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2026-02-12 10:55:00
ソニーが新しいワイヤレスイヤホン「LinkBuds Clip」を2月6日に発売した。同社としては初めてとなる「耳に挟んで装着する」イヤーカフスタイルのフルオープン型ワイヤレスイヤホンだ。
同じくソニーが展開するオープン型ワイヤレスイヤホン「LinkBuds Open」(2024年10月発売)との違いについても触れながら、実機をレポートする。
LinkBuds クリップ
- メーカー:ソニー
- 直販価格:2万9700円(税込)
- 発売時期:2026年2月
ながら聴き体験を革新してきたLinkBudsの最新モデル
ソニーが2022年2月に、LinkBudsシリーズを立ち上げてから間もなく4年を迎える。
当時最初に登場したモデルの「LinkBuds」は、本体の中心にドーナツ形状の穴をあけたデザインが話題を呼んだ。
ソニー独自開発のリング型ドライバーにより、穴が空いていることを感じさせないパワフルなサウンドは、2024年10月に発売された「LinkBuds Open」に受け継がれた。
LinkBuds Clipの登場と入れ替わる形で、ドーナツ形状のLinkBuds Openは徐々に販売を終了することになりそうだ。

LinkBudsシリーズの現行モデルには、ノイズキャンセリング機能も搭載する密閉型のワイヤレスイヤホン「LinkBuds Fit」と「リンクバズS」がある。シリーズのオープン型モデルはLinkBuds Clipに一本化される。
一般的に、オープン型のワイヤレスイヤホンはコンテンツのサウンドを「ながら聴き」できたり、開放感のあるサウンドが楽しめること、あるいは暑い日に装着しても耳穴がムレない装着感などが特徴とされている。
反対に、オープン型イヤホンの弱点として、リスニング中に周囲の環境音が漏れ聞こえてくることや、自身が聴いているサウンドが外に漏れ出ること、密閉型のイヤホンに比べると音のバランスが崩れがちなことなどがよく取り沙汰される。

ながら聴きが快適に楽しめるメリットは、同時にイヤホンが再生する音と環境音が混ざって聞こえるデメリットにもなる。
例えば、筆者はオープン型のワイヤレスイヤホンをフィットネスジムでは使わないようにしている。店内に流れるBGMと混濁して聴きづらくなるからだ。
ソニーの新しいLinkBuds Clipは、従来オープン型イヤホンが課題とされてきたポイントに対していくつかの解決策を示してきた。この点で、筆者は本機がソニーらしい、おもしろいワイヤレスイヤホンだと感じた。
オープン型イヤホンの弱点「音もれ」対策も万全

ひとつは「音もれ対策」だ。本機を専用のモバイルアプリ「Sound Connect」に接続すると、3つのリスニングモードが選択できる。
通常状態の「スタンダード」と、ボーカルやコンテンツ内の人の声を聴きやすくする「ボイスブースト」と、「音もれ低減」の3種類がある。
ボイスブーストを、屋外など周囲が騒がしい場所でオンにすると、歌ものの楽曲ではボーカルがぐんと前に迫り出してくるように聞こえる。
YouTubeのトーク番組などを電車の中で視聴する時に、話者が何を話しているかが聴きやすくなるので快適だ。
反対に満員電車の中、静かなカフェなどで周囲に音が漏れることをなるべく防ぎたい時には「音もれ低減」モードが効く。
シャカシャカと響きがちになる音楽の高音域を抑制するモードだ。ボーカルの帯域が少しこもって聞こえるようになるので、通常のリスニングにはあまり向いていない。あくまで音もれ対策用として活用したい。
LinkBuds Clipは本体にタッチセンサーリモコンを搭載している。初期設定の状態では、左側のイヤホンをダブルタップするとリスニングモードが切り替わる。タップするたびに、どのモードに切り替わったのかボイスプロンプトが知らせてくれる。

もうひとつ、オープン型イヤホンが苦手とされている低音域の重心を低くしながら、しっかりと響かせて全体のサウンドバランスを安定させていることも、LinkBuds Clipの特徴だ。
まさしくオーディオスピーカーで聴いているような力強いサウンドを感じる。オープン型イヤホンによる開放的なサウンドの魅力が存分に味わえる。
耳の健康のためにもボリュームの上げすぎは控えるべきだが、ある程度十分なレベルまで音量を上げれば、漏れ聞こえてくる環境音も気にならなくなる。
LinkBuds Clipはサウンドをていねいに練り上げた、ソニーらしいイヤーカフスタイルのオープン型ワイヤレスイヤホンだと言える。
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