Blizzard Entertainmentは「BlizzCon 2026」において、アクションRPG『ディアブロ IV』(PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch 2)の今後の展開に関する最新情報を発表した。
シリーズ30周年記念シーズン「獄遺継承」の全貌とデッカード・ケインの復活
シリーズ誕生30周年を祝う次回シーズン「獄遺継承」(Season of Hell’s Legacy)が、日本では2026年9月16日に、米国では9月15日(火)に開幕する。今回のシーズンの最大の目玉は、シリーズの象徴的キャラクターであるデッカード・ケインの復活だ。開発チームによれば、ゲーム世界では死のカルト教団の暗躍によって生者と死者の境界が曖昧になり、死者が蘇りはじめているという。ゲームデザイナーのダニエル・タンケイ(Daniel Tanguay)氏によれば、登場するケインは幽霊のような存在ではなく、借りものの肉体を持って現世に戻ってきたという。彼自身が過去に抱いた強い罪悪感や心残りを解消するための物語が展開され、今シーズン限りの特別なガイド役としてプレイヤーと一緒に旅をすることになる。
悪夢のダンジョンと「魔王の破片」がもたらす新たな力
プレイヤーは「醒めやらぬ悪夢」(Waking Nightmares)と呼ばれる現象を通じ、かつてソウルストーンを宿した3人の黒衣の放浪者(初代ディアブロの戦士エイダン、タル・ラシャ、サンケクー)の悪夢へと足を踏み入れる。この悪夢は、トリストラムの大聖堂の地下やアリート山頂などでの決戦を再現したキャプストーン級の階層型ダンジョンから、『ディアブロ II』の「邪悪の洞窟」(Den of Evil)を再現した固定ダンジョン、さらにはフィールド上に突然現れるアラネア女王やフレイヤーの群れとの遭遇イベントまで多岐にわたる。
彼らを討伐し魂を救済する過程で手に入るのが、新たなキーアイテム「魔王の破片」(Splinter of Evil)だ。シーズンクエストラインでは、echoes of Diablo、Baal、Mephisto の残響を打ち倒して3つの魔王の破片を集めることになる。
「ディアブロ、バアル、メフィストという三大魔王の力をプレイヤー自身が引き出すことを可能にする。」4gamer.net
獲得した欠片はレベルアップさせることが可能で、成長に応じてバアルの強力な氷攻撃をはじめ、各魔王固有の大技が解放されていく。また、ユーザーはこれらの破片のうち一つを身に付けることができ、戦闘中にその魔王に関連するアイコニックな力が周期的に噴出するが、同時にその影響に対してより脆弱になるという。さらに、エンドゲームの「ウォープラン」の能力ツリーを強化するノードも解禁され、ダンジョンや宝箱からのルーンドロップ率向上など、実用的な利便性やビルドの幅が大きく広がる設計となっている。ゲームディレクターのブレント・ギブソン(Brent Gibson)氏は、極端な一撃必殺の火力だけに依存しない健全なビルド環境を目指していることを強調している。
2027年前半に参戦する「アマゾン」クラスと新武器種ジャベリン
2027年の開幕シーズンで有料のクラスパックとして提供される新クラス「アマゾン」についても、興味深い仕様が明かされている。『ディアブロ IV』のアマゾンには4つのアーキタイプが用意され、『ディアブロ II』で愛されたボウゾン(弓アマゾン)やジャベゾン(槍アマゾン)に特化した2つのクラシックスタイルに加え、まったく新しい2つのスタイルが導入されるとタンケイ氏は説明した。
新武器種となるジャベリンは、基本的には片手用の遠距離武器だが、盾と組み合わせることで中・近距離での立ち回りも可能にする。開発陣によれば、アマゾンは「速さ、精密さ、そして戦場における絶対的なコントロール」のエキスパートであり、弓と新武器種のジャベリンの両方を用いて戦う。

「『ロード・オブ・ハットレッド』のリリース後、プレイヤーたちが『アマゾンはどこにいるのか?』と尋ね始めるのに時間はかかりませんでした。」ティファニー・ワット(シニアゲームプロデューサー)、PCGamesN
これに対し、シニアゲームディレクターのブレント・ギブソン氏は次のように語っている。
「信じてほしい、私たちも皆同じことを尋ねていました。『ロード・オブ・ハットレッド』においてアマゾンのビジョンが本当に形になり、見逃せない大きなチャンスがあると気づいたのです。そのため来年、ディアブロを代表する最もアイコニックな戦士の一人が『ディアブロ IV』に登場します。」ブレント・ギブソン(シニアゲームディレクター)、PCGamesN
30周年を彩る豊富なレガシー装備と新システム
シーズン要素はこれにとどまらず、アンダリエルやリリス、さらには「黒のソウルストーン」などの力を宿す特別な宝石「魂の破片」(Soul Splinters)がジュエリー枠に最大3つまで装備可能となる。また、ホラドリックのキューブを活用したミシック装備のアップグレードレシピや、「ヨルダンの石」や「レオリック王の冠」といったシリーズの伝説的なレガシー/ユニーク装備9種類の追加、さらにはエターナルキャラをそのまま新シーズンへ引き継げる「転生」(Rebirth)機能など、30周年に相応しいアップデートが用意されている。また、報酬として「ディアブロのあらゆる時代からインスピレーションを得たギア」も提供される。
BlizzCon 2026では『ディアブロ 5』についても発表された可能性があるが、リリースはまだ数年先となる。ブレント・ギブソン氏とティファニー・ワット氏は、『ディアブロ IV』にはまだ十分な生命力とルートが残っていると約束している。アマゾンクラスの詳細は、Blizzconでのディアブロ開発者ショーケースにてさらに深く掘り下げられる予定だ。