2026年9月、第83回ベネチア国際映画祭の会場で、俳優のジョージ・クルーニーがマーク・ラファロの表現の自由を強く擁護しました。ラファロは1,110億ドル規模のパラマウントによるワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収計画を批判し、反ユダヤ主義的との非難を受けていました。
パラマウントとワーナー・ブラザースの巨大買収劇に広がる懸念
ハリウッドのスタジオ再編をめぐる動きが、イタリアで開催中の映画祭の現場でも大きな議論を呼んでいます。映画祭で生涯功労賞である金獅子賞の授賞式を控えていたジョージ・クルーニーは、業界で進む大型の企業買収について率直な懸念を表明しました。
総額1,110億ドル規模とされるパラマウントによるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収計画に対し、クルーニーは財政的な実行可能性に疑問を投げかけています。「どれほど資金があったとしても、実行するのは非常に困難だ」と指摘し、発起人たちにとっても財務面で合理的とは思えないとの見方を示しました。
さらに、巨大企業の統廃合は労働環境に直結する深刻な問題を引き起こすと強調しています。「巨大企業が別の企業を飲み込むときはいつでも心配になる」と述べ、多くの労働者が職を失う事態につながると警鐘を鳴らしました。
マーク・ラファロを巡る表現の自由と反ユダヤ主義の論争
これに対し、パラマウント・スカイダンス側はラファロの発言が反ユダヤ主義的な表現の域に達していると非難しました。しかし、ラファロ側はこれを否定し、批判の矛先はあくまで軍事契約や企業の責任に向けられたものであると主張し続けています。
この対立の中で、ジョージ・クルーニーはラファロを明確に支持する姿勢を示しました。「マーク・ラファロの自由に発言する権利を支持する」と述べ、発言内容そのものへの賛否を超えて議論の自由を守る重要性を強調しています。

ジョージ・クルーニーは俳優兼監督としてベネチア国際映画祭での記者会見にて、マーク・ラファロが自由に発言できる能力を支持すると述べ、そのような状況(発言の制限)は馬鹿げていると考えていると語りました。また、言論を禁止することはせず、たとえ完全に同意できない内容であっても表現の自由を信じているとし、それこそが民主主義の仕組みの一部であり、重要なことであると主張しました。
クルーニーのこの発言は、映画業界の内外で大きな反響を呼んでいます。さらに、エンターテインメント業界のユダヤ系アーティストや学者など170人以上が連名で公開書簡を発表し、ラファロに対する反ユダヤ主義の非難は正当な批判を封じ込めるための危険な武器化であると擁護しました。