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オルカン優位は、2026年も続くのか? S&P500 VS オルカン論争の行方を「マクロ経済」から考える | Business Insider Japan

S&P500よりもオルカンが優位な状況は、2026年も続くのか?メタモルワークス/シャッターストック2025年の1年間は、ドル建てで見ると、オルカンがS&P500を上回る展開となった。一般的に、オルカンよりもS&P500の方がリターンは大きいと思われているが、それが逆転したのだ。果たして、この傾向は2025年以降も続くのか? マクロ経済の観点から検討してみた。オルカンやS&P500を「とりあえず」選んだ人が、最低限やっておきたい3つのこと | Business Insider Japan”米国株一強”ムードに一石を投じた。金融市場の名物対決「オルカン v.s. S&P500」。毎年のように議論が盛り上がるなか、2025年は年間で久々に、オルカンがリードした。一般的に、オルカンは安定しているがリターンは控えめで、S&P500はボラティリティが高いもののリターンも大きい、と思われている。それが逆転したのだ。果たして、この傾向は2025年以降も続くのか? マクロ経済の観点から検討してみた。図表1 オルカンとS&P500、2025年の推移※ドル建て出所:Bloombergまず、2025年における両指数の推移を見てみよう。このチャートが示すように、2025年の1年間は、ドル建てで見ると、オルカンがS&P500を上回る展開となった。米国株も堅調ではあったが、その強さは突出せず、その一方で欧州、日本、中国といった「非米国株」が存在感を示した。図表2 MSCI米国、MSCIオルカン・米国除く、米ドル・名目実効為替レートの推移※MSCI米国、MSCIオルカン・米国除くはドル建て出所:Bloomberg、FRB欧州の財政拡張に対する期待、インフレや株主還元対応強化などによる日本株の再評価。さらには、地政学リスクを孕みつつも台頭する中国AI関連企業の成長への期待、韓国などアジア地域でのAI向け半導体需要増などが背景にある。加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待や、トランプ政権誕生による財政赤字の拡大を警戒する動きなどから、ドル高が一服した。これにより、非ドル通貨建て資産の評価額がドルベースで押し上げられたことも大きい。ドルの実効レートが下落すれば、ユーロ・円・新興国通貨が相対的に対米ドルで上昇(増加)し、非米国株のドル換算値が上昇する。なお、両指数を評価する際、日本国内では円建ての基準価額に目が向きがちだが、両指数は本質的にグローバルな資本移動を反映するものであり、そのリターンを考えるうえではドル建て基準で考えるのが自然だ。円建てでの見え方は、あくまで日本居住者にとっての「出口」の話だ。当然ながら、昨年の結果だけを比較して判断するのは早計だ。そして、過去を振り返れば、両者の「勝ち負け」については、その差が僅差のことも多いが、S&P500の上昇率が高い年のほうが多い。図表3 オルカンとS&P500、米国の名目実効為替レートの変動率(年末終値の前年比)※S&P500、MSCIオルカンはドル建て。米ドル・名目実効為替レートの低下はドル安を意味する。出所:Bloomberg、FRB特に、2010年代以降の結果をみると、S&P500の方が優位では? と感じる方も多いのだろう。ただ、2000年代はオルカンの上昇率が高い年の方が多い。1990年代はS&P500の方がやや優位だった。このように、時代によって、そのパフォーマンスには差異があり、2010年代以降の状況が未来永劫、続く保証は当然ない。両者を比較する上で、軸となる要素は大きく分ければ3つだ。① 米国株:オルカンの約6割以上は米国株で構成されており、そのパフォーマンスは米国市場に強く規定される。ハイテク企業が市場を牽引した2010年代のような局面では、当然ながらS&P500が優位となっている。② 非米国株:欧州や日本、中国などの新興国の株価が上昇する局面では、S&P500との差は縮まり、時には逆転が起きる。ITバブル崩壊で米国株が弱い動きとなるなか、ユーロ導入やEU拡大で好景気だった欧州や、中国の高成長とそれに伴う新興国ブームが起こった2000年代が該当する。③通貨構造: S&P500が「米国株×ドル」というシンプルな構造であるのに対し、オルカンは非米国株を通じて、欧州、日本、新興国などの多通貨資産を間接的に保有しているため、ドル安局面ではそれら外貨建て資産のドル評価額が押し上げられ、パフォーマンスを下支えする。これを踏まえた上でもう1度先の図表を見ると、S&P500が優位な時期は「米国株が強く、かつドルも強かった」局面と重なる。対して、オルカンが健闘する時期は「非米国株が輝き、ドル安が続いた」局面である。マクロ経済の観点から考えると、両者のパフォーマンスの違いは、上記3つの要因の組み合わせ次第ということだ。それでは、今後はどう考えるべきか。この3要素を踏まえて考えてみた例が下記だ。① 米国企業・米国経済の競争力が引き続き強い、「強いドル」で推移すると考えるなら → S&P500は合理的な選択肢② 非米国企業・経済圏の台頭もありうるため米国一極集中のリスクを避けたい、ドル安(非ドル通貨高)が今後も進むと予想するなら → オルカンが相対的には有利③米国一極集中リスクは避けたいものの、米国企業や経済の成長性はなるべく取り込みたいと思うなら →両方に投資(オルカンよりも米国比率を増やすよう自分で調整)企業の成長性(米国 v.s. 非米国)と、通貨の強弱(ドル v.s. 非ドル)のペアで考えることで、今後の見通しは変わる。長期投資を考えるうえでは、「どの要因を勘案したうえで資産を託しているのか」を正しく理解すべきだ。そのもとで、オルカンであれS&P500であれ、積み立て投資を長期間にわたって継続することこそが肝要だ。「エヌビディア3兄弟」に惑わされてはいけない、日経平均の5万円超え。“スター選手型”指数の宿命とは? | Business Insider Japan #オルカン優位は2026年も続くのか #SP500 #オルカン論争の行方をマクロ経済から考える #Business #Insider #Japan

オルカン優位は、2026年も続くのか? S&P500 VS オルカン論争の行方を「マクロ経済」から考える | Business Insider Japan

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2026-01-20 08:30:00

S&P500よりもオルカンが優位な状況は、2026年も続くのか?
メタモルワークス/シャッターストック
  • 2025年の1年間は、ドル建てで見ると、オルカンがS&P500を上回る展開となった。
  • 一般的に、オルカンよりもS&P500の方がリターンは大きいと思われているが、それが逆転したのだ。
  • 果たして、この傾向は2025年以降も続くのか? マクロ経済の観点から検討してみた。
オルカンやS&P500を「とりあえず」選んだ人が、最低限やっておきたい3つのこと | Business Insider Japan

オルカンやS&P500を「とりあえず」選んだ人が、最低限やっておきたい3つのこと | Business Insider Japan

”米国株一強”ムードに一石を投じた。

金融市場の名物対決「オルカン v.s. S&P500」。毎年のように議論が盛り上がるなか、2025年は年間で久々に、オルカンがリードした。

一般的に、オルカンは安定しているがリターンは控えめで、S&P500はボラティリティが高いもののリターンも大きい、と思われている。それが逆転したのだ。

果たして、この傾向は2025年以降も続くのか? マクロ経済の観点から検討してみた。

図表1 オルカンとS&P500、2025年の推移

※ドル建て
※ドル建て
出所:Bloomberg

まず、2025年における両指数の推移を見てみよう。このチャートが示すように、2025年の1年間は、ドル建てで見ると、オルカンがS&P500を上回る展開となった。

米国株も堅調ではあったが、その強さは突出せず、その一方で欧州、日本、中国といった「非米国株」が存在感を示した。

図表2 MSCI米国、MSCIオルカン・米国除く、米ドル・名目実効為替レートの推移

※MSCI米国、MSCIオルカン・米国除くはドル建て
※MSCI米国、MSCIオルカン・米国除くはドル建て
出所:Bloomberg、FRB

欧州の財政拡張に対する期待、インフレや株主還元対応強化などによる日本株の再評価。さらには、地政学リスクを孕みつつも台頭する中国AI関連企業の成長への期待、韓国などアジア地域でのAI向け半導体需要増などが背景にある。

加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待や、トランプ政権誕生による財政赤字の拡大を警戒する動きなどから、ドル高が一服した。これにより、非ドル通貨建て資産の評価額がドルベースで押し上げられたことも大きい。ドルの実効レートが下落すれば、ユーロ・円・新興国通貨が相対的に対米ドルで上昇(増加)し、非米国株のドル換算値が上昇する。

なお、両指数を評価する際、日本国内では円建ての基準価額に目が向きがちだが、両指数は本質的にグローバルな資本移動を反映するものであり、そのリターンを考えるうえではドル建て基準で考えるのが自然だ。円建てでの見え方は、あくまで日本居住者にとっての「出口」の話だ。

当然ながら、昨年の結果だけを比較して判断するのは早計だ。そして、過去を振り返れば、両者の「勝ち負け」については、その差が僅差のことも多いが、S&P500の上昇率が高い年のほうが多い。

図表3 オルカンとS&P500、米国の名目実効為替レートの変動率(年末終値の前年比)

※S&P500、MSCIオルカンはドル建て。米ドル・名目実効為替レートの低下はドル安を意味する。
※S&P500、MSCIオルカンはドル建て。米ドル・名目実効為替レートの低下はドル安を意味する。
出所:Bloomberg、FRB

特に、2010年代以降の結果をみると、S&P500の方が優位では? と感じる方も多いのだろう。

ただ、2000年代はオルカンの上昇率が高い年の方が多い。1990年代はS&P500の方がやや優位だった。このように、時代によって、そのパフォーマンスには差異があり、2010年代以降の状況が未来永劫、続く保証は当然ない。

両者を比較する上で、軸となる要素は大きく分ければ3つだ。

① 米国株:オルカンの約6割以上は米国株で構成されており、そのパフォーマンスは米国市場に強く規定される。ハイテク企業が市場を牽引した2010年代のような局面では、当然ながらS&P500が優位となっている。

② 非米国株:欧州や日本、中国などの新興国の株価が上昇する局面では、S&P500との差は縮まり、時には逆転が起きる。ITバブル崩壊で米国株が弱い動きとなるなか、ユーロ導入やEU拡大で好景気だった欧州や、中国の高成長とそれに伴う新興国ブームが起こった2000年代が該当する。

③通貨構造: S&P500が「米国株×ドル」というシンプルな構造であるのに対し、オルカンは非米国株を通じて、欧州、日本、新興国などの多通貨資産を間接的に保有しているため、ドル安局面ではそれら外貨建て資産のドル評価額が押し上げられ、パフォーマンスを下支えする。

これを踏まえた上でもう1度先の図表を見ると、S&P500が優位な時期は「米国株が強く、かつドルも強かった」局面と重なる。対して、オルカンが健闘する時期は「非米国株が輝き、ドル安が続いた」局面である。

マクロ経済の観点から考えると、両者のパフォーマンスの違いは、上記3つの要因の組み合わせ次第ということだ。

それでは、今後はどう考えるべきか。この3要素を踏まえて考えてみた例が下記だ。

① 米国企業・米国経済の競争力が引き続き強い、「強いドル」で推移すると考えるなら

 → S&P500は合理的な選択肢

② 非米国企業・経済圏の台頭もありうるため米国一極集中のリスクを避けたい、ドル安(非ドル通貨高)が今後も進むと予想するなら

 → オルカンが相対的には有利

③米国一極集中リスクは避けたいものの、米国企業や経済の成長性はなるべく取り込みたいと思うなら

 →両方に投資(オルカンよりも米国比率を増やすよう自分で調整)

企業の成長性(米国 v.s. 非米国)と、通貨の強弱(ドル v.s. 非ドル)のペアで考えることで、今後の見通しは変わる。

長期投資を考えるうえでは、「どの要因を勘案したうえで資産を託しているのか」を正しく理解すべきだ。そのもとで、オルカンであれS&P500であれ、積み立て投資を長期間にわたって継続することこそが肝要だ。

「エヌビディア3兄弟」に惑わされてはいけない、日経平均の5万円超え。“スター選手型”指数の宿命とは? | Business Insider Japan

「エヌビディア3兄弟」に惑わされてはいけない、日経平均の5万円超え。“スター選手型”指数の宿命とは? | Business Insider Japan

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