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なぜミレニアル世代は、インスタグラムで2016年を懐かしんでいるのか | Business Insider Japan

2016年当時のファッションは、網タイツがトレンドを席巻していた。インスタグラムでは当時を懐かしむ投稿が増えている。ジェン・ジェンス/ゲッティ「2016年」が復活している。少なくともインスタグラム上では。ミレニアル世代が、太い跳ね上げラインのアイメイクをしていた10年前の自分の写真を投稿しているのだ。ソーシャルメディアの専門家によれば、多くの人がこうした投稿をするのは、シンプルで、本物だった時代へのノスタルジーからだという。「さあ乗って。2016年に戻るよ」今インスタグラム(Instagram)を開けば、まるでタンブラー(Tumblr)やスナップチャット(Snapchat)の黎明期に逆戻りしたかのような錯覚に陥るだろう。「ローファイ(低画質)」な自撮り、太い跳ね上げラインのアイメイク、そしてスナップチャットの犬耳フィルター。2004年公開ながらミレニアル世代を象徴する映画として今も引用され続ける『ミーン・ガールズ』の名ゼリフや、存在感のある大ぶりネックレスが全盛だった、あの時代だ。インスタグラムやティックトック(TikTok)では、インフルエンサーから一般ユーザーに至るまで、2016年当時の懐かしい写真を投稿する動きが相次いでいる。あなたが知っていたインスタグラムはもうない…友人に写真を投稿する場所ではなくなった | Business Insider Japan今や失われた2016年という「穏やかで輝かしき日々」を悼んで投稿するミレニアル世代もいる。当時は、Z世代の同僚から冷笑されることもなくスキニージーンズを履きこなし、今より数キロは痩せていた。そして、インスタグラムの「クラレンドン(Clarendon)」や「ギンガム(Gingham)」といったフィルターで自身のフィードを彩っていた。また、2016年は音楽界にとっても重要な年だった。ザ・チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)の『Closer』、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の『Love Yourself』、アラン・ウォーカー(Alan Walker)の『Faded』など、2010年代を象徴するポップスのヒット曲が次々と誕生した。こうした背景を考えれば、ミレニアル世代が思い出に浸ることを切望するのも無理はない。メキシコシティを拠点とするSNS戦略家兼コーチのカー・ブルハート(Kar Brulhart)は、2016年がトレンドとなっている理由について、ノスタルジーに加え、より幅広い「アナログ回帰」へのシフトを指摘する。その象徴が、紙の書籍やガラケー、そしてデジタルカメラの再評価だ。しかし、単なる懐古にとどまらず、2016年という時代を再訪することには「安らぎ」の効果があるとブルハートは指摘する。「特に、政治的・文化的な対立が激化している現在のアメリカでは、多くの人が、何をどう投稿すればいいのか、本気で分からなくなっている。あの時代に立ち返ることは、常に反応し、意見を表明し、時代の最前線に立ち続けなければならないというプレッシャーから、社会的に許容された形で距離を置くための『休息』となっている」セレブリティ界における2016年リバイバルチャーリー・プース(Charlie Puth)、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)、ルーシー・ヘイル(Lucy Hale)、カーリー・クロス(Karlie Kloss)といった著名人もこのトレンドに反応し、あえてぎこちなく、あか抜けない自撮り写真を投稿している。リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で知られるカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が2026年1月15日に投稿したのは、2016年当時の写真だ。スキニージーンズに黒いコンバースのハイカットを合わせ、自身を象徴する「カイリー・リップキット」でメイクしたその姿には、「あの場にいた者にしかわからない」とのキャプションが添えられ、本稿執筆時点で240万件以上の「いいね」を獲得している。また、メイクアップアーティスト兼ビューティー・インフルエンサーのジェームズ・チャールズ(James Charles)は、1月14日に投稿したティックトックの動画で、2016年当時に流行した「カットクリース(目のくぼみを強調するメイク法)」の手順を完全再現し、約560万回の視聴数を記録した。このトレンドを人生の節目を振り返る機会にする者もいる。歌手のジョン・レジェンド(John Legend)は、2016年に第一子が誕生した直後の、妻クリッシー・テイゲン(Chrissy Teigen)とのキスシーンを投稿した。ブランド側も、この回顧トレンドの収益化に抜かりはない。ロサンゼルスを拠点とするファッションブランド、Reformationは、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)やエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)が2016年当時のコレクションを着用している写真を投稿し、「私たちも2016年が恋しい」とメッセージを添えた。シンプルで、本物だった時代への憧憬SNSやPR分野の専門家は、このトレンドについて、よりシンプルだった時代への憧憬の表れだと分析している。ロサンゼルスを拠点とするPR・タレントマネジメント会社、Image PRの創設者、ヘイリー・ベイリー(Hailey Bailey)は、この動きについて、自身を含むミレニアル世代が「2016年の夏、まだ無垢で、希望に満ち、世間知らずだった自分たちを渇望している」ことの表れだと語る。「多くのミレニアル世代は、現在の自分の人生を見つめ直し、『まさか今、自分がこんな状況にいるとは思わなかった』と考えているのではないか。我々の多くは、近い将来に家を買う余裕もなければ、理想のパートナーにも出会えていない。あるいはキャリアに追われるあまり、子どもを持つことなど想像すらできない状況にある」ブルハートは、2016年当時のインスタグラムは投稿が時系列順に並んでいるだけだったと振り返る。それは、リール動画や低品質のAI生成コンテンツ、そして極度に洗練された「映え重視」のフィードがアプリを支配する前のことだ。「当時は今ほど投稿が作り込まれておらず、誰もが投稿のたびにセルフブランディングを意識していたわけでもなかった。『いいね』やエンゲージメントを気にすることなく、ただありのままの日常を記録していた」とブルハートは述べている。彼女にとって、このトレンドは穏やかな内省のひとときのように感じられるという。「これは過去に戻りたいという話ではない。おそらく今よりも心が軽やかだった頃の自分を、思い起こしているのだ」「既婚・子なし」のミレニアル世代は、純資産が約1800万円も多い | Business Insider Japan #なぜミレニアル世代はインスタグラムで2016年を懐かしんでいるのか #Business #Insider #Japan

なぜミレニアル世代は、インスタグラムで2016年を懐かしんでいるのか | Business Insider Japan

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2026-01-24 23:00:00

2016年当時のファッションは、網タイツがトレンドを席巻していた。インスタグラムでは当時を懐かしむ投稿が増えている。
ジェン・ジェンス/ゲッティ
  • 「2016年」が復活している。少なくともインスタグラム上では。
  • ミレニアル世代が、太い跳ね上げラインのアイメイクをしていた10年前の自分の写真を投稿しているのだ。
  • ソーシャルメディアの専門家によれば、多くの人がこうした投稿をするのは、シンプルで、本物だった時代へのノスタルジーからだという。

「さあ乗って。2016年に戻るよ」

インスタグラム(Instagram)を開けば、まるでタンブラー(Tumblr)やスナップチャット(Snapchat)の黎明期に逆戻りしたかのような錯覚に陥るだろう。「ローファイ(低画質)」な自撮り、太い跳ね上げラインのアイメイク、そしてスナップチャットの犬耳フィルター。2004年公開ながらミレニアル世代を象徴する映画として今も引用され続ける『ミーン・ガールズ』の名ゼリフや、存在感のある大ぶりネックレスが全盛だった、あの時代だ。

インスタグラムやティックトック(TikTok)では、インフルエンサーから一般ユーザーに至るまで、2016年当時の懐かしい写真を投稿する動きが相次いでいる。

あなたが知っていたインスタグラムはもうない…友人に写真を投稿する場所ではなくなった | Business Insider Japan

あなたが知っていたインスタグラムはもうない…友人に写真を投稿する場所ではなくなった | Business Insider Japan

今や失われた2016年という「穏やかで輝かしき日々」を悼んで投稿するミレニアル世代もいる。当時は、Z世代の同僚から冷笑されることもなくスキニージーンズを履きこなし、今より数キロは痩せていた。そして、インスタグラムの「クラレンドン(Clarendon)」や「ギンガム(Gingham)」といったフィルターで自身のフィードを彩っていた。

また、2016年は音楽界にとっても重要な年だった。ザ・チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)の『Closer』、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の『Love Yourself』、アラン・ウォーカー(Alan Walker)の『Faded』など、2010年代を象徴するポップスのヒット曲が次々と誕生した。

こうした背景を考えれば、ミレニアル世代が思い出に浸ることを切望するのも無理はない。

メキシコシティを拠点とするSNS戦略家兼コーチのカー・ブルハート(Kar Brulhart)は、2016年がトレンドとなっている理由について、ノスタルジーに加え、より幅広い「アナログ回帰」へのシフトを指摘する。その象徴が、紙の書籍やガラケー、そしてデジタルカメラの再評価だ。

しかし、単なる懐古にとどまらず、2016年という時代を再訪することには「安らぎ」の効果があるとブルハートは指摘する。

「特に、政治的・文化的な対立が激化している現在のアメリカでは、多くの人が、何をどう投稿すればいいのか、本気で分からなくなっている。あの時代に立ち返ることは、常に反応し、意見を表明し、時代の最前線に立ち続けなければならないというプレッシャーから、社会的に許容された形で距離を置くための『休息』となっている」

セレブリティ界における2016年リバイバル

チャーリー・プース(Charlie Puth)、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)、ルーシー・ヘイル(Lucy Hale)、カーリー・クロス(Karlie Kloss)といった著名人もこのトレンドに反応し、あえてぎこちなく、あか抜けない自撮り写真を投稿している。

リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で知られるカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が2026年1月15日に投稿したのは、2016年当時の写真だ。スキニージーンズに黒いコンバースのハイカットを合わせ、自身を象徴する「カイリー・リップキット」でメイクしたその姿には、「あの場にいた者にしかわからない」とのキャプションが添えられ、本稿執筆時点で240万件以上の「いいね」を獲得している。

また、メイクアップアーティスト兼ビューティー・インフルエンサーのジェームズ・チャールズ(James Charles)は、1月14日に投稿したティックトックの動画で、2016年当時に流行した「カットクリース(目のくぼみを強調するメイク法)」の手順を完全再現し、約560万回の視聴数を記録した。

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