員に敬意を表すると述べた(The Guardian)。
トランプ大統領はさらに、世界最大のテロ支援国家であるイランが核兵器を保有することを絶対に阻止すると強調した。
ドナルド・トランプ大統領は、世界最大のテロ支援国家であるイラン・イスラム共和国が核兵器を保有することを決して許さないために現在尽力している軍人たちに敬意を表した(The Guardian)。
トランプ大統領は、数回の和平交渉が決裂し、7ヶ月目に入ったイランとの戦争について、米国は勝利しつつあるとの持論を繰り返した。
ドナルド・トランプ大統領は、現在米国は試練にさらされているが、その試練に極めて容易に勝ちつつあると述べた(MS NOW)。
25年前の誓いと現在続く戦闘の結びつき
トランプ大統領は、25年前の犠牲者の名において誓った「神聖な誓い」を今日改めて更新すると述べ、現在のイランとの戦いをそれに結びつけた。
ドナルド・トランプ大統領は、四半世紀前に犠牲者たちの名において立てた神聖な誓いを今日改めて更新し、決して忘れることはないと述べた(The GuardianおよびNew York Post)。
世論調査においてイランとの戦争は米国で非常に不人気であるとされるが、大統領は勝利のみを目指して戦い抜く姿勢を崩していない。

ドナルド・トランプ大統領は、それが今日戦う理由であり、選択の余地はなく、あるのは勝利のみであるとして、勝利するために激しく戦うと述べた(The Guardianおよび New York Post)。
また、トランプ大統領は、9/11のような日にこそ国家が真に何でできているかを学ぶものであり、「私たちは強く、賢くなければならない」と付け加えた。
なお、トランプ大統領がワシントンに留まった決定には批判が集まっており、一方のJD・ヴァンス副大統領は、ワールドトレードセンターが破壊されたニューヨークのグラウンド・ゼロの追悼式典に赴いた。
ヘグセス国防長官によるイラン戦況の強調と安全保障への警鐘
ピート・ヘグセス国防長官は、米国が国内外のイスラムテロリストを含む敵から実存的な脅威にさらされていると描き、警戒を呼びかけた。
ピート・ヘグセス国防長官は、国内外のイスラムテロリストを含む敵が、米国の権力を抑制し市民を殺害しようと企てていると述べた(The Guardian)。
ヘグセス氏は、イランを「半世紀近くにわたって我々の死を願ってきたイスラム神権政治」と呼び、イラン政権が9/11を喝采し、イラクやアフガニスタンでの米軍兵士を含む数千人の米国人を殺害するテロ攻撃を後援してきたと主張した。
ピート・ヘグセス国防長官は、過去6か月間で世界で最も多作なテロ支援国家を壊滅させたと言及した(MS NOW)。

ヘグセス氏は、トランプ大統領がイランの軍事能力を解体したと称賛し、イランの防衛力は「消滅した」と主張したが、これには反証する証拠が存在している。また、経済的な圧力も日々強まっていると訴えた。
ピート・ヘグセス国防長官は、テロリストを地獄へ、タンカーを海底へと送り続けており、イランが核兵器を保有しないことを確実にしていると述べ、経済的圧力は日々強まっていると主張した(The Guardian)。
ヘグセス氏は、悪に対する闘争は「審判の日まで」続くと述べ、「地上の唯一の答えは永遠の警戒である」と締めくくった。また、重要な局面で「私を派遣せよ(send me)」と言える、新世代の「強く勇敢な戦士」を呼びかけた。
式典を通じて政権高官らは、25年前の記憶と現在の軍事作戦を重ね合わせることで、イランとの戦闘の継続と正当性を強く訴えかける形となった。