メキシコ中央部の町テマスカシンゴで2026年9月6日、教会の宗教行事中に花火が爆発し、少なくとも10人が死亡、64人が負傷しました。地元当局や報道機関が伝えたところによると、祭りの準備中に起きた突然の爆発により壁が崩落し、現場周辺は大きな混乱に包まれました。
メキシコ中部メヒコ州のテマスカシンゴで発生した花火の爆発事故は、地域住民や巡礼者らが集まる宗教的な祝祭の最中に起きました。人口約6万6千人を擁する同自治体のヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・ルス教会付近では、土曜日の夜に予定されていた花火の打ち上げに向けて多くの人々が準備を進めていました。この場所はメキシコシティから北西に約160キロメートル(100マイル)に位置しています。
テマスカシンゴの教会で起きた爆発の惨事
現場となったサンタ・マリア・カンチェスダの教会周辺では、祝祭の目玉として藁で作られた雄牛の張り子の人形に花火を仕込み、練り歩く伝統的な儀式が行われていました。地元政府の発表によると、その燃える雄牛から火花が飛び散り、村の教会に保管されていた大量の花火に引火したとみられています。
この激しい爆発により、教会の壁が崩落し、町の広場付近で火災が発生しました。メキシコ当局の発表では、これまでに少なくとも10人の死亡と64人の負傷が確認されています。地元メディアは、爆発によるがれきの下に数人が閉じ込められたと報じました。
ソーシャルメディアに投稿された映像には、爆発直後の立ちこめる煙やがれきの中を、生存者を求めて人々が歩き回る様子や、火災を消し止めるために消防ホースが放水される様子が捉えられていました。また、ドローンによる映像では、9月6日日曜日にテマスカシンゴ自治体で発生した花火爆発後の被害状況が映し出されています。
負傷した聖職者と当局による調査の行方
被害を受けたのは一般の参加者だけにとどまりません。近くのアトラコムルコ教区によると、この事故で2人の司祭が負傷しましたが、命に別条はない見込みです。地元司教からの情報として報じられた内容によると、負傷者の治療や支援が急ピッチで進められています。

「私たちは、命を落とされた方々、そのご家族や愛する人たち、そして負傷された方々、今日痛みや不安の瞬間を経験しているすべての人々のために、心を一つにして祈ります」 アトラコムルコ教区、ソーシャルメディア上の声明
メキシコ州検察庁は事故直後から捜査を開始しており、現時点で爆発の正確な原因は特定されていません。検察当局が主導して現場周辺の検証が進められています。
繰り返されるメキシコのピロテクニクス事故
メキシコ国内では、路上での祝賀行事や宗教的なお祭りで花火が頻繁に使用される一方、こうした火薬関連の惨事が後を絶ちません。過去の事例を振り返ると、2018年7月にメキシコシティ北方のトゥルテペックにある花火工場で大規模な爆発が発生し、24人が死亡する惨事となっています。さらにその2年前には、同市の市場で起きた爆発により42人が命を落としています。

また、中央部イダルゴ州のウエフトラ自治体の村でも、約4年前に花火の爆発事故が発生し、17人が負傷していました。当時の報道によると、伝統行事における火薬の安全性確保は長年にわたり大きな課題であり続けています。