重工業メーカーのIHI(東京)は、太陽光発電所の直流余剰電力を二酸化炭素を出さない蒸気に変換する熱利用システムを開発した。4月に開始した実証事業では発電した電力を全て使い切り、安定的に稼働しているという。
2024 年 9 月 23 日 パトリック・ジョウェット
IHIによると、同社の再生可能エネルギー熱利用システムは、再生可能な電力を経済的かつ柔軟に熱エネルギーに変換し、後で使用するために保存する。これは、日中の太陽放射の変動により余剰電力を生産しやすい太陽光発電所に特に役立つと説明している。
福島県相馬市下水処理場での実証実験は4月に始まった。
IHIは、下水処理場に300kWの太陽光発電所と200kWのコンディショナーを設置し、最大200kWの交流(AC)電力を生成することにした。
同社は熱利用システムを構築するために、子会社のIHI検査計測株式会社が製造した蓄熱式電気ボイラー「ジョキゲン」を7台設置した。IHIによると、ボイラーは直流電源と交流電源の両方で稼働するよう若干の改造が施されているという。
IHIは、熱利用システムが最大189kW(ユニットあたり27kW)の直流電力を吸収できることを発見した。4月以降、発電した電力をすべて使い果たし、安定的に稼働しているという。6月には、同発電所は交流電力23.16MWh、直流電力11.86MWhを消費した。
同社ウェブサイトの詳細によれば、同社は現在、オンサイト熱利用システムの市場拡大を見込んでおり、商品化を計画しているという。
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