選挙で支持しなかった首長の自治体に対する道路予算の減額発言を巡り、簗和生農林水産大臣は2日に2回の記者会見を開いた。午前中の会見で「コメントは控える」と20回繰り返した同氏は、午後の会見で「誤解を生むような発言をしてしまった」と釈明し、週刊誌報道で指摘された大臣辞任を否定した。一連の発言はニュースサイト「デイリー新潮」および「文春オンライン」などが報じたもので、政界や野党から厳しい批判が相次いでいる。(news.tv-asahi.co.jp報道)
簗和生農水大臣が午後の会見で「誤解を招く発言」と釈明
簗和生農水大臣は2日午後に開いた2回目の会見で、地元の自民党支部の会合において報告を行ったことが事実であると認めた。その上で、報道にあるような表現ぶりが一部誤解を招くものであったとし、「私の本意ではございませんので、これについて説明をしたい」と述べた。さらに、誤解を招くような部分について真摯に受け止め、今後はこうしたことがないようにしっかりと職務に臨むと述べ、辞任については否定姿勢を示している。
午前中の会見では「コメントは控える」と20回繰り返す
同日午前に行われた最初の会見で、簗大臣は週刊誌報道に関する質問に対し、「大臣就任前の一議員としての活動に関わる事柄なので、大臣としてコメントは控えたい」と述べ、同様の発言を20回繰り返した。今年5月に開催された地元の自民党支部の会合において、衆議院選挙で自身を支持しなかった首長がいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」などと発言したと報じられている。また、「私がこの選挙区からいなくなったら、予算が完全に切られる」といった趣旨の発言も指摘されていた。
野党側から「事実なら大問題」と辞任要求や早期説明の追及
国民民主党の榛葉幹事長は2日の会見で、一政治家が自治体の予算をカットするといった発言について「これが本当だったら違う意味で『やな』大臣だね」と批判し、事実関係を早急に説明するよう求めた。衆院会派「中道」の後藤国対委員長も、一議員時代の活動であるとして回答を控える姿勢について「その言い方でしのげると思ったら大間違いだ」と厳しく指摘した。5日に召集される臨時国会においても、本人の口から説明が行われるかどうかが焦点となっている。
国交省は道路予算削減の事実を否定し関係を精査中
井林国土交通大臣は、簗大臣を巡る週刊誌報道について「報道されているような、ご指摘の発言のような形で道路予算が削減された事実はございません」と述べた。道路予算の配分に関しては、自治体からの要望や事業の進捗などを総合的に勘案して決定していると説明している。その上で、簗大臣から予算に関する指示があったかどうかの事実関係については、現在精査を行っている段階であるとした。
5日に召集される臨時国会において、野党側は簗大臣本人による説明を強く求めていく方針を示しており、長雨による農業への影響など本来行うべき議論への影響を懸念する声も上がっている。政府・与党の対応や、今後の国会審議における事実関係の解明が引き続き注目される。