スコットランドのジョン・スウィニー首相は、スティーブン・フリン運輸大臣がフェリーのガス漏れ事故について事前の報告を受けていなかったとする主張を支持しました。フリン氏が議会委員会で事実を知らなかったと証言したことに対し、野党からは隠蔽の疑いが指摘されています。
スウィニー首相によるフリン運輸大臣への支持
スウィニー首相は、日曜日に放送予定のBBCのローラ・クエンスバーグ氏によるインタビューの中で、フリン氏を擁護する姿勢を改めて示しました。首相は、フリン氏のオフィスにメールが送られていた事実は認めつつも、フリン氏本人が委員会に出席する前にそれらを確認していなかったことは「明白」であると語りました。
首相は、フリン氏が委員会前に報告を受けていなかったことは「明白」であると述べ、次のように擁護しました。

「誰も完璧ではなく、誰も過ちを犯さないわけではありません。」
ジョン・スウィニー、スコットランド首相
首相はまた、フリン氏が自身の職務上の認識不足を認めた後、運輸委員会に対して速やかに是正措置を講じたと評価しています。スウィニー氏は「彼はその問題を認識すべきだったと理解しており、すぐに是正した」と述べ、大臣としての適格性に自信を持っているかという問いに対し、「はい、持っています」と回答しました。
9月9日の委員会証言とガス漏れ事故の経緯
問題の発端となったのは、9月9日に開催された運輸委員会です。この席でフリン氏は、MVグレン・サノックス号で発生したガス漏れ事故について認識しているか問われ、「いいえ」と答えました。さらに「私が見落としていたのでなければ」と付け加えました。この事故は、2025年6月にアラン島からトルーンへ向かう航行中に、故障したバルブから700kgの可燃性メタンガスが噴出したというもので、当時82人の乗客が乗船していました。

「これは真実ではありません。」
スティーブン・フリン、運輸大臣
野党による隠蔽疑惑の追及
この対応に対し、野党からは厳しい批判が相次いでいます。運輸委員会のウィリー・レニー委員長は、フリン氏の「閣僚としての能力」に深刻な懸念を表明し、大臣としての職務への理解度を疑問視しました。また、スコットランド保守党のラッセル・フィンドレイ党首は、フリン氏に対して「閣僚規範」に基づき、独立顧問による調査を自ら求めるべきだと主張しました。
さらに、スコットランド保守党のレイチェル・ハミルトン副党首は、「スウィニー氏がこの状況を容認できると考えているなら、彼が許容しようとしている水準がすべて物語っている」と厳しく批判しました。改革党の運輸担当スポークスマンであるグラハム・シンプソン氏も、フリン氏を「不安定な立場にある」と評し、この一連の流れが「隠蔽工作の臭いがする」と述べています。
なお、事故のあったMVグレン・サノックス号については、故障したバルブの信頼性向上についてエンジンの製造元から以前に勧告が出ていたものの、それが建造を担当したファーガソン造船所に伝達されていたかは不明のままです。同船は安全システムが設置されるまでガス燃料での運航を停止しています。