ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は1日、コーネル大学のフラタニティ(男子学生社交クラブ)での集団レイプ疑惑を巡り、州司法長官が捜査を主導すると発表した。地元検察官の捜査能力に対する信頼が揺らいだことが理由で、独立した公平な捜査の徹底を目指す。
州司法長官による特別検察官の任命
ホークル知事は大統領令に署名し、レティシア・ジェームズ司法長官の事務所を特別検察官として任命した。知事は声明の中で、地元トンプキンス郡の地区検察官による当初の捜査方針に対し、強い不信感を示している。
コーネル大学警察による捜査、および2024年10月に同大学キャンパスで起きたとされる性的暴行事件を起訴しないというトンプキンス郡地区検察官の決定について、新たに公開された情報は深刻な疑問を提起し続けている。これにより、この事件を現時点で効果的に捜査・起訴する地区検察官の能力に対する、私と公衆の信頼が損なわれた。 Kathy Hochul, ニューヨーク州知事
今後、州司法長官は事件の全容を再調査し、必要と判断されれば大陪審に証拠を提示する。知事は、この措置により、利害関係や偏見を排除した、厳格で独立した捜査が保証されると強調した。なお、トンプキンス郡のマット・ヴァン・ホーテン地区検察官は、1日遅くの時点ではコメントの要請に応じていない。
学生らによる透明性と説明責任の要求
州の介入が決定する直前、イサカのキャンパスでは学生や地域住民ら数十人が集まり、大学指導部に対して説明責任を求める集会が開かれた。学生自治会が主催したこのフォーラムでは、事件が公になった後の大学の対応や、当初の刑事事件化が見送られたことへの不満が噴出した。
専門家が指摘する捜査の複雑性
この事件には7人のフラタニティメンバーが関与しているとされており、法的な観点からも非常に複雑な状況にある。専門家は、捜査の透明性を高める必要性を訴えるとともに、複数の当事者が関与するこの種の事案には、特別な支援や専門的な知見が不可欠であると指摘している。
州による捜査の引き継ぎを受け、事件の真相究明に向けた新たなプロセスが開始される見通しだ。
学生や地域社会から求められている急激な透明性と説明責任は、大学のガバナンスや、将来の同様の事態を防ぐことを目的とした方針の抜本的な見直しにつながる可能性が高い。