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2026-03-06 01:30:00

エヌビディアのジェンスン・フアンCEO。
ケビン・ディーチュ/ゲッティイメージズ
  • エヌビディアは圧倒的な四半期決算と力強い見通しを発表したが、投資家たちの反応は鈍かった。
  • AIチップメーカーの株価は、大幅な業績アップを達成したにもかかわらず、当日の取引時間中に5%以上下落した。
  • アナリストたちは依然としてエヌビディアに対して強気な姿勢を崩しておらず、今回の株価の反応は「正当なものではない」と述べている。

エヌビディア(Nvidia)はウォール街の収益予想を打ち砕いた。それにもかかわらず、AIチップの寵児である同社の株価は、2026年2月26日の取引を約5.5%の大幅な値下がりで終えた。このことは、世界で最も価値のある企業となった同社が直面する、痛みを伴う新たな現実を浮き彫りにしている。

この半導体メーカーの2025年11月1日から2026年1月31日まで の四半期決算は、売上高と利益のいずれにおいてもアナリストの予想を上回った。しかし、それらの数字が株価の大幅な上昇につながることはなかった。それどころか、2月26日の終値で184.89ドルをつけ、1日で5.5%下落したのだ。

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ウォール街ではAIに対する熱狂はためらいと疲労感へと変わっている。その影響はこの世界屈指の半導体メーカーの株価の動きにも波及している。

エヌビディアの決算発表は、かつて市場全体を大きく動かす一大イベントとなっていた。最近の例を挙げれば、2023年5月25日の決算発表翌日の取引では株価は24%以上も急騰した。また、2024年の2月22日の決算発表の後にも16%上昇し、その次の決算発表(5月23日)でも株価は10%跳ね上がっている。

現在、この半導体メーカーがAIハードウェア市場で築き上げた圧倒的な地位は、今なお大きな注目を集めている。ウォール街のアナリストたちの間でも、その実績を称える声が後を絶たない。しかし、どれほど素晴らしい決算であっても、もはや株価を大きく動かす決定打にはならないようだ。

「もはや『期待通りに良い』という程度の数字では通用しなくなっている」と、フューチュラム(Futurum)のCEO兼プリンシパルアナリスト、ダニエル・ニューマン(Daniel Newman)はBusiness Insiderに語った。

この精彩を欠く株価の動きは、必ずしもウォール街がエヌビディアに愛想を尽かした結果ではない。それはAI関連銘柄の筆頭に位置する同社が直面する厳しい現実を浮き彫りにしている。つまり、「AI疲れ」の兆候が見え始める中で、決算に対する期待値のハードルが上がり続けているのだ。

好決算を出しても株価の反応が鈍く、期待値のハードルだけが上がり続けるという状況は、テック業界全体にAIに対する懸念が広がっている今、よく見られるものとなっている。アンソロピック(Anthropic)のAI「クロード(Claude)」がアップデートされたことで、それまでのAI熱狂は一転してパニックへと変わり、さらに投資分析プラットフォームのシトリーニ(Citrini)のレポートが、AIがもたらす暗黒の未来への懸念を煽ったのだ。

「投資家は、エヌビディアの利益率の高さを評価しているが、それが今後も維持できるとは信じていない。売上高の計上についても高く評価しているが、これほど膨大な設備投資(CAPEX)がいつまでも続くとは信じていない。つまり、『数字は素晴らしいが、手放しでは信用できない』といった状態なのだ」とニューマンは語った。

一方で、依然として強気な姿勢を崩さないウォール街の強気派アナリストや一部の投資家たちもいる。彼らは、今回の最新決算に対して市場がこれほどまでに冷ややかな反応を示したことが信じられないという。

#予想を上回る業績だったエヌビディアの株価はなぜ下落したのか #Business #Insider #Japan

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