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2026-03-04 08:30:00
- ロサンゼルスのファイナンシャル・アドバイザー、ケルシー・ウィルソン氏は、運用資産が50万ドル以上の顧客を相手にしている。
- ウィルソンは、市場のボラティリティ(変動率)が高い時は、長期計画と冷静さを保つことを重視する。
- 生活防衛資金を維持し、衝動的に投資判断を下さないよう説く。
本稿はロサンゼルスを拠点とする33歳のファイナンシャル・アドバイザー、ケルシー・ウィルソン氏との対談を編集したエッセイである。
私が正式に金融業界でキャリアをスタートしたのは2014年頃だが、その前から実務研修として金融業界で働いたり、大学時代には何人かの金融業界のメンターの仕事ぶりを見習ったりした。
私は、ファイナンシャル・アドバイザー兼プランナーとして、ブラックラインズ・ファイナンシャル(BlackLines Financial)という会社を経営している。主な顧客はエンターテイメントやハイテク業界を中心とした事業主や富裕層の個人だ。顧客の平均資産運用残高は20~25万ドル(約2800~3500万円)だが、50万ドル(約7000万円)を超える顧客もいる。
私の役割は、株式市場の調査と、税金から投資に至るまであらゆる最新情報に精通しておくことだ。そして、顧客と話しその目標を理解する。そこから、一人ひとりに合わせたファイナンシャルプランを作成する。これには、貯蓄額から投資額まですべてが含まれる。
株式市場が下落した際、よく耳にするのが、投資口座の急落を目の当たりにし、二度と回復しないのではないかと不安になるという顧客の声だ。投資を修正すべきか思いあぐねているのだ。
反射的にそう考えてしまうのはよくわかる。そこで、顧客にいまお伝えしている4つのアドバイスをご紹介しよう。
1. (こうした急落は)想定内
最初のアドバイスは、「これは想定内だ」ということだ。顧客のポートフォリオは相場下落に耐えられるよう構築されている。仮に市場が急落したり急変動したりしても、嵐を切り抜けられるような設計がすでになされているのだ。
投資において投資期間、つまり、いつそのお金を使うかは重要である。それが退職資金であり、現在30代の人ならば、いま市場で何が起こっていても大差はない。そのお金は2050年まで必要ないし、その頃にはいまと状況が様変わりしているからだ。
退職年齢に近づくとポートフォリオを調整しなければならないため、やや保守的になるだろう。とはいえ、いまのような相場下落はポートフォリオにさほど影響しないだろう。
このような時期にどう備えたらよいか。それは、自分の投資期間と運用目的に基づいて確実に投資をすることだ。
2. パニックになる必要はない
次に大事なことは、方針を変えないことだ。飛行機に乗っている時に乱気流に巻き込まれた経験はないだろうか。恐ろしいし、落ち着かないし、機内は揺れる。だが、最悪なのは、飛行機から飛び降りることだ。
飛行機に乗っているのと同じことが、投資にも当てはまる。乱気流のように、相場が乱高下すれば不安になるのはもっともだが、パニックになってはいけない。
端的に言えば、投資をしている時に市場が急落して投資をやめるのは、損切りすることにほかならない。最も良いのは、その投資を続けることだ。
ある顧客が投資をやめ、損失を被った。残念なことに、思い直すよう説得できなかったのだ。だが幸い、何度か会話をすることができた。すると、ほどなくして投資を再開し、損切で被った損失を和らげることができた。普通はいったんコースから外れると、実質的に乗り遅れ、飛行機はあなたを残して離陸してしまう。
3. 最新情報を押さえておく
参考程度に、確定拠出年金(401(k))の残高を確認するのは構わないが、その前にお金が働いてくれる仕組みを理解し、納得することが大事だ。私は定期的に投資口座をチェックしているが、もし投資に不安を感じ怖いと思っている人ならば、相場が下落しているときは確認頻度を減らすと良いだろう。
合理的ではない判断を下してしまうくらい相場変動に影響されてやすい人、つまり、感情的になって衝動的な判断をしてしまう性格だと自覚しているなら、こうした相場下落の間には口座を見ないことをお勧めする。
4. 浮かれすぎないように
残念ながら、市場が急落しても、誰かが現れて「いまが底値だ。絶好の買い場だ」と大安売りの鐘を鳴らしてくれるわけではない。いつが相場の頂点でいつが底なのかは、何年も経ってからでないとわからないのだ。
相場が下落すると胸が高鳴る人は注意しよう。絶好の買い場だと考えてはいけない。来年家を買う予定の人が、そのお金を投資に回そうなんて絶対にダメだ。
生活防衛資金を維持し、短期的な目的のために現金を保有し続け、相場下落を手っ取り早く儲けるギャンブルのような戦略として活用すべきではない。市場タイミングを計るべきではないし、計ることはできない。
投資を計画しており、すでに市場に資金を投じているならば、戦略的な行動を検討する局面だ。
いまは怖いかもしれないが、パニックになってはならない。
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