高市早苗首相が米ニューヨークでの日米首脳会談で「私のリーダーシップのおかげで」と自らを称賛する発言をおこない、内外で波紋を広げている。トランプ米大統領との会談におけるこの自画自賛発言に対し、ネット上では「傲慢な台詞」などの批判や疑問の声が相次いでいる。
羽田空港出発から始まった一連の騒動
高市早苗首相は2025年9月21日(日本時間22日)、政府専用機で羽田空港を出発しニューヨークへ到着した。ジョン・F・ケネディ空港に到着した際、首相官邸の公式X(旧ツイッター)には、飛行機の扉から姿を現し大きく手を振る姿が投稿された。しかし、内閣広報官の公式Xがアップした別アングルからの写真では、首相の背後には誰もおらず広々とした空港が写っているだけだった。この「誰もいない空港へのエアお手振り」に対し、SNS上では「一体誰に手を振ってるの?」「恥ずかしすぎる」と厳しいツッコミが殺到した。
トランプ大統領の持ち上げ発言と高市首相の応答
空港での騒動の翌日、ニューヨーク国連本部でドナルド・トランプ米大統領との首脳会談が実施された。首相官邸公式Xの速報版によると、会談の冒頭でトランプ大統領は「彼女は偉大な総理大臣になるでしょう」「歴代の偉大な総理大臣の1人として名を残すことになります」と高市首相を持ち上げた。これに対し、高市首相は「ドナルドが日米同盟に非常に力強くコミットメントしてくれていること、改めて感謝します」と切り出し、先日おこなった内閣改造に言及した。
「私のリーダーシップのおかげ」発言の全貌
トランプ大統領との会談において、高市首相は経済安全保障の協力進展について具体的な分野を挙げた。首相は「今、AIですとか半導体ですとか、重要鉱物など、ドナルドと私のリーダーシップのおかげで、日米間で経済安全保障の協力も進んでいます」と発言した。この発言は、2025年10月28日に迎賓館赤坂離宮で行われた日米首脳会談の署名式でも同様に注目を集めることになった。
お笑い芸人や政治ジャーナリストが指摘する違和感
首相の発言について、各所から強い違和感が示されている。お笑いトリオ・グランジの遠山大輔さんは自身のSNSで、「『おかげ』って普通誰かに敬意を表して言うもの、自分に『おかげ』は普通使う事ないから流石にフェイクニュースやり過ぎだよと思って首相官邸の動画観たら本当に言ってた」と皮肉交じりに投稿した。また、政治ジャーナリストが報じた世間の声によれば、「『私のおかげで』って、かなり傲慢な台詞ですよね」「トランプのリーダーシップのお陰で、ならまだ分かりますが、なんで自分も引っ付けちゃったかな」といった批判が続出している。
失われた謙遜の美徳と今後の外交姿勢
日本を代表する立場にある者として、最低限のマナーや正しい日本語を求める声は根強い。外交の場において相手と一緒に自分を持ち上げるような物言いは、単なる言葉選びの誤りなのか、それとも本心からの発言なのか。日本人の美徳とされる謙遜の心が揺らぐ中、高市首相の今後の言動や発信方法に対して、国民やメディアからの厳しい目が向けられ続けることは確実である。
