2007年の沐浴写真が語る「運命」の交差
約20年前、写真家ジョアン・モンフォルト氏は、10代のリオネル・メッシがプラスチック製の浴槽で幼い男の子を沐浴させるという写真撮影を行った際、その重要性を深く考えてはいなかった。しかし、その赤ん坊が成長し、現在スペイン代表のスター選手となったラミン・ヤマルであると判明したことで、この写真は驚くべき運命のいたずらとして世界中から注目を集めている。当時、メッシが石鹸の泡に包まれた手を赤ん坊にかざす姿は、まるで後に世界最高の選手となるヤマルに「次世代のスター」としての祝福を与えているかのような光景として語られている。


この歴史的な撮影は、2007年12月にバルセロナで行われたチャリティー写真撮影の一環として実施された。当時、ラミン・ヤマルはわずか生後5ヶ月であった。この極めて異例な偶然について、モンフォルト氏はバルセロナの自宅からAP通信に対し、次のように心境を語った。「私はこれまで運命や、何かが起こるべくして起こるなどといった考えを信じたことはありませんでした。しかし、今では疑い始めています。これは合理的な説明をすべて超えています」
ワールドカップ決勝の舞台で再会する二人
この写真は、7月19日に開催されるワールドカップ決勝戦に向けた盛り上がりの中で、最も話題にのぼるものとなっている。メッシ率いるアルゼンチン代表と、ヤマルを擁するスペイン代表が、スポーツ界で最も権威あるトロフィーをかけて激突する。二人がサッカーのピッチ上で対戦するのは、今回が初めてのこととなる。
現在39歳となったメッシにとって、今回の決勝戦は世界最高峰の舞台でプレーする最後の一戦になると広く予想されている。メッシは、アルゼンチンのユニフォームに4つ目のワールドカップ優勝の星を加えるチャンスを狙う。対照的に、19歳になったばかりのヤマルは、スペイン代表の最大の顔として、チームを2度目の優勝へと導く可能性を秘めている。ヤマルは月曜日に19歳の誕生日を迎えたばかりだが、すでにキャリア通算で56ゴールを記録し、ラ・リーガで3度の優勝、コパ・デル・レイで1度の優勝、さらにユーロ2024のタイトルも手にしている。19歳時点での実績を比較すると、メッシが当時ラ・リーガとチャンピオンズリーグをそれぞれ1度ずつ制し、11ゴールを挙げていたのに対し、ヤマルはそれを大きく上回る数字を残している。
名前の由来と背景
「ラミン・ヤマル」という名前についても、そのルーツが注目されている。ヤマルは苗字ではなく、二つあるファーストネームの二番目にあたる。本名はラミン・ヤマル・ナラウイ・エバナであり、彼がバルセロナとスペイン代表のユニフォームの背中に「ラミン・ヤマル」と入れているのは、自身の誕生前後に家族を経済的に支えてくれた二人の友人への敬意を表している。スペインメディアの報道によると、父親が彼らに恩返しとして友人たちの名前を息子に付けると約束したことが由来となっている。「ラミン」はアラビア語で「誠実」や「信頼できる」を意味する一般的な男性名である。
