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カナダの山火事による煙が北米を覆い

7月 15, 2026 / nipponese
カナダの山火事による煙が北米を覆い、広範囲で大気質が悪化

カナダの山火事による煙が北米を覆い、広範囲で大気質が悪化

北東部での大気質悪化と監視体制

煙は南および東へと流出し、ミネソタ州からニューヨーク州にかけての空を霞ませています。特にトロントでは水曜日の朝、通勤客がオレンジ色に染まった空の下で活動する様子が確認されました。水曜日の夜、ニューヨーク市の大気質指数(AQI)は180に達し、米国環境保護庁(EPA)の基準で「不健康」なカテゴリーに分類されました。ミネソタ州ダルースではAQIが500を超え、これは「危険」とみなされる301を大きく上回る数値です。

マサチューセッツ州環境保護局(DEP)は、州内26か所の観測ステーションで監視を続けています。DEPの副部門ディレクターであるショーン・ダン氏は、ケンモア・スクエアにある観測所にて「現在、大気質指数はオレンジ色の範囲にあります。これは若者や高齢者を含む敏感なグループにとって不健康な状態です。屋外での活動を制限し、可能な限り室内に留まることを推奨します」と述べました。WBZの気象予報士によれば、この煙による霞は水曜日に始まり、州全体で少なくとも木曜日の夜まで大気質警告が継続される見込みです。

健康への影響と専門家の助言

この煙には、PM2.5(直径2.5マイクロメートル未満の微小粒子状物質)が含まれています。ハーバード大学医学大学院の肺専門医で医学准教授のニコラス・ナシカス氏は、喘息や肺疾患などの持病を持つ患者に対し、煙がひどい状況下では屋外での時間を制限するよう助言しています。ナシカス氏は、子供は呼吸速度が速く、高齢者は肺疾患の合併症を抱えたり、換気の不十分な環境で生活していたりするリスクがあると指摘しています。

健康への影響と専門家の助言
Photo: CBS News
健康への影響と専門家の助言
Photo: WIRED

メリーランド大学公衆衛生学部の助言者であるジェニファー・ストウェル助言者は、AQIが100を超える日には、健康な大人であっても「少なくとも屋外での時間を制限して、全体的な暴露を減らすことが重要です」と述べています。ストウェル氏は、長時間屋外にいなければならない場合にはN95マスクの着用を推奨しています。コロンビア大学の気候物理学准教授ダン・ウェスターヴェルト氏も同様に慎重な姿勢を示しており、「子供たちを今日は屋内に留まらせるつもりだ。私自身もランニングのような身体的な運動は行わない」と語りました。

気候変動と山火事の長期化

気候変動は気温を上昇させ、山火事シーズンを長期化させるとともに、より爆発的な火災を招く高温で乾燥した条件を作り出しています。ウェスターヴェルト氏は、「長期にわたる高レベルの大気汚染への暴露は、早死ににつながることが数多くの研究で実証されている」と警鐘を鳴らしました。昨年発表された研究では、山火事の煙による死亡者数は米国で年間4万人に上ると推定されており、温暖化が続けば2050年までにその数は7万人に倍増する可能性があるとされています。

ボストンでは「セイル・ボストン」を楽しみに訪れていた市民が、黄色い霞に包まれた空を火星のようだと表現するなど、日常生活への影響が色濃く出ています。ナショナル・ウェザー・サービスの警告調整気象学者フランク・ノセラ氏は、「喘息などの症状がある子供たちは、今日と明日は暴露と運動を制限すべきだ」と呼びかけています。

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