宮城県栗原市の花山湖で25歳の女性の遺体が見つかった事件で、警視庁は10月5日、交際相手でバー経営者の三浦拓也容疑者(36)を死体遺棄の疑いで逮捕した。三浦容疑者は「記憶にありません」と容疑を否認しており、警視庁は殺害容疑も視野に捜査を進めている(news.tv-asahi.co.jp、文春オンライン)。
遺体発見に至った経緯と捜査の状況
9月30日夕方、室賀真歩さん(25)の母親から「娘と連絡が取れない」と警察へ通報があり、警視庁練馬署が行方不明者として捜索を開始した。防犯カメラの解析や携帯電話の追跡を進めた結果、10月4日、栗原市内の花山湖近くの道路脇で室賀さんの遺体を発見した。文春オンラインによると、遺体に目立った外傷はなかったものの、顔付近に袋が巻かれた状態であったという。警視庁は、三浦容疑者が自宅で室賀さんを殺害し、車で遺体を搬送したとみて調べている。
バー経営者としての顔と近隣トラブル
三浦容疑者は西武新宿線の沼袋駅近くでバーを経営していた。news.tv-asahi.co.jpの取材に対し、店の常連客は「怒ったところを見たことがない」と語る一方、以前同じ建物で飲食店を営んでいた男性は「無愛想で、挨拶しても無視された」と証言した。この男性は、店の騒音を注意した際に三浦容疑者から110番通報された経験もあり、近隣からはトラブルの多さを指摘する声が上がっている。また、店では高額な酒が提供されることもあり、三浦容疑者自身が「儲かっている」と周囲に語っていたという。

浮気トラブルと暴力の示唆
室賀さんと三浦容疑者は、昨年9月ごろから練馬区内のアパートで同居を始めたとみられる。集英社オンラインによると、室賀さんは今年7月、元恋人の男性に対し、三浦容疑者から暴力を受けたことをLINEで伝えていた。室賀さんは「愛想つかして指輪投げたら、鼻折られた」「殺すって言われて首絞められた」などと具体的な被害を訴えていた。この件に関し、母親も警察に相談しており、三浦容疑者は傷害容疑で書類送検されていた。9月25日にも警察官が同居先を訪れ、室賀さんの安全を確認していたが、そのわずか3日後の9月28日、遺体遺棄が行われた疑いが持たれている。
高額な支払いと金銭トラブルの指摘
室賀さんは、三浦容疑者の店に通ううちに交際へと発展したが、金銭面での悩みを周囲に漏らしていた。元恋人の男性によれば、室賀さんは「1回で8万円使う」などと店での支払いに困窮していたという。集英社オンラインは、店で提供されるワインなどが非常に高額であり、売掛(ツケ)として借金のような扱いになっていた可能性を報じている。室賀さんは周囲に「彼氏に殺されるかもしれない」と不安を口にすることもあった。

- 9月28日:遺体遺棄の疑いがある日
- 9月30日:母親からの通報で捜索開始
- 10月4日:宮城県栗原市で遺体を発見
- 10月5日:三浦拓也容疑者を死体遺棄容疑で逮捕
殺害容疑を視野に入れた今後の捜査
警視庁は現在、三浦容疑者が室賀さんを殺害した疑いについて慎重に捜査を続けている。逮捕時の三浦容疑者は「記憶にありません」と容疑を否認しているが、警察は防犯カメラや移動経路の精査を行い、事件の全容解明を急ぐ方針だ。今後、司法解剖の結果などを踏まえ、死因の特定とともに殺害の立証を進めるものとみられる。