リンカーン記念館(Lincoln Memorial)の反射プールを巡る器物破損事件で、元オリンピックカヌー選手のデヴィッド・「ダヴィー」・ハーン(David “Davey” Hearn)氏の弁護側は、月曜日に発表された裁判所文書の中で、検察側の証人がプールにはすでに既存の損害があったと証言していたことを明らかにしたと、ザガーディアンが報じている。
リンカーン記念館のプール損壊事件で弁護側が証人の証言を引用
67歳のハーン氏は、月曜日に提出された裁判所文書において、起訴に至った大陪審のすべての証言録取書の開示を求めている。弁護側は、大陪審の閉鎖的な手続きにおいて「 irregularity(不規則性)」があったと主張し、検察側が提示した証拠に疑問を投げかけている。起訴によると、ハーン氏は6月にプールの底にあった最近施工されたシーラントを「強引かつ暴力的に」2平方フィート剥がしたとして、重罪の器物破損容疑で起訴されている。

国立公園局(NPS)公式証人の証言と損害額の争点
弁護側の裁判所文書によると、大陪審における検察側の唯一の証人である国立公園局(NPS)の公式関係者は、ハーン氏が触れる前からプールにはすでに深刻な既存の損害が存在していたと証言した。この証人は、匿名で尋問され、プールがすでに損傷を受けており、ハーン氏の行為とは無関係に必要な修理が行われていただろうと述べたと、NBCニュースが伝えている。

弁護団の主張によれば、その証人はプールが週に100万ガロン以上の水を漏水しており、伸縮目地が耐用年数を超え、ライナーにはすでに裂け目があったと証言した。さらに、そのエリアの既存の損害に基づくプールの修理費用は6,000ドルから15,000ドル規模になると見積もられており、政府側の証人はハーン氏の行為によって引き起こされた追加の費用を特定できなかったとされる。ハーン氏の弁護団は、「単純に言って、政府の証人はハーン氏の行為による追加の費用を特定できなかった」と指摘している。
重罪起訴の適法性と今後の裁判日程
ワシントンD.C.の法律の下では、1,000ドル以上の損害を与えることが重罪の vandalism(器物破損)に問うための閾値となっている。ハーン氏の弁護側は、大陪審に提示された証言が1,000ドル以上の損害を証明するのに法的に十分な証拠であったか、また大陪審がその損害要素について適切に指示されていたかという点で疑問が生じると主張している。
ハーン氏は無罪を主張しており、以前ザ・ヒルの取材に対して「プールから離れたときの状態は、水に入る前と変わらなかった」と述べている。事件は、自転車に乗っている最中にプールに立ち寄り、プールの端に付いていた塊に触れた後、公園職員の指示に従って手を離したとされる6月19日の出来事に関連している。ハーン氏の裁判は、9月28日にワシントンD.C.の上級裁判所で開始される予定であり、有罪となった場合には最高10年の禁錮刑が科される可能性がある。
