1755447998
2025-08-17 08:30:00
- リサ・ハリントン氏のeコマースキャリアは、イーベイ(eay)から始まった。クローゼットで見つけたものなら何でも売った。
- 2012年、イーベイでの収益を使って、アマゾン(Amazon)で最初の商品を販売した。犬用のハーネスだった。
- 2つ目の商品である屋内の猫用ドアがベストセラーとなり、7桁(数億円)の収益をもたらした。
リサ・ハリントン氏は企業勤めの生活に満足できず、副業が必要だと感じていた。
「仕事が本当に好きになれなかった。将来性もなかった。そこで、自分で楽しむために、クローゼットにある物品をイーベイ(eBay)で売り始めた。古いハンドバッグや靴など、あったものを何でも」と、ハリントン氏はBusiness Insiderに語る。
クローゼットの物品が少なくなってくると、次の論理的なステップは自分の商品をつくってオンラインで販売することだった。
「eコマースのやり方の調査に没頭した。需要と供給の分析は、まったく新しい世界だった」とハリントン氏は言う。「最終的に、犬というニッチ市場を見つけた」
ハリントン氏は犬用ハーネスを売ることに決め、アリババ(Alibaba)を通じてメーカーを見つけて、イーベイでの収益を使って約5000ドル(約75万円、1ドル=150円換算:以下同)分の商品を注文した。商品が玄関に届いたとき、「階段の上に運ぶのに3時間かかった。カートンがいくつも、いくつもあったから」と彼女は語る。
ハリントン氏は最初の在庫の大部分をイーベイに出品して販売した。
2012年のことで、アマゾン(Amazon)での販売は未知の領域だった。しかし、比較的新しいこのプラットフォームを発見して商品を出品すると、「24時間以内に売り切れた」と彼女は言う。「そこで計算してみた。同じペースで販売し続けたら、年間売上はどれくらいになるだろう? 簡単に100万ドル(約1億5000万円)はいけると思った」
ハリントン氏がアマゾンですぐに成功できたのは、商品そのものよりもタイミングがよかったからかもしれない。
「2013年、2014年は選択肢がまだ少なかったので楽勝だった」と彼女は言う。「だが、年々難しくなってきている」
犬用ハーネスから猫用ドアに
ハリントン氏はフルタイムの仕事をしながら、何年間も犬用ハーネスを販売し続けた。マサチューセッツ州アーリントンの自宅からほそぼそと事業を運営し、インターネットをビジネスコーチとして活用した。「グーグル(Google)がいちばんの仲間だった。輸入の仕方、工場の見つけ方、送金やマーケティングの方法、簿記専門家の見つけ方、損益計算書の読み方などを独学で覚えた」
2016年までに、eコマースの利益が給料と同じぐらいになったため、副業を始めるきっかけとなった嫌いな仕事を辞めた。
1日8時間の余裕ができたハリントン氏は、ペット分野の隙間を埋めるために、2つ目のブランドとしてパーフェクト・ポータル(Purrfect Portal)を立ち上げた。

「私は幼いころからずっと猫好きで、屋内で使う猫用のドアがほしいと本当に思っていた」とハリントン氏は言う。「ネットで調べてみると、選択肢はひとつしかなかった」
そしてその製品の質は低かった。ハリントン氏はこう付け加える。「典型的なパターンで、『私ならもっと上手にできる』と思った。やり方は知っている。中国の工場も見つけた。世界の端から端へ貨物を運ぶ方法も知っている」
それでも、猫用ドアをデザインすることは犬用ハーネスの製造とまったく違う複雑なプロジェクトになると予想できた。ビジネスプログラム「スコア(SCORE)」を通じて見つけたメンターから、プラスチック製品の製造を手伝ってくれるエンジニアやメーカーを紹介してもらった。
ハリントン氏の猫用ドアは利益を出したが、すぐにヒットしたわけではない。
「ふたつのビジネスのうち小さいほうだったが、年々地道に成長してきた」とハリントン氏は語る。そして顧客があるコメントを繰り返していることに気づいた。人々はフラップつきの猫用ドアではなく、閉じられるドアを望んでいたのだ。
友人と楽しく飲んでいたときに、顧客の悩みに対する解決策が見つかった。
「誰かが『ミニチュアのドアはどう? 小さなドアノブと小さな窓と小さなドアノッカーがついた、人間のドアの小さいバージョン』と言った」と、ハリントン氏は振り返る。「そして猫好きでない人も含めて、みんなが夢中になった。人々もそれを気に入るだろうと、直感的にわかった」
そのビジョンを実現するのに2年かかったが、2020年に発売されると、「人々はただ夢中になった」とハリントン氏は言う。「本当にすぐにベストセラーリストのトップに躍り出た。1日100個は売れていた」
2025年、「私たちはアマゾンで第1位の猫用ドアの販売業者で、その発明に対してしっかりと特許保護を受けている」と、彼女は付け加える。Business Insiderは彼女のアマゾン販売ダッシュボードを閲覧し、7桁(数百ドル:数億円)の収益があることを確認した。
アマゾンで成功する鍵は、信頼できるメーカーと頼れるネットワーク、そして優れた商品
2025年にアマゾンでお金を稼ぐのは、これまでになく難しいとハリントン氏は言い、将来の販売者に向けて3つのアドバイスをしてくれた。
まず、信頼できるメーカーを見つけられなければ、商品を出品する前に失敗する可能性がある。
「メーカーが高品質な製品をつくれるかどうかで、ビジネスの成否が決まる。地球の反対側にお金を送るにも、信頼が欠かせない」とハリントン氏は語る。
ハリントン氏はこれまで10年近くにわたり同じ工場を使ってきたが、現在は予測不可能な関税問題に対応するために、大きな調整を行っている。10月までに、「カタログの80%がアメリカ製になる予定で、これは私のビンゴカードにはなかったこと」と彼女は言う。
この転換はコスト削減のためではない。実際のところ、生産をアメリカに移すことでコストは増えてしまう。しかし、増えるコストに値する安心感が得られると、ハリントン氏は主張する。「正直な話、関税の問題で眠れない夜をたくさん過ごしてきた。私はこの仕事をもう10年もやっているが、商品原価がひと晩で2倍や3倍になる可能性があるケースに遭遇したのは今回が初めてで、これ以上ストレスに耐えられなかった」

成功に欠かせない次の要素はネットワークだ。自分が目指していることをすでに達成した人々と関係を結べれば理想的だろう。
「私が自分のビジネスで得たひらめきの瞬間や大成功の瞬間の多くは、私よりも経験豊かな先人との会話にさかのぼることができる」とハリントン氏は語る。ちなみに、彼女は7桁の売上を誇るアマゾン販売業者のエリートグループである「ミリオンダラー・セラーズ」のメンバーでもある。
メンバーの大きな特典は、同業者と関係を結べるイベントへのアクセスだ。
「そこに行けば、メモややるべきことを何ページも書き留めて帰ることになる」と彼女は言う。「そこではいつでも会話ができる。5分のときもあれば1時間のときもあるが、偶然に出会った誰かとの会話が、家に帰ってから取り組む仕事を完全に変えてしまう」
最後に、2025年にアマゾンでお金を稼ぐには、優秀でユニークな商品を提供する必要がある。
「場合によっては、自社工場をもつブランドや商品原価が低いブランドと競合することになるので、アメリカのブランドとして競うのは本当に難しい」とハリントン氏は言う。「今日アマゾンで本当に成功するには、堀を築く必要があると思う。アメリカで調達されたもの、製造がとても困難なもの、または実用新案特許のような知的財産で堀を築くのだ」
何を売るかを決めたら、「可能な限りすばらしいものをつくり、価格を低く設定し、広告にお金を使い、時間をかけることだ」
#アマゾンで猫用ドアを販売して数億円のビジネスを構築した女性のサクセスストーリー #Business #Insider #Japan