2026年7月11日、リンダ・ノスコヴァがウィンブルドン女子シングルス決勝でカロリナ・ムホヴァを6-2, 5-7, 6-3で破り、グランドスラム初優勝を果たしました。21歳のノスコヴァは、チェコ勢として過去4年で3人目のウィンブルドン女王となりました。
リンダ・ノスコヴァがカロリナ・ムホヴァを下しウィンブルドン初制覇
接戦を制したノスコヴァのウィンブルドン初制覇
2026年7月11日のウィンブルドン女子シングルス決勝は、チェコ出身の同胞対決となりました。21歳のノスコヴァは、センターコートに集まった15,000人の観衆の前で、自身のパリ2024オリンピックのダブルス・パートナーでもある29歳のムホヴァと対戦しました。ノスコヴァは試合を通して、自身の武器であるパワーと正確さを発揮し、第1セットを6-2で先取しました。
第2セットの死闘からファイナルセットでのノスコヴァの逆転劇
試合はノスコヴァが第2セットの5-2とリードし、優勝まであと一歩という状況からドラマが生まれました。ノスコヴァは「私の手は第2セットの終わりに凍りついたようでした。このような状況は初めてでした」と振り返りました。この土壇場で、ムホヴァは5つのチャンピオンシップ・ポイントを凌ぎ、第2セットを7-5で奪い返して勝負をファイナルセットへ持ち込みました。ノスコヴァは第2セットの終盤、タオルに顔を隠す場面もありましたが、最終セットに向けて精神的な立て直しを図りました。「プレッシャーは間違いなくかかっていました。ただリセットして、第3セットで最初からやり直せると自分に言い聞かせる必要がありました」と彼女は語っています。
第3セットに入るとノスコヴァが再び主導権を握り、6-3でこのセットを制しました。最後はサービスウィナーを決め、6度目のチャンピオンシップ・ポイントでついに勝利を確定させました。勝利の瞬間、ノスコヴァはコートに倒れ込み、安堵の涙を流しました。ネットを越えて歩み寄ったムホヴァは、敗戦直後に「言葉を見つけるのは本当に難しいけれど、まずはリンダ、私の元友人から始めます」と冗談を交えつつ、「あなたがこの状況を乗り切った方法や、プレーぶりは信じられないほどでした。あなたにはその価値がある」と称賛の言葉を贈りました。
準決勝でマルタ・コスチュクを撃破し初の決勝舞台へ立ったノスコヴァの軌跡
ノスコヴァのこれまでの軌跡とプレースタイル
身長5フィート10インチ(約178センチ)のノスコヴァは、その長いリーチから生まれる自然なパワーと重いボールを武器に戦います。2022年にはトップ100入りを果たした最年少選手となり、将来のグランドスラム候補として長年注目されてきました。今大会の準々決勝ではエリース・メルテンスを1時間50分で下し、準決勝ではマルタ・コスチュクを6-4, 6-4のストレートで破って初の決勝進出を果たしました。準決勝後のインタビューで、彼女は「私はずっと落ち着いていました。それが主な目標でした」と語っています。
また、ノスコヴァはパワーだけでなく、相手を翻弄する巧みなドロップショットも持ち合わせています。4回戦で敗れたマディソン・キーズは、ノスコヴァのドロップショットについて「彼女がボールに時間を持っているとき、思い切り叩いてくるのか、それともドロップショットを繰り出すのかが分からない。両方を守ることはできない」と説明しています。
マルチナ・ナブラチロワが見守る中でのチェコ女子テニス界の躍進
チェコ女子テニス界の伝統
今回のノスコヴァの優勝は、マルケタ・ボンドロウショヴァ(2023年)、バルボラ・クレイチコヴァ(2024年)に続く、過去4年間で3人目のチェコ人ウィンブルドン女王の誕生となりました。会場では、ウィンブルドン女子シングルスで9度の優勝を誇るマルチナ・ナブラチロワも観戦していました。
ノスコヴァは、チェコの女子選手がウィンブルドンで成功を収め続けている現状について、「これはもはや伝統です。私たちはチェコで同じように育てられ、ゲームスタイルも共通していますが、非常に多様でもあります。私たちはとてもクリエイティブなのです」と語っています。
試合後、ノスコヴァは「今は決勝戦に集中している」と語っていた心境から一転、ヴィーナス・ローズウォーター・ディッシュ(優勝杯)を手にするという栄冠に輝きました。彼女のウィンブルドンでの勝利は、自身のこれまでのキャリアにおける最も重要なマイルストーンとなりました。
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