9月28日に開催されたキリンチャレンジカップのベネズエラ戦において、日本代表のDF瀬古歩夢(ル・アーブル)が2試合連続の先発出場を果たした。ウルグアイ戦から先発メンバーが大幅に入れ替わる中、3バックの中央で安定した守備とビルドアップを披露し、盟友のMF久保建英(ソシエダ)からも高い評価を得ている。
3バックの要として見せた守備の安定感
瀬古は南米2連戦を通じて、守備陣の中心としてフル稼働した。ウルグアイ戦では3バックの右で59分間、ベネズエラ戦では中央で103分間にわたりプレーした。強靭なストライカーとの競り合いでも互角以上のパワーを見せ、アグレッシブな寄せで相手に前を向かせない守備を徹底した。その貢献は数字以上に決定的な場面で光った。ウルグアイ戦の後半39分には、GK早川友基が振り切られた後のゴールカバーでピンチを救い、ベネズエラ戦でも前半終了間際のセットプレーでゴールライン上のクリアを成功させている。
攻撃の起点となる配球力と戦術眼
守備だけでなく、攻撃面における貢献度も際立っている。ウルグアイ戦では右CBとして安定したビルドアップを供給し、機を見た縦パスで攻撃を活性化させた。時には果敢なオーバーラップで敵陣深くまで侵入する場面もあった。ベネズエラ戦では、アンカー役のMF鎌田大地や後半のMF田中碧と密に連携し、チームの攻撃の起点として機能した。クレバーな判断力で無駄なミスを排除し、チームの戦術を体現する存在としてピッチに立っていた。
盟友・久保建英が語る瀬古の変貌
試合後、瀬古本人は取材エリアを足早に去ったが、U-15日本代表時代からの盟友である久保建英がその働きを熱弁した。「今の瀬古選手にケチつける人はサッカー分かってないんじゃないか」と語る久保は、かつてのボランチ経験も相まって、瀬古の技術と強さが非常に高い水準にあると分析した。久保は「今日はもうベテランのような風格だった」と述べ、26歳のCBが持つ余裕と落ち着きを高く評価している。現状を「過小評価」と表現し、その飛躍の裏には試合出場を重ねる中で培われたメンタル面の成長があるとの見方を示した。
今後のさらなる飛躍と期待
代表での連戦を通じて、瀬古は指揮官からの信頼を確実に積み上げている。久保が分析するように、試合経験がメンタルの落ち着きを促し、それがプレーの安定感に直結していることは疑いようがない。アジアカップ2027を見据えるチームにとって、強固な守備と高い配球力を兼ね備えた瀬古の存在は大きな武器となるだろう。今後、彼がどのような成長を見せ、日本代表の守備陣をいかに牽引していくのか、そのキャリアの進展が注目される。