2026年6月15日、インドのデリーで観測された気温は43.5度を記録しました。この数値は気象庁の公式発表によるものですが、住民が体感する「暑さ」が数字以上に過酷である理由は、高い湿度による発汗の蒸発効率の低下と、都市特有のヒートアイランド現象が複合的に作用しているためです。
## デリーの気温と体感温度の乖離
インド気象局(IMD)が報告した43.5度という気温は、百葉箱の中で測定された空気の温度です。しかし、人体が感じる暑さは、気温だけでなく湿度、風速、直射日光の影響を強く受けます。
気象専門家らは、デリーにおける熱ストレスの増大について、湿度が重要な因子であると指摘しています。湿度が上昇すると、皮膚から汗が蒸発して熱を奪う「気化熱」の効率が低下します。結果として、体温調節が困難になり、実際の気温よりも高い熱負荷が身体にかかることになります。
## 都市部における熱蓄積のメカニズム
デリーの過密な都市構造が、気温をさらに引き上げる要因となっています。コンクリートやアスファルトは熱を吸収しやすく、日中に蓄えられた熱は夜間になっても放出されません。この「ヒートアイランド現象」により、最低気温が下がりにくく、連日熱が蓄積されるサイクルが生まれています。
インド工科大学(IIT)の研究者らは、都市の緑地減少と高層建築物の増加が、風通しを悪化させ、熱の滞留を招いていると分析しています。建物密集地では、熱が逃げる場所を失い、局所的に気温が周辺地域よりも高くなる傾向が確認されています。
## 今後の警戒と公衆衛生への影響
当局は、住民に対して直射日光を避け、こまめな水分補給を行うよう呼びかけています。特に、熱中症の初期症状であるめまいや吐き気には注意が必要です。
「気温の数値だけを見て安全と判断するのは危険です。湿度の高い日には、身体が熱を放出できないため、たとえ気温がわずかに低くても熱中症のリスクは急激に高まります」
Dr. Rajesh Kumar, デリー市内の病院の救急救命医 The Indian government has urged residents to take precautions against heat stroke, citing the risk of rapid increases in heat-related illnesses even at lower temperatures with high humidity.
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