アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1シンガポールGPで16位に終わった。予選後のターボチャージャー交換によりピットレーンスタートを余儀なくされた同選手は、レース中にホンダ製パワーユニットのデプロイメントが不安定になるなどの不可解な挙動に悩まされたと語った。
ホンダ製PUに起きた不可解な挙動
レース中、アロンソはパワーユニットに深刻な問題を抱えていたと明かした。特にターボやエネルギーのデプロイメント(電動出力)が正常に機能せず、マシンがサーキット上の位置を正確に把握できていないような挙動を見せたという。
「レースでも多くの問題を抱えていた。ターボそのものに関しては、それほど問題はなかったと思う。でもVSCの後には、デプロイに多くの問題があった。必要のない場所でデプロイしてしまったり、ストレートでデプロイがされなかったり。少しイライラした」
市街地コース特有の問題と今後の課題
アロンソは今回の不調について、シンガポール特有の問題である可能性を示唆した。前戦のセパン・インターナショナル・サーキットや、その前のアゼルバイジャンGPでは、低速コーナーが多いセクターでもこのようなトラブルは発生していなかったためだ。しかし、今後のスケジュールにはメキシコやラスベガスといった、同様に低速コーナーや市街地レイアウトを含むサーキットが控えている。アロンソは「ドライバビリティやターボラグなど、いくつかの問題を解決しなければいけない」と述べ、ラップタイムを大きく損なっている要因の特定を急ぐ必要があると強調した。
市街地レースにおける予選の重要性
今回の苦戦を振り返り、アロンソは「今週末は全体的に大変だった」と総括した。ストレートごとに200メートルから300メートルもの差を他車に広げられる厳しい状況だったという。アロンソは、市街地サーキットにおける予選の結果がレースの90%を左右するという持論を展開した。かつて自身が2010年にポールポジションから60周以上にわたってセバスチャン・ベッテルを抑え込んだ経験を引き合いに出し、このコースレイアウトでは予選順位が結果に直結することを改めて指摘している。
今後は、メキシコやラスベガスといった低速コーナーを多く含むサーキットでの戦いが待っている。アロンソが指摘したパワーユニットのデプロイメント問題や、市街地コース特有のドライバビリティの改善が、次戦以降の巻き返しに向けた焦点となる。