1774199632
2026-03-22 08:30:00
- アン・ライデッカーズ氏とシモーネ・ソラッツォ氏は、貯金をタイニーハウス建設に充てたいと考えていた。
- ライデッカーズ氏の両親は懐疑的だったため、夫妻は説得するためのプレゼン資料を作成した。
- スライドの中で夫妻は、経済的自立がタイニーハウス生活を選ぶ理由の1つだと説明した。
このエッセイは、オランダ人アート起業家のアン・ライデッカーズ氏(32歳)と、イタリア出身で元IT業界勤務のシモーネ・ソラッツォ氏(31歳)との会話に基づく。昨年、2人はオランダのファルケンスワールト(Valkenswaard)にあるタイニーハウス集落「ミニトピア(Minitopia)」の、自ら建てた家に移り住んだ。本稿は、長さと読みやすさを考慮して編集されている。
アン:最初、両親は私たちが自分たちでタイニーハウスを建てる計画に懐疑的だった。
友人はいつも味方でいてくれるが、家族はより批判的になることもある。両親の理解を得ることは、私たちにとって重要だった。
シモーネはかつて企業で働いていて、 PowerPointの プレゼンテーションが大好きなので、2024 年のクリスマスに、それを用いて私の家族に夢を提案した。
私たちは経済的に自立したかった
シモーネ:私たちがなぜこれをやりたいのか、何を計画しているのかを彼らに説明できるのはよいと思った。最初のスライドにはオランダ語で、「私たちは家を建てている。支援をお願いしたい」と、書かれていた。
プレゼンでは、計画の内容、タイムライン、そして住む予定の場所について説明した。予算は4万~8万ユーロ(約720万~1440万円、1ユーロ=180円換算:以下同)の範囲内であると伝えた。
スライドの大半は動機を説明していた。第一の理由は、経済的に自立することだった。
大きな家を購入すれば、多額の住宅ローンを抱えることになる。その代わりに、貯金をタイニーハウスの建設費と、ヴァルケンスワールトにあるミニトピアの敷地までの輸送費に充てた。このプロジェクトの総費用は7万5000ユーロ(約1350万円)だった。
住宅ローンはなく、月々の支出も比較的抑えられている。土地代、光熱費、保険料で月に約500ユーロ(約9万円)になる。より大きな物件の場合、月々の維持費は相当高くなるだろう。
小さな家に住むのはカタツムリのようなもの
シモーネ:スペースが狭い場合、持ち物を本当に必要なものだけに制限する必要がある。
アン:私たちにとって、それができるかどうかを見極めることが重要だった。違う生き方もあることを示したかった。人生の終わりに、多くの物でいっぱいの屋根裏部屋は必要ない。
ミニマリストになるというよりは、断捨離が目的だった。それはまるでカタツムリのようだ。私たちは物をコンパクトに保ち、いつでも好きな時に家を移動できるようにしている。
こうして私たちはタイニーハウスをトラックに乗せて移動し、ここにたどり着いた。
シモーネ:家が自分たちと共に進化できる点も気に入っている。つまり、これが永遠の住まいになり得るのだ。例えば、いつか子供を持つことに決めたら、簡単に上部に2つ目のユニットを増築できる。

小さな家に住むことで、屋外で過ごす時間が増える
シモーネ:私たちは2人とも、物を作ったり解体したりする方法を学ぶことが重要なスキルだと感じていた。私たちは挑戦をするのが好きで、自分の家を建てることは究極の挑戦のように感じた。それは、本当に学びの多い経験になった。
私たちは手際がよくなった。大雨の時は、雨漏りがないか心配で夜中に目が覚めることもある。しかし今では、何か問題が起きても対処法が分かっている。
タイニーハウスに住むもう一つのメリットは、屋外で過ごす時間が増えることだ。大きな家だと、ほとんどのことは屋内でできるが、タイニーハウスだと、外に出て自然の中で活動する必要がある。まだ春や夏をここで過ごしたことはないので、どんな感じになるのか楽しみにしている。
両親は心配していたが、私たちを支持してくれた
アン:最後のスライドには「家族として一緒に考え、作り上げよう」と、書かれていた。
プレゼン前、両親は心配していた。「本当に賢い投資なのか。もし子供が欲しいと思ったら?本当に自分たちで建てられるのか」、と。私の兄弟は、Amazonで既製のタイニーハウスを買うことを提案したほどだ。
プレゼンテーション後、両親はまだ財務面の合理性について懸念を抱いていたが、私たちの夢を理解し、100%支持してくれた。それは素晴らしい気持ちだった。
計画、予算策定、設計に2カ月を費やし、それから建設を開始した。ちょうど1年前に着手し、約5カ月を要した。完成した今、両親は私たちをとても誇りに思ってくれている。
シモーネ:70代のアンの父親も、この家づくりを手伝ってくれた。彼女にとって、父と過ごす貴重な時間となり、新たな思い出を築く素晴らしい機会となった。
アン:結果として、私たちの人生の中で本当に心温まる期間になった。
#30代夫婦は経済的自立のため約1350万円で狭小住宅を建設懐疑的な両親をプレゼン資料で説得した #Business #Insider #Japan
