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2025-09-10 22:30:00
- シリコンバレーの人材争奪戦で、テック企業はAI専門家に数百万ドル規模の報酬を提示している。
- しかし、求人情報で最も求められているスキルは依然として「エクセル」だ。
- 1985年にリリースされたエクセルは、AI産業の基盤であるデータ管理に不可欠なツールであることに変わりはない。
AI(人工知能)がシリコンバレーの人材争奪戦を加速させている一方で、業界で極めて重視されているスキルは、いまだにマイクロソフト(Microsoft)のエクセル(Excel)だ。
40年前にリリースされたこの表計算ソフトを使いこなすスキルは、依然として求人情報で最も求められている。
コーディングブートキャンプなどのテック教育業界を追跡・分析するCourse Reportは、インディード(Indeed)に掲載された1200万件以上のテック系求人情報をレビューし、最も求められるスキルを調査した。
その結果、言及された回数が53万1000回のエクセルがトップに立った。AIで使用される主要なプログラミング言語であるPythonの6万7000回や、データ管理に用いられるSQLの6万回を大きく上回っている。
AI関連の専門知識は、それほど多く言及されていなかった。機械学習は3万1000件の求人情報に登場した一方、AIそのものが言及されたのはわずか2万5000件であった。
テック業界では、AIブームの基盤であるデータを管理するために、エクセルに精通した人材が今も必要とされているようだ。希少なデータを確保する競争は激しく、主要なAI企業でさえ著作権侵害のリスクを冒してまでデータを得ようとしている。あるいは、オリジナルデータの断片を元に機械学習アルゴリズムによって生成される合成データを利用する企業もある。
フォーチュン500企業にハルシネーションのないAIシステム構築サービスを提供するテックユニコーン企業、PromptQLの共同創業者、ラジョシ・ロシュ(Rajoshi Rhosh)は、エクセルスキルの需要は今後とも衰えることはないとBusiness Insiderに語っている。
「エクセルのインターフェースは、ビジネスユーザーの思考や業務のやり方に深く根付いている。変わっていくのは、データがエクセルにどのように取り込まれるかだ」とロシュは述べている。
「AIが成熟するにつれ、その本来の役割は、正確で文脈に沿ったデータを、ユーザーがすでに信頼して使っているツール、例えばエクセルに直接届けることにある」
また、セキュリティ質問票関連のサービスを提供する企業SecurityPalのプカール・ハマル(Pukar Hamal)CEOは、チャットボットやエージェントという華やかなAI技術の裏には、古き良きエクセルがあるとBusiness Insiderに語っている。
「我々は未来が新しいインターフェースを通じてもたらされると、ずっと思い込んできたが、多くのB2B企業にとって、最後のステップ(ラストマイル)は変わらない。エクセルににユーザーインターフェースを付けるか、ユーザーがデータをエクセルに戻せるようにするかのどちらかだ。それを経て、実際の意思決定や資金の動きが生まれる」
エクセルは、試行錯誤の末に実用性が確立されてきた技術であり、それを使いこなすスキルは、テック大手がAI人材獲得競争を繰り広げる中でも依然として重要だ。
多くの企業は機械学習スキルを持つ求職者には、特別に最大20万ドル(約3000万円)の給与を提示している。また、メタ(Meta)、グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、OpenAIなどのテック大手は、AI専門家に100万ドル(約1億円4700万円)規模の報酬パッケージを提示している。
高度な技術スキルを持たない求職者でも、バイブコーディングやプロンプトエンジニアリングといったスキルを活かして高収入の職を得ている。これらのスキルは、単にチャットボットやエージェントなどのAIツールから最適な回答を引き出す技術だ。
一方、エクセルのスキルは華やかさには欠け、プロスポーツ選手並みの高額報酬をもたらすわけでもないが、最先端のテクノロジー領域においても極めて価値が高い。
以下は、テック業界で求められている主要スキルだ。
最も求められている技術職のスキル
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