2026年10月8日、ウェストミンスター刑事裁判所に出頭した英海軍のテディ・ヤング水兵(24)が、国家安全保障法違反の容疑で起訴されました。ロシアへの情報漏洩を企てた疑いが持たれており、事件は中央刑事裁判所(オールド・ベイリー)へ移送されています。
テディ・ヤング水兵が直面する国家安全保障法違反の容疑
王室検察庁(CPS)が法廷に提出した要約書によれば、被告は外国の利益を図る意図を持って保護情報の取得、コピー、記録、または保持を行ったほか、保護情報の開示に向けた準備行為を行ったとされています。新設された国家安全保障法に基づき訴追されたイギリス軍の現役軍人は、同被告が初めてとなります。
戦争情報分野を専門とするテディ・スタンレー・グリニッジ・ヤング水兵は、高い機密保持クリアランスと情報システムへのアクセス権を利用し、防衛および情報に関する機密資料を保有・保管していたとされています。ベッドフォード近郊のクラパムに住所を持つ同被告は、木曜日に同裁判所に出頭しました。
「これらは、現役の軍人に対する非常に深刻な容疑です」
Crown Prosecution Service, 法廷提出文書(BBCおよびLBCが報道)
ロシア側への接触工作と問題となった6か月のタイムライン
裁判資料では、容疑がかけられた具体的な期間や手口が明らかにされています。起訴内容によると、一連の容疑行為が行われたのは、2024年11月26日から2025年5月21日までの期間です。2024年4月に海軍に入隊したヤング水兵は、同年11月4日に始まった初の艦艇配備任務の最中に機密情報へのアクセスを得ました。
報道では、被告がロシア語に翻訳されたメッセージを作成し、ロシア当局に直接接触するための手順を踏んでいたことが示されています。また、ダークウェブを利用してロシア当局への接触を試みたほか、機密情報を個人用メールアドレスにコピーして海軍の規則に違反した疑いも持たれています。
ロンドン警視庁と王室検察庁の対応および今後の司法手続き
王立海軍の報道官は、現役軍人が起訴された事実を認めた上で、「法的手続きが進行中であるため、現時点でのこれ以上のコメントは控えたい」と表明しました。
ウェストミンスター刑事裁判所のアナベル・ピリング地区判事は、被告が直面している容疑の重大性を考慮し、同裁判所の管轄を超えるとして事件を中央刑事裁判所(オールド・ベイリー)へ移送しました。ヤング水兵は答弁を行っておらず、次回の出頭日は2026年10月16日に予定されています。