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2025-01-19 08:30:00
ユリア・レズニコフ/ゲッティイメージズ
- 長期的に富を築くには、収入の一部を貯蓄と投資に回す必要がある。
- 収入の50%以上を貯蓄する「スーバーセーバー」たちは、自分の支出を追跡し、具体的な目標を設定する。
- また、貯蓄できる額を増やすために、収入を増やすことにも力を入れる。
「大切なのはいくら稼ぐかではなく、いくら残すかだ」。ロバート・キヨサキが書いた有名な一節だ。
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者であるキヨサキは収入額の大きさに関係なく、そのお金を適切に管理しなければ、自分でも気づかないうちにお金がどんどん減っていくと主張する。言い換えれば、長期的に富を築きたければ、貯蓄するしかないのだ。
Business Insiderは収入の半分以上を貯蓄している「スーパーセーバー」たちに、収入から最大限を手元に残すための7つの秘訣を教えてもらった。
1. 住居費を減らす、あるいは完全になくす
自宅の一部を貸し出し、その家賃収入で住居費の一部もしくは全額をまかなうことは、ハウス・ハッキングと呼ばれている。
まずは貯蓄して不動産を買う必要があるが、二世帯住宅や多世帯住宅を買うことさえできれば、そのうちの1ユニットあるいは一室に自分が住み、ほかを貸し出すことで、住居費の多くを節約できる、ということだ。
アリ・ルポ氏とジョッシュ・ルポ氏の夫妻も、この方法を使って6桁(数十万ドル:数千万円)の借金を返済した。夫妻はかつて、毎月1300ドル(約19万5000円、1ドル=150円換算:以下同)の家賃を支払っていたが、ニューヨーク州北部で二世帯住宅を買い、その半分で暮らし、残りを貸し出したことで、今では住居費なしで暮らせるようになった。現在は2件の二世帯住宅を所有し、住居費のような主要な出費を低く抑え、収入源を増やしたことで、メインの仕事からの収入を全額貯蓄できるようになった。

The FI Coupleを立ち上げたルポ夫妻。
アリとジョシュ・ルポの厚意により
トッド・ボールドウィン氏もまた、不動産ポートフォリオを構築する目的でハウス・ハッキングを始め、2021年だけで150万ドル(約2億2500万円)以上の収益を得た。最初に買ったのは、ワシントン州シアトルにある、ベッドルームが6つ、バスルームが4つの家だった。そこでメインのベッドルームを自分で使い、ほかのベッドルームの4つを貸し出した。家賃収入だけで、毎月の住宅ローン返済額を超えていたので、無料で暮らせただけでなく、収益もあった。
現在、不動産の購入が選択肢に入らない人も、誰かとルームシェアする、あるいは小さめの部屋に引っ越すなどすれば、家賃を低く抑えられる。住居費は大きな出費になるので、それを下げる方法が見つかれば、現金の多くを節約できる。
2. 食費と交通費を減らす
スーパーセーバーは「3大出費」こと住居費、食費、交通費の削減を重視する。
住居費を管理したら、次は食費と交通費だ。早期退職を目指して収入の80%を貯蓄に回しているエイヴリー・ハイルブロン氏は、小さな出費をがんばって切り詰めるよりも、大きな支出項目を削減するほうがはるかに効果的だと主張する。
大きな出費を減らすには、事前にある程度の犠牲を払う必要があると、ハイルブロン氏は語る。「今よりも安いアパートメントに引っ越したり、ルームメイトを見つけたりする必要がある。車を手放さなければならないかもしれない。外食を減らして、自炊の仕方を学ぶ必要が生じることもあるだろう」。しかし、そうした犠牲が永遠に続くわけではない。長期的には必ず見返りが得られるだろう。

「スーパーセーバー」のエイヴリー・ハイルブロン氏はノースカロライナ州ダーラムで暮らしている。
エイブリー・ハイルブロン提供
食費は、外食を減らしたり、スマートフォンからドットダッシュ(DoorDash)やウーバーイーツ(UberEats)などといったフードデリバリー・アプリを削除したりすれば、簡単に削減できる。交通費で節約したいなら、公共交通機関を利用しよう。自分の暮らす地域でそれが不可能なら、通勤の一部に自転車や徒歩などを採り入れてはどうだろうか。車を使う機会を減らせば、それどころか売り払ってしまえば、かなりの金額を節約できるうえ、環境にも優しい。
3. 支出を管理して、お金の行方を知る
ブレナン・シュラークバウム氏とエリン・シュラークバウム氏の夫妻は3万8000ドル(約570万円)の学生ローンに加えて、23万4000ドル(約3510万円)の住宅ローンを5年で返済し、今は収入の86%を貯蓄に回している。夫妻が選んだ最も重要なステップは、支出を管理し、何にお金が使われているのかを理解して、節約できる場所を探したことだった。
その際、家庭用品、コンビニ、外食などといった一見小さな項目が、あっというまに大きく膨らむことに気づいた。クレジットカードの明細を調べるだけで、夫妻は毎月雑費として使っていた1000ドル(約15万円)ほどを、ローンの返済にあてることが可能であることに気づいた。
ルポ夫妻も同じような経験をした。「数年前の私たちは、どれだけ稼いで、何に使っているか、しっかりと把握できていると思い込んでいたが、追跡してみると、実際の数字は想像とはまったく違うことがわかった」と、ジョッシュ・ルポ氏は語る。
どこにお金を使っているかがわかったおかげで、夫妻はライフスタイルを修正し、かなりの額を節約できるようになった。「毎月いくら稼いでいるのか、いくら使っているのか、どんな借金を抱えているのか、どんな資産があるのか、そういったことをしっかりと知っておくことが本当に重要になる」と、アリ・ルポ氏が言う。「お金の使い方を最適化するには、何にお金を使っているかを把握すべきだ」
4. 具体的な目標を立てる
シュラークバウム夫妻は、道に迷うことがないよう、負債をいつまでに完済するかなども含め、お金に関する目標を書き記している。
書き記して、毎日それを思い出すことで、目標に向けて前進する意欲が高まることに気づいたからだ。結果、夫妻は目標に早く到達するために、知らず知らずのうちに貯蓄率を上げていた。
ブレナン・シュラークバウム氏はお金の目標をホワイトボードに書いている。そこには、1年後、5年後、10年後の目標と、日々のスケジュールが含まれる。「そこに書いたことは実現する」と彼は言う。

ブレナン・シュラークバウム氏はホワイトボードにお金の目標を書いている。
ブレナン・シュラグバウム氏の厚意による
5. 収入を増やす
結局のところ、個人が節約できる額には上限がある。だが、収入を増やせば、そしてライフスタイルを以前のままで維持すれば、貯蓄できる額を一気に増やすことが可能だ。
「優れたチームは、攻撃一辺倒にも、防御一辺倒にもならない」とルポ夫妻は言う。「攻守に優れ、どちらかに集中するタイミングを察知する」。ルポ夫妻は日々の仕事、不動産、そしてみずから立ち上げたパーソナルファイナンス・ブランドの「ザ・エフアイ・カップル(The FI Couple)」から収入を得ている。「結局のところ、目指すべきは収入と支出のギャップを広げること。状況は人それぞれだが、攻撃と防御を同時に行なうことが、ギャップを広げる方法だ」
シュラークバウム夫妻も同じことをした。夫妻は職場で昇給交渉をし、どちらも副業を行なっている。副業の中心は、2019年にブレナン・シュラークバウム氏がお金の扱いに困っている人々をサポートするために立ち上げた「バジェットドッグ(Budgetdog)」という会社での仕事だ。
「本業での昇給と副業収入に集中することがとても重要だ」とブレナン・シュラークバウム氏は言う。「私たちが[借金の]返済のためにやったのは家計管理だけではない。管理は絶対に必要だが、それだけではなかった」
6. 余ったお金を投資する
収入を有効に利用する単純な方法は、余ったお金を投資に回すことだ。そうすることで、お金を使う誘惑も減るだろう。
ボールドウィン氏は、不動産賃貸で得た収入を、さらなる不動産に再投資している。また、インデックスファンドにも投資する。本人がBusiness Insiderに示した証券口座情報によると、彼はバンガードのS&P 500ファンド(VOO)に126万ドル(約1億8900万円)を有していた。

フルタイム不動産投資家のトッド・ボールドウィン氏は2021年に150万ドルを稼いだ。
トッド・ボールドウィンの厚意による
ルポ夫妻はどちらもロスIRAならびに課税証券口座を利用して、インデックスファンドと上場投資信託(ETF)に投資している。シュラークバウム夫妻は余ったお金を複数の退職金口座に預け、証券口座を利用してインデックスファンドとETFにも投資している。
投資にはリスクがつきものであることを知っておく必要はあるが、インデックスファンド投資は大きなリスクを避けながら資産を増やす最善の方法だと言える。
余分なお金を確実に投資するために、投資口座への自動振り込みを設定するのがいいだろう。要するに、毎月自分の当座預金口座あるいは普通預金口座から、一定額を自動的に投資口座へ振り込むのである。それを続けていくうちに、投資後に残ったお金で生活していくことにも慣れるはずだ。
7. 質素な生活を楽しむ
スティーブ・アントニオニ氏は長年にわたり、収入の大部分を貯蓄してきた。そのおかげで、4年間で9万ドル(約1350万円)の貯蓄に成功し、YouTubeクリエーターとしてのキャリアをスタートさせるためにフルタイムの仕事を退職できた。
彼の話では、質素な生活をありがたく受け入れることで、たくさんのお金を簡単に節約できるそうだ。「私は他人に何かをしてもらうよりも、自分で自分のために何かをするほうが本当に楽しいと思う」と彼は説明する。たとえば、レストランで外食するぐらいなら、自分でスーパーに行って、食材を買って、調理するほうが楽しい。「当然、節約にもなる。自分のために何かをする誰かにお金を支払うのは、必ず高くつく」
車や公共交通機関を使わずに自転車で通勤することでも、毎月数百ドル(数万円)を節約してきた。
「満ち足りた生活を送るのに、私は多くを必要としていない」
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