物理キーボードを搭載するAndroidスマートフォン「Clicks Communicator」が、今年12月に正式発売されることが決定した。今年1月のCES 2026での発表以来、大きな注目を集めていた同機は、12GBのRAMやAndroid 17の採用など、フラッグシップモデルに匹敵する仕様を備えていることが9to5Googleの報道で判明している。
CES 2026で注目を集めたキーボード端末の全貌
今年1月に開催されたCES 2026にて初披露されたClicks Communicatorは、BlackBerryのハードウェアキーボードを想起させるスタイルを採用する。ポチポチとキー入力によって文字を打てるスマートフォンとして、これまでケース分野で実績を積んできたClicksが手応えをつかんできた製品だ。当初はサブ機としての位置づけが一般的だったものの、ハイスペックモデルを目指しているというリークが届き、メイン端末としての実用性に期待が集まっていた。そして今回、今年12月の正式発売と詳細なスペックが明らかにされ、多くの驚きを誘うことになった。
フラッグシップに匹敵する12GBのRAMとOSサポート
最大の特徴は、本体のRAM容量が12GBに達している点だ。この仕様はAppleのiPhone 17 Proに匹敵し、AIスマートフォンとしてもフル活用できる性能を秘めている。OSにはAndroid 17を採用し、今後5年のセキュリティアップデート配信とAndroid 20までのアップグレード保証という手厚いサポートも相まって、予想外のプレミアムモデルに仕上がっている。プロセッサにはMediaTek製のDimensity 8300を搭載しており、このチップがどこまでパワフルに稼働するのかに関心が集まる。
コンパクトなAMOLEDディスプレイと充実のアクセサリー
本体には4.03インチサイズのAMOLEDディスプレイが装備されており、近年の大型化したスマートフォンを敬遠するユーザー層に刺さるコンパクトさが際立っている。各種アクセサリーやケース類も豊富に用意されており、eSIMへの対応もアナウンスされた。横長でワイドなスマートフォンのソフトウェアキーボードが主流となる中、ハードウェアキーボードで文字を打ち込めるモデルとして独自のポジションを築こうとしている。音声入力機能も強化され、サイドのアルミニウムボタン周りでは発光色をカスタマイズして一目でわかるインジケーターとして動作する。
先行予約の価格設定と今後のスケジュール
先行予約販売価格は499ドル(約7万8000円)に設定されており、近年の値上げ傾向が続くスマートフォン市場において手頃な価格帯となっている。なお、折りたたみ端末であるiPhone Duoの4分の1ほどの値段だ。しかし、10月の予約分からは649ドル(約10万円)の定価でしか購入できなくなるため、購入を検討するユーザーは早めの決断が求められる。ソフトウェアによる文字入力が主流の現代において、物理キーボードを愛好する層の支持をどこまで広げられるか、12月の発売に向けた動向から目が離せない。