英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が2026年9月30日に発表した世界大学ランキング2027年版で、日本からは112校がランクインした。日本の最上位は東京大学の27位で、昨年の26位から順位を下げた。二番手の京都大学も昨年の61位から62位へと後退している。
東北大学の順位推移と国際卓越研究大学の影響
Yahoo!ニュースのエキスパート記事で西田亮介氏は、東大や京大のわずかな順位低下よりも、国際卓越研究大学に認定された東北大学が106位とトップ100目前に迫っている点に注目すべきだと指摘している。東北大学は2023年に同制度の唯一の候補に選ばれて以降、130位、120位、103位と順位を上げてきた。2024年11月には10兆円規模の大学ファンドの運用益で支援する同制度の第1号に認定され、計画初年度の助成額として約154億円が想定されていた。THEの世界大学ランキングが現在の評価体系になった2010年代以降、東大と京大以外にトップ100入りした日本の大学は存在しない。

日本の私立・公立大学のランクイン状況
800位以内には、国立の広島大学や神戸大学、公立の会津大学に加え、私立の順天堂大学が名を連ねた。1000位以内には私立の慶應義塾大学と早稲田大学、公立の横浜市立大学が入っている。1001位から1200位には千葉大学、一橋大学、金沢大学、熊本大学、岡山大学、東京農工大学などの国立大学のほか、私立の藤田医科大学、日本医科大学、東京医科大学、公立の京都府立医科大学、和歌山県立医科大学がランクインした。1200位以降には愛知医科大学や近畿大学などの私立大学や名古屋市立大学などが含まれている。
世界全体の順位とアジア勢の躍進
世界1位は11年連続でイギリスのオックスフォード大学が獲得した。2位はアメリカのマサチューセッツ工科大学、3位は同国のプリンストン大学とスタンフォード大学が並んでいる。アジア勢では、中国の清華大学が11位、北京大学が13位、シンガポールのシンガポール国立大学が15位に食い込んだ。読売新聞によると、アジア勢で3校がトップ15入りするのは今回が初めてとなる。一方でNHKニュースは、アメリカにおける政治的干渉や、イギリスなどにおける深刻な予算問題が研究環境への懸念材料になっていると伝えている。
大型の財政支援を受けた東北大学の動向がランキングにさらなる変化をもたらすのか、今後の順位推移が注目されている。