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台風25号から3週間、三浦半島の農地で深刻な被害 生産者から復旧への不安の声

台風25号による記録的大雨から3週間が経過した13日、神奈川県の横須賀・三浦両市で農地の被害調査が続いている。畑の流出や土砂流入が相次ぎ、復旧の見通しが立たない中、生産者からは長期的な減収や離農への不安が強まっている。 崖崩れで畑が流出、三浦市の農家が直面する現実 記録的な大雨をもたらした台風25号の直撃から約3週間が経過した。神奈川新聞によると、横須賀市と三浦市の農地では、大雨による畑の欠損や崖崩れに伴う土砂の流入といった深刻な被害が現在も確認されている。三浦市南下浦町上宮田でキャベツを栽培する鈴木孝さん(52)は、台風が過ぎ去った9月22日朝、自身の畑に向かった。そこで目にしたのは、4代にわたり100年守り続けてきた農地が、崖崩れによって無残に削り取られた姿だった。鈴木さんの畑は約1万平方メートルの広さがあるが、南側の横30メートル、奥行き約20メートル、深さ約15メートルにわたる範囲が流出した。他にも多くの場所で土がえぐり取られており、当時の状況について鈴木さんは「膝の震えが止まらなかった」と振り返っている。 収穫時期の遅れと重なる二重の打撃 例年であれば、8月末にはキャベツの苗を植え付け、11月から12月にかけて収穫期を迎える。しかし、今年は8月中旬からの長雨により作業が遅れていた。そこへ台風25号が直撃したことで、農家はさらなる追い打ちをかけられた格好だ。鈴木さんは「これから植えても収穫は来年2月ごろになる」と見通しを語る。市場への出荷が遅れることで、一時的な品薄状態が招かれ、価格が高騰する可能性も指摘されている。自然災害による作物の被害だけでなく、作業スケジュールの狂いが経営に与える影響は避けられない状況だ。 【台風25号 2026年】雨風のピークは? シルバーウィークへの影響(17日10時更新) 復旧には年単位の期間が必要か 農地を元の状態に戻すための道のりは険しい。農地の復旧は、まず崩れた崖そのものの修復を待たなければならないため、現場の生産者からは「復旧は年単位になるかもしれない」という悲観的な声も上がっている。長期にわたる営農の停止は、そのまま収入の途絶を意味する。鈴木さんは「離農者も出てくるのではないか」と、地域農業の先行きを案じている。一方で、人的被害がなかったことには安堵の表情を見せ、「安全な形で復旧して、また営農できればいい」と、今後の再起に向けて前を向く姿勢を見せた。 行政の調査と現場への視察 被害の全容は、現在も県などが中心となって調査を進めている。12日には、小寺農林水産副大臣が三浦市南下浦町菊名を訪れ、被災現場を視察した。現地では、土砂とともに樹木や電柱までが畑に流れ込んだ深刻な状況が確認されている。視察の際には、農家から直接、被害の状況や今後の営農に対する懸念が伝えられた。横須賀市津久井地区でもビニールハウスが倒壊するなど被害は広範囲に及んでおり、行政には迅速な状況把握と、今後の復旧支援に向けた具体的な方針の策定が求められている。 【台風25号 2026】台風25号 20日から21日にかけて関東や伊豆諸島へ接近予想(18日5時更新) 関連情報 【シルバーウィークの天気】連休前半は台風25号と秋雨前線の影響で大雨警戒/晴れる日はいつ? 【台風25号 2026】雨や風の強まる時間・予想される総雨量(9月21日7時配信)

台風25号から3週間、三浦半島の農地で深刻な被害 生産者から復旧への不安の声

台風25号による記録的大雨から3週間が経過した13日、神奈川県の横須賀・三浦両市で農地の被害調査が続いている。畑の流出や土砂流入が相次ぎ、復旧の見通しが立たない中、生産者からは長期的な減収や離農への不安が強まっている。

崖崩れで畑が流出、三浦市の農家が直面する現実

記録的な大雨をもたらした台風25号の直撃から約3週間が経過した。神奈川新聞によると、横須賀市と三浦市の農地では、大雨による畑の欠損や崖崩れに伴う土砂の流入といった深刻な被害が現在も確認されている。三浦市南下浦町上宮田でキャベツを栽培する鈴木孝さん(52)は、台風が過ぎ去った9月22日朝、自身の畑に向かった。そこで目にしたのは、4代にわたり100年守り続けてきた農地が、崖崩れによって無残に削り取られた姿だった。鈴木さんの畑は約1万平方メートルの広さがあるが、南側の横30メートル、奥行き約20メートル、深さ約15メートルにわたる範囲が流出した。他にも多くの場所で土がえぐり取られており、当時の状況について鈴木さんは「膝の震えが止まらなかった」と振り返っている。

収穫時期の遅れと重なる二重の打撃

例年であれば、8月末にはキャベツの苗を植え付け、11月から12月にかけて収穫期を迎える。しかし、今年は8月中旬からの長雨により作業が遅れていた。そこへ台風25号が直撃したことで、農家はさらなる追い打ちをかけられた格好だ。鈴木さんは「これから植えても収穫は来年2月ごろになる」と見通しを語る。市場への出荷が遅れることで、一時的な品薄状態が招かれ、価格が高騰する可能性も指摘されている。自然災害による作物の被害だけでなく、作業スケジュールの狂いが経営に与える影響は避けられない状況だ。

【台風25号 2026年】雨風のピークは? シルバーウィークへの影響(17日10時更新)

復旧には年単位の期間が必要か

農地を元の状態に戻すための道のりは険しい。農地の復旧は、まず崩れた崖そのものの修復を待たなければならないため、現場の生産者からは「復旧は年単位になるかもしれない」という悲観的な声も上がっている。長期にわたる営農の停止は、そのまま収入の途絶を意味する。鈴木さんは「離農者も出てくるのではないか」と、地域農業の先行きを案じている。一方で、人的被害がなかったことには安堵の表情を見せ、「安全な形で復旧して、また営農できればいい」と、今後の再起に向けて前を向く姿勢を見せた。

行政の調査と現場への視察

被害の全容は、現在も県などが中心となって調査を進めている。12日には、小寺農林水産副大臣が三浦市南下浦町菊名を訪れ、被災現場を視察した。現地では、土砂とともに樹木や電柱までが畑に流れ込んだ深刻な状況が確認されている。視察の際には、農家から直接、被害の状況や今後の営農に対する懸念が伝えられた。横須賀市津久井地区でもビニールハウスが倒壊するなど被害は広範囲に及んでおり、行政には迅速な状況把握と、今後の復旧支援に向けた具体的な方針の策定が求められている。

【台風25号 2026】台風25号 20日から21日にかけて関東や伊豆諸島へ接近予想(18日5時更新)
執筆者について: nipponese

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